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界の渡り人  作者: ホトトトギス
厄災の足音
42/87

夜明け

「ソード・オブ・ネビュラ」


 晨弥が一言つぶやくと同時に

 遥かかなたまで広がっていた分厚い雲が消し飛ばされ

 星々の光が世界へと降り注がれる。


グルルルル


 厄災は不思議そうな顔、、、、かどうかは分からないが 

 動きを止め

 晨弥に目を向ける。


グギュルオオオオオオオオオ!!!


 作り出した嵐を消し飛ばされた厄災が

 激高したような大声をあげ

 再び嵐を引き起こそうとする

 が

 星々の光は陰りを見せない。


 星が照らす上空で

 互いを見据える

 厄災と晨弥


 解析鑑定をかけていた晨弥は厄災を見て思う


こいつ生物ですらねえのかよ。


 死ぬ前までの解析鑑定では見抜けなかった事実

 

 晨弥は厄災を輪廻転生を繰り返すか

 それに近いタイプの生物だと考えていた。

 仮にそれが肉体のすべてが魔力で構成されていたとしても

 この世界のノリで行けば広義の意味で生物だろう

 そう考えていたのだが


体、鉱物でできてやがる


 皮膚だとか鱗だとかが鉱物だという話ではない。

 目や口、舌にいたるすべてが鉱物で構成されていた。


ここから先は闘いながら、、、か


 嵐があろうとなかろうと関係ないと言うように

 暴風を晨弥に向けて叩き込んでくる厄災

  

 しかし魔眼の覚醒と魔力の上昇により

 厄災の振るう暴威を魔法として認識できるようになった晨弥には


「月鏡 鏡映し」


 難なく対処できるようになっていた。


 これにより

 厄災の攻撃の対処が可能あることを

 未来視と実際の経験で確証を得た晨弥は

 一気に距離を詰める。

 そして


「獅子の飛翔!」


ズギャウウウン!

 

 雷を纏っていないにも関わらず

 聞こえてくる雷の音

 それはあのグリフォンのように

 願いをかなえんとする不屈を意味する。


「っしゃあ!」


 ついに成功した獅子の飛翔に

 思わず笑みがこぼれる。


 さらに

 獅子の飛翔で厄災の体内に刀を入れたことにより


こいつの、、、中身、、、

内臓とかなくて表面の鉱石が詰まってやがる。

まじで生物じゃねえじゃん!

どうやって咆哮だの出してやがったんだ?


 厄災の構造をさらに得るが

 今はそれを考える時間じゃないと思考を切り替え

 討伐するため動き出す。

 厄災からの風と雨?水?の攻撃は対処可能ではあるものの

 攻撃の速度、物量すべてが圧倒的であり

 巨体に見合わない速度で空を泳ぐ厄災


 こちらから攻撃を仕掛けても

 圧倒的に増えた晨弥の魔力をもってしてもなお

 まだ届かない魔力総量の差により

 長時間の戦闘を強いられることとなる。

 とはいえ、疑似的な無限の魔力が健在なのは未来視で確認済み

 そして討伐できる魔法も準備は完了しているため

 あとは一瞬でも厄災が動きをどう止め

 攻撃をあてるか

 晨弥はそこに集中する。


====


 オーシャル


 厄災と晨弥が激しい戦闘をしているなか

 國宗もまた王城に到着していた。


「國宗本当なのか、、、本当にあの刀が」


「わしの手元を離れた。」


「盗まれたわけでもおぬしがなくしたわけでもなく?」


「それほど信用ならんかの?」


「個人的にはおぬしを信じたい、、、が」


「ほっほっ、問題あるまいよ。武器に関しては誰よりも理解しているわい」


「そうか、、、では本当に、、、!」


 女王は興奮が抑えられないというような表情を浮かべる


「現れるでしょうなあ、、、人々の希望になる英雄が!」

 

