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界の渡り人  作者: ホトトトギス
厄災の足音
34/88

人災ー1

「しんやさん!探しましたよ。」


探してるんなら追われてる最中に見つけてほしいもんだね。


「どういったご用件で?」


「支部長から呼んできてほしいとのことでしたので、、、」


あ~、、、どっちだ?僕が追われていたことか?それとも別件か?追われてた話だと楽なんだけどなぁ


 などと考えているうちに支部長の待つ応接室まで通される。


「失礼しまーす、、、」


  部屋には支部長のほかに何人かいた。

  いたのだが


あれ?モリディさんがいる。そういえばシュポーロ行くって言ってたな。


「お久しぶりです。」


「あぁ。元気そうで何よりだ。」


あとは、、あ!あのひと今一番王級に近いって言われてる王壁のゴルドルさんでは?

シュポーロを拠点にしていたから会えるかもとは思っていたけど本当に会えるとは。

ソロでやってて大盾両手装備とかいうアタオカ構成なのに化け物レベルに強い上にいろんなパーティとの合同で依頼を達成してきたから信頼も厚い。化け物かな?化け物か。


「クゥ―ン」


今度はなんだ?なんだこいつ狼か?

本当になんだこいつ?なつっこいな。頭撫でておけばいいか。


「そいつがなつくとは珍しいこともあるな。おれはクラウドってんだよろしく。」


 クラウドと名乗る男は特徴ある金髪のつんつんした頭に大剣を背負っていた。


、、、、


 ハワーに向かう電車の中で


「え、、っと?シュポーロで有名な冒険者、、、あったこれだ」


 有名な冒険者が書かれている雑誌のようなものを見ていく中でとあるパーティに目が留まる。


「ん、、、んん?エフ、、、エフ?、、、え、、F〇、、、?」


いやまて。エフエフってパーティかもしれない。まだわからない。

リーダーの名前が、、、くら、、、ウド、、、?クラ〇ド!?版権じゃねえか。

いやまて、、、エフエフってパーティでリーダーがクラウドさんの可能性がある。

F〇のクラ〇ドの可能性もあるけど、、、


「異世界ってわかんねぇ、、、」


、、、、


 現在に戻る。


「版権じゃねーか。」


「お?その反応するってことは本当に日本人みたいだな。いやあ話には聞いていたけどやっぱり自分で確認するに限るよな。この格好するだけで少なくとも日本人のある一定の層は判別できるから。」


「あ、、、わかってきていたんですね。」


「あのぉ、、、そろそろいいかい?」


あ、、そうだ。忘れてた。


「すみません。よろしくお願いします。」


「えぇっと、、まずは招集に応じてくれてありがとう。さっそくで悪いんだけど本題に入らせて貰うよ?」


最近多いなこの流れ


「この場にいる4名と一匹に依頼がある。アーベスの森にいると思われるケイネスというパーティとケイネスが護衛していた商人の救助に行ってほしい。」


助けに行くの?僕が?どちらかと言えば救助される側でしょ。僕


「あのぉ、、、僕ギルドに戻るまで襲撃されていたんですけど?救助中に狙われたら目も当てられないと思うんですけど、、、」


「モリディさんに救助に行ってもらおうとしたらすごい速度でこっち来るからびっくりしたよね。」


答えになってねぇよ。


「アーベスの森から帰還した冒険者たちが見たことない足跡を見たという話が近頃騒いでいたが今回その近くで商人の物と思われる荷車をみたという報告があった。荷車の特徴を聞くにケイネスが護衛していた商人の物と判断した。」


「ケイネスか、、、、」


あら?皆さん面倒そうな顔していらっしゃる。ケイネスってやばい連中なのかな?

