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界の渡り人  作者: ホトトトギス
厄災の足音
27/88

獅子は羽ばたいて

えー、昨日僕たちが討伐した合成種は別個体だったことが判明した晨弥です。

あれから一夜明け、再びグリフォンの生息地に来ています。


、、、、


 昨夜


「、、、グリフォンの翼が片方しかなかったと、、、?」


「うん。それなのに空を飛べるし、攻撃は苛烈だしで大変だったんだぁ」


「そのグリフォンの目撃情報ってこの街ではあるんですか?」


「ううん。私たちはグリフォンの生息地の方角しか教えてもらってないよ。」


「ただいまぁ~」


「ソーアさんどこ行ってたんですか?」


「そのグリフォンの目撃情報ないか聞いてきた。まぁ、、、なかったんだけど。」


「となると、、、そのグリフォンが本当に変異種の場合と、翼を失ってから相当時間がたっている場合のどっちかですかね?片方の翼だけですぐに飛べるとは思えませんし、、、」


「そのどちらかであっているだろうな。特異的な魔法を常時使っている変異種の可能性が一番高いだろうがな。」


「俺もだいぶ生きているけど、、、片方の翼だけで飛べる奴なんて、、、昔変異種でいたな。でもあれ何年前だ?」


「私に聞かないでくれ。」


「とりあえず、明日また行くしかないだろうな。」


「そうですね。」


「おうよ」


、、、、


なんて話が昨日の夜あったわけですね。

エレスタシアの面々は街に残ってアッシュウルフの討伐に残っている。

まぁ、、、街に片翼のグリフォン(僕が勝手にそう呼んでいるだけ)が現れても

あんだけ人がいるんだから、、、時間稼ぎぐらいはできるでしょ。


てことで


「どうしましょうか?」


「確かにこのまま張っていてもしょうがないんじゃない?モリディ?」


「ふむ、、、、確かにこの生息域ではないところからきている可能性も考えられる。」


「あとは、、、、翼を片方失ってこのグリフォンたちの巣から追い出されたって可能性もありますけど、、、どう思います?」


「グリフォンは仲間意識が強い部類だからその可能性は低そうだけれども、、、、」


「合成種と対峙した時はグリフォンたちも合成種も互いに仲間として認識していなかったから合成種討伐がスムーズだったんだ。」


それは知らなかったな。グリフォンって仲間意識あるんだ。家族内とかではあるんだろうとは思っていたけれど、、、あそこにいるグリフォンたち全員が仲間として認識しているんだ。数は50匹も確かにいないけどさぁ?それでもそれなりの数がいる。それが全員で襲ってくるとなると、、、、


めっちゃ怖くね?片翼のグリフォンと仲間意識があった場合、、、

めっちゃ怖くね?


「どうしたもんかなぁ~、、、」


「帝国領まで行ってみますか?」


「それもいいが、、、ここは峡谷と近いだけあって荒野の端の方だからな、逆側まで行ってみるか?」


「それがいいんじゃない?」


、、、、


 そして荒野を移動し、荒野の中心地に到着した。


「なんというか、、、荒野ってだけあって、、、たいして変わり映えしないというか、、、」


「そりゃまぁ、、、荒野だしなぁ、、、、」


「荒野だからな」


「ですよね~」


、、、、


「見つかりませんね、、、街でも目撃情報ないんですから、、、当然っちゃ当然ですけど。」


「モリディ、、、お宅のところのメンバーの見間違いって可能性ない?」


「他の起きたメンバーにも聞いたが、、、全員が左の翼がなかったと言っていた、、、、が、、、角度的な問題の可能性もある、、、か。」


「また明日も探して少なくとも痕跡さえ見つけられなければ、一旦街に帰るのもありじゃないですか?」


「そうだな。食料と飲料の問題もあるからな、、、」


「急いでこっちに出発したからさほど持ってきてないからなぁ、、、それにあの街も混んでて買い出しもままならないし。」


「街に残っているメンバーに買い出しを頼んでおいた。」


「さっすがモリディ(さん)!助かります。」


「今日はここで休息をとるか。」


、、、、


おはようございます。朝です。

まぁ、、、だいぶ前から起きてはいるんですけどね?