 國宗もまた興奮を抑えられぬというように返す


「わしももう引退ですのお」


「氷河の方で問題が起こるかもしれぬぞ?」


「わしとしては、、、むこうは問題ないかと思うのですがのお」


「そう思うか」


「ええ」


「そうか」


====


 聖都


「報告します!ミルティコア王都周辺で強大な神聖魔法が確認されました!」


「どういうことだ!?」


「申し訳ございませんこれ以上は、、、まだ」


「ありがとうございます。あなたが気に病むことございません。私が不甲斐ないばかりに皆さんにも大変な思いをさせてしまい申し訳ございません。」


「聖女様がお気に召すことはございません氷河の方に関しては先ほど連絡が取れまして討伐一歩手前まで追いつめているようでございますので十分な戦果でございます。」


「そうですとも!嵐の厄災に関しましても神聖魔法が確認できたのならば神は我々を何より聖女様を見捨てておりますまい。」


 次々と聖女にフォローを入れる者たち

 しかし

 科学世界ではまだ中学生の年齢の聖女の心は

 あまり救われはしなかった。


 それでも

 名も知らない誰かがあの厄災と戦い

 勝利をつかんでくれるのではないか

 そう思うと

 名も知らない誰かが

 自分もを救ってくれる

 そんな気がしていた。


====


 激闘を始めてからどれくらい経っただろうか

 闘い始めた時間的に夜明けはもうすぐだと思われるが、、、

 晨弥は気にしていなかった

 それよりも


普通覚醒したら一気にケリ着くよね?


 だった


どうなってんだよ本当に

なんで誰かに復活させてもらって

手にフィットする刀を手に入れて

魔眼覚醒して魔力総量も増えているってのに

なんで攻めきれてねえんだよ

覚醒したらそこから一気に倒せるのがお決まりでしょうが、、、

悲しくなってくるなあ、、、ほんと


 などと心の中で毒づくのではあるが

 観察は続けており

 厄災が少しずつ魔力が減少していることから

 魔力が一定以下になれば自然消滅するのではないかと考察していた。


 考察は当たっており魔力がなくなれば消滅するため

 時間経過で勝利することができる。

 また攻撃で傷がついても

 すさまじい速度で回復するため一見ダメージが入っていないように見えるが

 魔力を減らすことができるため

 消滅までの時間を縮めることができる。


 そして今の魔法世界では

 晨弥が準備した魔法をあてることができる可能性がある。


 そしてその状況が発生する。



 嵐の厄災が動きを止めた。

 遥か遠い地で氷河の厄災の討伐がなされた。

 そんなことを晨弥は知る由もないが

 その瞬間を晨弥は逃さなかった。


星降り(ほしふり)!」


 今いる地点よりはるか上空に生成した

 巨大な大岩

 それを魔力で覆い

 重力魔法で落下速度を上げる


ズウウウウウウウウウウウン!


 厄災の巨体に大岩が命中し

 そのまま地面にたたきつける。


 岩を破壊して脱出しようとする厄災

 未来視で脱出されることを知っていた晨弥は

 岩の上に立つと


重力の檻(グラビウス)


 岩を覆う魔力を増やし

 重力で押さえつける晨弥


グオオオオオオオオオ!!


 暴れる厄災

 晨弥も魔力量をあげていく

 最後の激突

 互いの魔力を最大限で叩き込み続ける


 それでも

 決着は訪れる。


 少しずつ肉体が崩壊を始める厄災

 晨弥は一切の油断なく手を緩めない晨弥


 そしてついに

 厄災が消滅する。

 ついに嵐の厄災の討伐に成功する。


 それを見届けた晨弥


「あ゙あ゙~、、、、よ~やっと終わった~、、、」


 バタンと大岩の上に大の字で寝転がる。


 嵐と氷河の夜を超えた世界

 その地平線の向こうからは朝日が昇り始めていた。

毎日投稿みたいになっているのですが、、、、そんなつもりはなく、、、、

ボチボチ投稿頻度落とそうかと思いますが、、、

今までのような投稿間隔にはならないように心がけます。

(心がけるだけ)

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