その場合そんな連中を雇う商人もやばい気がする。


「念のために聞くが、、その商人って」


「そうです。醜悪なる家畜(ネルゲス)出身の商人です。」


確かネルゲスは、、、この国のスラムのことを言ってたはず。


 シュポーロは多くの人々が住んでおり非常に発展している国ではある。

 発展している国ではあるのだが、、、後ろめたい部分もあった。

 この国の大半をネルゲスと呼ばれているスラムが構成していた。

 もともとシュポーロは望遠者のよりどころであり

 それに目を付けた商人が集まってできた国なのだが

 商人より先にここにいついた者たちがいた。

 はみ出し者と呼ばれる人々である。

 

 はみ出し者の中で最初にたどりついた人間がネルゲスであった。

 ネルゲスは闘う力がほとんどなく、冒険者に助けを乞うしかなかった。

 そんな中でこの地にたどり着いた。

 ネルゲスはこの安全地帯から追い出されるのをひどく怖がった。

 追い出されないために冒険者の雑事をこなし続け信頼を得た。

 いつの間にかネルゲスは冒険者の輪の中に入っていた。

 その話を聞きつけネルゲスに似た境遇の者たちが集まってきた。


 最初はこれでうまくいっていた。

 うまくいっていたのだが、、、ネルゲスや最初期の冒険者たちが亡くなったあと、

 冒険者なのだから私たちを守って当たり前という風潮が出てきた。

 この場にいた冒険者は思うところもあったものの守っていた。

 しかし、その軋轢は少しずつだが着々と大きくなっていった。

 そこに目を付けたのが商人たちであった。

 商人たちは冒険者の方を持つことでその地位を獲得し

 はみ出し者たちを弾圧していった。

 そしてそのはみ出し者たちをネルゲスと呼んだ。

 これが始まり。

 醜悪なる家畜という意味は

 時間がたつにつれて定着していった言葉である。


 はるか昔のことであるため

 始まりを知る者などはあまりに少なく

 手記にすら記されていないので

 晨弥はこの事実を知らない。


「言いがかりをつけられる、、、、か。」


「そうなるでしょうね。」


お国柄ってやつだ。面倒だね。

てかなんでこのメンツなん?もっと人材いるでしょ。


「それで俺たちを呼んだのか。」


版権さんがなんか言い出しおった。犬だか狼だかがいるからかな。


「となると私は救助者の護衛としてですかね。」


そうだね。この人たちは分かりやすいよね。んじゃあさ?


「僕は?」


「感知が得意だと聞いているからね。」


「それに関しては私が保証しよう。」


モリディさん。そんなもの保証しないでください。

そういえば、、、感知役として選出されてたなこの世界に来た頃。


「あとは実力。まだ昇級試験前ではあるけど、伯爵級の実力はすでにあると判断している。しんやさんがシュポーロに来るときに持ってきた二匹の領主級のモンスター。話によると連続で討伐したと聞きました。あれらを連続で単独討伐可能なら問題はないかと。」


「彼をよく知らないのだけれども何を討伐してきたんだい?」


「スウィナスとルザルトスの二匹ですね。」


恐竜モドキの名前そういえばルザルトスだわ。存在自体忘れてた。

てか、あれの報酬もらってないんだけど。


「へえ!あの!そういえば解体場で解体されていたね。」


「もっと言えばゴルドル。君が会いたがっていた灰塵の月だ。」


「え?」


「本当かい!?君が!?いやぁこの国に来ているって聞いたからさあ!会ってみたかったんだよ!」


「あ、ありがとうございます。」


ぐいぐい来られてビビったけど有名人に認知されていると嬉しいもんだね。


「僕もこんな形でゴルドルさんにお会いするとは思っておらず失礼しました。」


版権さんも反応していたけど一旦無視でいいや。


「今回はよろしく頼むよ。」


「よろしくお願いします。」


「ということでお願いするね?あとしんやさんは昇級試験があるから2日前には全員戻ってきてくださいね。それまでを依頼期間とします。それまでに見つからなかった場合でも報酬は出しますのでよろしくお願いします。」


報酬云々の話があるからちゃんと探してくれそうな人な中で必要な人材を集めたのね?