見張りやって少し寝てを繰り返していた。


「どうします?ここら辺をもう少し探してみますか?」


「そうだな。まだ調査しきれていない箇所もあるし、そうするか。」


、、、、


「これは、、、ゴブリンの死骸?」


「そうだろうな。」


うわぁ、、、、グロイ。


「どう思います?新しめ?ですかね?」


「そうだね。この死骸は今日の朝以降の物だろうな。」


「これをやったのがグリフォンだといいんだけどなぁ、、、、」


「まぁ、、、この死骸食べられてるし、、、その痕としてはグリフォンの可能性が高くはあるけど、、、」


「その場合、そのグリフォンはどこへ行ったのか?ということになるな。」


「この先には確か砂漠でしたよね?そっちには行かないんじゃないんですかね?」


「この先の砂漠は本当に何もないからなぁ、、、そのくせ生息しているモンスターの強さはそこそこ高いんだよなぁ、、、」


「領主級の種がいくつかいるからな。」


「、、、、どうします?ぶっちゃけどこに行ってもいる可能性に違いない気が、、、、」


「奇遇だな。俺もそう思う。変異種かどうかはまぁ、、、変異種の可能性の方が高いがまだわからないが、そうじゃなかった場合、ずっと飛び続けるのは不可能だろうからな。グリフォンの平均時間よりは少なくなっているだろうし、、、」


「ゴブリンで食事を済ませただろうし、、、、水場に行きますか。」


「近くに水場なんてあったっけ?」


「ここから一番近いのは、砂漠だな。」


「砂漠かぁ、、、しょうがないかぁ、、、」


、、、、


「あ゙~。熱い、、、晨弥く~ん。どうにかして~」


「無茶ぶりやめてください。」


「すまん晨弥。」


「モリディさんは熱くないんですか?」


「私の場合は、服が特殊だからな。」


「あぁ~そういう、、、」


みたいなことしゃっべてたけど、、、しゃべったりしないほうがよかったのかな?砂漠の歩き方なんて知らないんだけど。


 そして、、、


バサッ


「!」


「あれが、、、そうだな。」


「見つけたね。」


グリフォンが向かっていた水場がある方面から荒野に向けて飛んで行った。


「引き返しますかね。」


「戻るぞ」


 急いで引き換えしながら

 晨弥達は、グリフォン戦について話し合う。


「あのグリフォン、、、晨弥、やるか?」


「え?てっきり、、、、」


「私がやると思ったか?まぁ、私がやってもいいが、、、うちのメンバーが命を落としたわけではない。それに冒険者をやっていれば、あのような経験をする可能性の方が高い。あの子たちも今回のことで学べただろう。毎度私がかたき討ちじみたとをやってられんからな。今回はきみがいるからな。経験を積むのにもちょうどいいだろう。」


「俺もそれで構わないよ。」


「ありがとうございます。」


「さて、そしたら晨弥君。どう戦うんだい?」


「う~ん、、、あいつ、もしかしてなんですけど、、、変異種とかじゃない気がするんですけど、、、」


「そうだねぇ。翼が片方ないとは思えない飛びようだったね。」


「魔法を使っているようには見えなかった」


「となると、、、?」


「変異種ではなく、練習して飛べるようになった個体だろうな。」


「、、、それってもしあのグリフォンが巣に戻ったら、、、、」


「厄介なことになるな。」


「その時は他のグリフォンは俺たちが担当すればいいでしょ。」


「よろしくお願いします。」


、、、、


 晨弥達はグリフォンのもとにたどり着いた。

 巣までは戻らなかったが、そう離れているわけでもなく、

 戦闘が始まれば気が付かれる可能性が高かった。


「さて、、、」


 晨弥とグリフォンは向かい合う。


「ソーアさん。モリディさん。あいつやっぱり練習して飛べるようになったみたいですよ?」


「なるほど、、、、なら」


「そうだねぇ、、、だいぶ強いだろうね。」


「ですよね。」


翼の痕を解析鑑定したけど、、、もしかしてこいつ、僕たちが倒したあの合成種にやられたのかな?

解析鑑定の結果的には、、、ね。


実際、あの合成種は生まれてから時間たってるってことだったし、生まれてすぐのころに戦って、翼をもがれて、そこから片方の翼で飛べるように練習して、飛べるようになった

って感じかな?


 グリフォンはまっすぐ晨弥を見ていた。

 モリディとソーアの方が危険度は高い。

 それでも晨弥だけを見ていた。

 

バサッ


 グリフォンが雄々しく翼を広げる。 

 晨弥はその姿が美しく、力強く見えた。

 そして、、、


 グリフォンが空高く飛翔する。

 晨弥もまた、解析鑑定の補助ありきではあるが、飛び上がる。


 晨弥自身、なぜ自分も飛ぼうと思ったのかはわかっていない。

 しかし、飛ばなくてはいけない気がしていた。


 グリフォンは晨弥に向けて攻撃を仕掛ける。

 それをどうにかギリギリで晨弥は回避する。

 これを何度か続けているうちに晨弥はあることに気が付く。


こいつ、僕に空の飛び方を教えてくれてる?