「あ!そうだ。言い忘れていました。2日前までに戻ってきてほしいんですがしんやさんの武器の手入れの時間とれませんよね?武器庫から1,2本見繕っていいですのでお使いください。」


「ありがとうございます。」


これは助かる。


「ああでも、、」


「何かありましたか?」


「さっきも言った通り僕狙われているんですけど?」


「そのためのモリディさんなので」


じゃあ大丈夫か。


「あ、りょうかいで~す。」


、、、、 


 そしてその日のうちに出発することになった。


「匂いは覚えたな?」


 コクンと犬?狼?はうなずく

 それを確認すると同時に出発する。

 まだ8月ということもありまだ日はそれなりの高さがあった。


 そこから数時間

 日は暮れ、あたりは暗くなり異様な静けさが漂っていた。


「アーベスの森目前だけど、、、どうしますか?」


「人探しなら昼間の方がいいわな。」


「感知できるとはいえちゃんと目が機能してる方がいいですよね。」


「ああ。明日から探した方がいいだろう。それに森が妙だ。何かある。」


「そういえば僕が武器選びしている最中に何聞いてたんですか?」


「見たことのない足跡を見たという話を詳しく聞こうと思ってな。」


「そういえば言ってましたね。」


「この森にすむ熊に足跡は似ているそうなんだが、、、それにしては大きすぎるそうなんだが、、、」


「だが?」


「熊の爪あとのような物もあったそうなんだが、それも熊がやったとは思えないほどだそうだ。」


 アーベスの森とはアーベスという熊のようなモンスターの

 主な住処であることからついた名前である。

 ゆえにこの森に関しては熊というだけで何を指しているのかがわかるのである。


 明日からの捜索を決めた晨弥達は明日からの予定を決めた。


、、、、


 予定決定後の一幕


「その狼?ってなんて種族なんですか?」


「ああこいつ?こいつはアスドラっつって、ズノっつー国近辺に生息しているやつだな。高温地帯でも動けるから貴重なんだ。」


アスドラ?朝ドラみたいな名前してっけど、、、

ズノか、、、雪国だったよな?向こうに行く予定とかなかったから対して調べたことなかったや。


、、、、


 翌朝

 持ち物の確認と最終確認を行った後、出発

 

 森は静まり返っており、異様な雰囲気が漂っていた。


「これは明らかに異常事態だな。モリディ殿、、、いますかね?」


「ああ。何かはまだわからんがいるな。」


「僕の感知範囲内にもゴブリンの一匹もいやしません。この森ってゴブリンいないんですか?」


「いや、、、いるはずだが、、、」


「死骸までは今の感知だとわからないですけど、生きてるゴブリンすら感知出来ないのは異常ですよ。」


この感知範囲だとゴブリンがほぼかかる。かからないタイミングがあったとしてもちょっと移動するだけで見つかる。シュポーロに来るまでの森ですら見かけたんだ。今、ゴブリンの数が急増している状況でこれだけ歩いても見かけないのは異常としか言いようがない。


 探索を始めて数時間

 アスドラの嗅覚を頼りに進み続けていた。


 そしてようやく


「!」


 アスドラの動きが変わる。


「なんか見つけたらしい。この反応だと人だろうな。」


「急ぎましょう。」


 アスドラを追いかけ進んでいくと


「!かかりました!」


 晨弥の魔力感知に引っかかる。


「どうだ?」


「え、、、、っと、、、、5人組ですね、、、これは、、、装備とか全員しているので、、、冒険者ですね。」


「5人組、、、、ケイネスは5人組だったな?」


「ええ。そうですね。しかし、、、5人しかいないんですよね?」


「はい、5人ですね。、、、あ、、、」


「依頼主がいない?ということか?」


「のようだな。」


 急ぎケイネスとの合流に向かう


、、、、


「その茂みの向こうです。」


「ここまでくれば俺でもわかるぜ」


 ついに捜索対象であるケイネスは発見することができた。


「ひ、、、ひと?」


「たすかったぁぁぁぁぁ」


「もう終わりだとおもった、、、、」


 ケイネスの面々は各々安堵の言葉を漏らす。

 しかし晨弥たちには疑問があった。


「お前たち、依頼主はどこだ?」


「え?依頼主ですか?」


「ああ。」


「わかりません。」


 ケイネスのリーダーと思われる男がさも当然のように答える。

 そして、残りのメンバーも当たり前のような顔をしていた。


 晨弥たちは嫌な予感はするものの質問を続ける。


「それは逃げている最中にはぐれたのか?」


 冒険者は依頼主を目的の場所まで護衛する。

 もちろんその道中でモンスターに襲われる可能性もあれば盗賊に襲われる可能性もある。

 冒険者はそういった脅威を排除しながら目的の場所へと向かう。

 時には自分たちより高いランクのモンスターの相手をしなければならない時がある。

 そういった場合の対処法はこれと言ったものはない。

 しかし依頼主を守るのが普通であった。

 冒険者にとっても自分の名声を上げるチャンスであると同時に

 今後の冒険者としての人生に大きな影響を与えるからである。

 

 依頼主としては目的地に確実に届けてくれる冒険者に依頼がしたい。

 そうなった場合

 想定外のモンスターに襲われたときの行動についての話が上がってこない冒険者は

 選定からすぐに落とされる。

 想定外のモンスターに襲われたことがないからどう対処してもらえるのか不明瞭である点と

 依頼主を見殺しにしている可能性がある点

 この二つが特に多い理由である。


「いいえ?大きな熊のようなモンスターに遭遇して勝てないと判断したのでその場で契約を切って逃げました。」

 

 さも当然のように再び答える。

 

 冒険者から契約を切るというのは前代未聞

 契約を冒険者の都合で切るには相応の理由がいる。

 例えば、非合法な食材や非合法な奴隷の運搬などがある。

 今回の場合はそういった相応の理由に該当しない。

 実力以上の強敵に遭遇することなどこの世界では当たり前のことだからである。


「そうか、、、」


 さすがのモリディも言葉を詰まらせる。

 モリディが話を聞いている間、晨弥は感知範囲を広げ

 依頼主についての情報の中にあった荷車か商人本人を探していた。


「、、、あ、、、荷車、、、みつけたかも?」


 晨弥は商人の荷車と思われるものと荷車を引いていた馬の死骸を見つける。


「本当か?」


「近くに馬の死骸もありますし、、、、荷車を見たって報告は昨日ですよね?冒険者たちは生きてますから、襲われてからさほど時間は立ってないでしょうし、、、こんなもんだと思うんですけど、、、」


「このままケイネスの皆さんもつれていきますか?」


「そうするしかないだろうな。」


「感知に優れた方々もいますし、戦闘になっても伯爵級が二人と王級が一人そして実力は伯爵級と遜色ない領主級がいるんですから、油断するつもりはありませんが心配しすぎな気もしますよ?」


「俺もそれで文句ない」


 これにより晨弥たちはケイネスを連れて荷車のある方へと進む。


 魔力感知をかなり広げていたこともあり

 荷車まではかなりの距離があった。


 荷車まで進んでいくうちに

 熊の縄張りの主張を示す爪痕が少しずつ多くなっていることに気が付く。

 さらにその爪痕もおかしいことに気が付く。


「爪痕ってこんなデカいんですか?」


「いや、、、この大きさはさすがに見たことないですね。」


「俺もねえ、、、いや、ワイバーン種のひっかきでこんなんなってた気がする。」


「お前たちは熊のようなモンスターを見たのだろう?何か覚えていることはあるか?」


「え、、、、、アーベスより大きくて、、、胸から背中あたりにかけて白い線が入って、、、た?」


「ん、、、?」


「どうした?」


「いや、、、アーベスって普通そんな線入ってるんですか?」


「聞いたことないね。どうしてだい?」


「似たような話を聞いたことあるような気がして、、、、」


「こっちでか?日本でか?」


「日本、、、、ですね、、、、」


「日本の猛獣の話知らねえからなあ、、、、にしてもなんでこんな縄張り主張してるとこ通ったんだ?」


「依頼主が早く着きたいっていったから、、、」


いったから?ここ通ったの?早く着きたいって安全を考慮した状態で早くじゃないの?