最初より空中で体の向きとか変えたりがスムーズになってる気がする。

解析鑑定の魔眼に頼らずに飛べるようになってもいる、、、

それに、、、、、


 しばらくの交戦のあと

 互いに距離をとり、地に降りる。


「どうだ?晨弥。行けそうか?」


「俺が変わってもいいよ?」


「、、、、こいつ、僕に飛び方教えてくれたんですよね。」


「のようだな。途中から解析鑑定の魔眼の光が消えていた。」


「良く見えますね。」


「たまたまだな。」


「謙遜すんなよ。俺は見えなかった。」


「見てなかったの間違いだろ。」


「正論やめてね?」


「で、、晨弥。(「あれ?無視?」)どうする?」


「いけます。」


「そうか、、、なら、任せるぞ。」


「はい!」


、、、、


 晨弥は気付いていた。

 グリフォンの死期が近いことを

 そして

 この世界に来てから初めての壁として認識する。

 これまでも確かに多くを経験してきた。

 死にかけた時だってあった。

 同郷を手にかけたことだってあった。

 依頼の途中でモンスターに襲われ、命を落とした冒険者だって見たことがあった。

 それでも

 これまでそれを壁として認識できていなかった。

 今回、認識できた理由は晨弥は分かっていない。

 ただ こいつを超えたい という願いが突き動かした。


、、、、

 

 グリフォン自身もまた

 自身の死期が近いことを知っていた。理解していた。

 その最中、目の前に現れた男に自身でもわからない可能性を感じていた。

 その可能性を振り払うように飛翔し、攻撃を仕掛けようとしたとき

 その男もまた、飛翔した。

 その瞬間理解する。

 この男なら自分を理解してくれると。

 そして、この者たちが

 自身の翼を奪ったグリフォンを討伐したのだと。

 

 グリフォンは空を飛ぶことが好きだった。

 大空を自由に好きなように飛ぶことが好きだった。

 だから、合成種(グリフォン)に勝負を挑んだ。

 自由な空を守るために。

 しかし、結果は敗北。

 その結果、片方の翼を失った。

 これはグリフォンにとって最大の屈辱だった。

 愛した空をとべなくなってしまったから。

 それでもグリフォンは愛した空を飛ぼうと残った翼で飛ぶ努力をし続けた。

 時間はかかった

 寿命もその過程で削った。

 ただ、飛べるようになった。

 このグリフォンにとって飛べずに死ぬことよりも

 飛べるようになって死ねことを選んだ。

 そして飛べるようになった今、翼を奪った仇を討つために探し回った。

 飛ぶ練習をしているうちにいつの間にかあの時よりも強くなっていることも理解していた。

 だからこそ、やつを倒し愛した空を取り戻し散ろうとした。


 探していたある日、冒険者を見つけた。

 襲ったのはたまたまだった。

 たまたま、翼を失う前の自分より強そうに見えたからだった。

 そして勝利をおさめ、自身の強さを証明した。



 そして、その日は来た。上空で激しい魔力を感じた。

 奴が何者かと戦っている。そう感じその場に急いだ。

 しかし、到着したころにはすべてが終わり、何者かも仇も消えていた。

 グリフォンは気になった。

 どっちが勝ったのかと。

 それからも探した。探したが見つからなかった。

 それでも探し続けた。

 そして、、、、


 とある冒険者たちを見つけた。

 その者たちから尋常ならざる力を感じた。あの日の力を感じた。

 グリフォンは歓喜した。

 勝者に出会えた、、、、と。

 グリフォンは闘う場を考えた。

 ここで始めてしまおうかとも考えた。

 そもそもこの者たちは闘ってくれるのか、、、と。

 その心配は杞憂だった。

 自分を追いかけてきたからだ。

 その者たちから正体不明の可能性を感じていた。

 もしかしたら自分を理解してくれるのではないか、、、と。

 そんなことはないと

 振り払うように、襲い掛かろうとしたとき

 理解してくれる者がいた。

 その者はうまく飛べていなかった。

 グリフォンはこの者には空を愛してほしいと思った。

 だから、飛び方を知ってもらえるように立ち回った。

 その願いにこたえるように上達していく男にグリフォンは歓喜した。

 

 その男はあのグリフォンを倒したものの中で一番弱いと感じていた。

 それは、他の二人が異常なだけで、

 この男もまた自分と同等かそれ以上だと理解していた。

 