この世界に来てから認識の祖語とか確認してきたけど、、、

これに関しては大差なかったはずだけど、、、冒険者だとちがうの?


「それは安全なうえでの話だ」


あ、、あってた。そうだよね?僕おかしくないよね?


「そんなこと言われないとわかるわけないですよ」


なに笑いながら言ってるんだこいつ、、、、


「作者の気持ちを答えなさいって問題で他人のことなんてわかりませんって素で答えてそう、、、」


 晨弥がボソッとつぶやく


「ごほっ」


 クラウドのツボに入ったようだが晨弥はスルーした。


 そして、、、、


「あれだな?」


「あれですね。」


「あれかぁ、、、」


「これは、、、だいぶ、、、」


 感知した地点にたどり着いた晨弥たちはその場の光景から目を離すことができなかった。

 荷車は大破しておりそこかしこに血が撒き散らされていた。


「この荷車は、、、お前たちの依頼主の物か?」


「え、、、っとお、、あ!そうです」


なんつーかこいつら嫌いだわ。

パーティ名聞いた時に皆めんどくさそうな顔している理由わかったわ。

他人にやさしくできるほどやさしい世界じゃないのは理解しているけど、、、

ここまで来るとただのドグサレやろうじゃん。


「、、、はぁ、、、、てことはこの血は商人さんと馬のものってことなんでしょうけど、、、、」


「血はこっちに続いているよう、、、、なんだ、、、これ、、、、」


 血痕を辿っていたゴルドルが言葉を詰まらせる。


「なにがあった?」


「モリディ殿、これがたまたまできると思いますか?」


 ゴルドルの視線の先には大きな岩の上に並べられた人と馬の顔が置かれていた。


「いや、、、、、」


 モリディが言葉を詰まらせる。


「マジか、、、、」


 クラウドもまた言葉を失う。


「、、、、あ、、、、そこ、、、」


 大きな岩の近くに土が盛り上がっている部分を見つける。


「あるだろうな、、、、死体が、、、、」


「てことは、、、ここ、、、、クマの寝床というか、、、、」


「まずいな。現場の確認をして撤退するぞ。」


 モリディの号令の下、アスドラと晨弥が熊が戻ってこないかの確認

 クラウドとゴルドル、モリディが現場の確認

 ケイネスはその場で待機が命じられる。 


 救助に向かい生存していれば良いのだが、すでに死亡している可能性もある。

 なくなっていしまっている場合は、

 現場で何があったのかを残された状況から推測をして報告しなければならない。

 もちろん不可解な現場に当たる場合もある。

 この世界では不可解な現場は少なくない。

 そのため不可解なまま報告しても文句は言われない。

 不可解な理由によっては階級の高い者たちを向かわせたりなどいろいろあるわけだが、、、


 今回はケイネスの証言があるため原因は明白なため確認はすぐに終わった。

 確認終了後は即撤退。

 熊が戻ってくる前にすべてを終わらせることができた。

 と全員が思っていた。

 そう。全員が思っていた。


 モリディ、ゴルドル、クラウドの三名は慣れた手つきで素早く現場検証を行い、

 晨弥とアスドラは感知範囲をできる限り広げそして感知漏れがないように

 感知に心血を注いでいた。


 誰も見ていなかった。

 いや、見る必要がないと思っていた。

 この状況で何かやらかさないと思っていた。


 撤収を開始する頃にはすでに夜が迫っていた。

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