 グリフォンは思う。

 自分を理解してくれるこの男だ、、、と。

 男の近くにいる二人の方が強いだろう。男よりも、自分よりも。

 しかし、グリフォンはこの男だと確信する。

 自分と同様未熟ながら高見を目指すこの男だと。

 残り少ない寿命をかけてでも倒したい

 合成種(グリフォン)以上の最期にして最高の相手であると。


、、、、


 最初と最期の壁として雄々しき空で激突する。

 刀と翼

 互いに魔力を纏い激突。

 爪、くちばし、翼その全てで攻撃してくるグリフォンと

 刀を主とし、蹴りなどを使い、攻撃をかわす晨弥。


 片翼でもなお自由に飛び回るグリフォンを相手に

 晨弥は攻撃をかわす瞬間だけ解析鑑定の魔眼を使うとともに

 未来視を使うことにより、

 この空中戦を微有利な状況で戦闘を進めていた。


未来視でみて、解析鑑定で補強してどうにかって感じか、、、、

どっちかなかったらこんな五分の勝負できてないな、、、


、、、、


「モリディどうだい?きみが目にかけている晨弥くんは。」


「そういうお前こそ随分と目にかけているようだが?」


「まぁね、、、まぁ、そうだなぁ、、、、正直なところ強いよね。想像以上に。」


「まさか空を飛べるようになっていたとは、、、、」


、、、、


 晨弥とグリフォンは一進一退の攻防を続けていた。

 時間が経てばたつほどに晨弥の疑似的な無限魔力が力を発揮する。

 そして空中戦にも慣れ始め、動きが良くなり始める。


 それを感じ取ってか、グリフォンが動く。

 翼に雷を纏い速度を上げ、動き回る。


「マジかよ。」


 晨弥はふとこぼす。

 先ほどまで一進一退の戦いを繰り広げていたのは晨弥が動きを追えていたからである。

 地に足をつけていたのならば今の速度でも十分に追えたし、反応することができた。

 しかし今は空中。

 前後左右に加え、上下が追加された状況で雷のブースト込みで速度を上げているグリフォンを

 とらえるのは至難の業であった。

 晨弥の魔力感知は普段平面的に感知するものであったために上下のどこにいるのかを

 確認するためには目視が必要であった。

 その結果

 一手遅れる。


「グッ!」


 ギリギリで防御することには成功したが

 晨弥は地面にたたき落とされる。

 グリフォンもまた纏っていた雷を解除し、地面へと降りる。


いってぇ、、、、

ケガは、、、、してないな。自分の体にここまで感謝したのは初めてかも。

にしても、、、、マジでどうなってんだ?グリフォンって空飛べるから領主級になっているんじゃなかったのかよ。強くなりすぎだろ。

これ、、、、もしも両翼があったらどれほど、、、、、

いや、これは失礼だな。


 晨弥が思考している間、グリフォンは静かに見つめていた。

 

「すまない。きみに対して失礼なことを考えてしまった。お詫びと言ってはあれだが、、、最期の壁として誠心誠意立ちふさがらせてもらうよ。」


 グリフォンはうれしそうに笑う。

 グリフォンもまた男の壁として立ちふさがる。


 そして再び


ダッ!


 果てなき空で激突する。

 グリフォンは先ほど同様 

 雷を纏い動き回る。


「二度もくらうわけにはいかないんでね。」


 晨弥は空中で止まると

 魔力感知に集中する。

 先ほどの感知はレーダーのように感知していたので 

 今回は3次元的に感知できるように魔力感知の方法を変更する。

 

 そして


スッ


 今度は完全にかわしきる。

 が、、、、


やっぱりあの纏っている雷、面倒くさいな。雷魔法なんだろうけど、、、電気なんて言う生易しい物

じゃない。今の僕じゃあれ程の雷魔法は使えない。放電してこないのが救いだな。

そんで、常時あの状態じゃない。今も雷を纏ってないし、、、てことは

一回につき時間制限があるのと、次使うまでにインターバルが必要。

インターバルの要因は体への負担かな。

そもそも片翼だけで飛んでるんだから体への負担は大きいわけで、、、そこに魔法で速度上げてるんだから、さらに負担がかかっている。


 そこにグリフォンが純粋に魔力を纏って翼で攻撃を仕掛けてくる。


ガンッ!


まぁ、純粋な翼の攻撃も面倒なんだけど、、、、な!


魔法で弾幕張るのが一番楽なんだろいうけど、それじゃこいつ(グリフォン)は納得しないだろうし、

僕としてもこいつにそんな勝ち方したくない。

となると


ボォッ!


 晨弥は刀に炎を纏わせる。

 

こうなるよな。


 グリフォンと晨弥 

 互いにここまでは様子見だと言わんばかりに 

 激しさを増す。


「炎刃」


 突き進んでくるグリフォンに向けて斬撃を放つ。

 それと同時に雷を纏ったグリフォンが炎刃をものともせず突っ込んでくる。

 迎え撃とうと刀を振るう。

 しかし


スカッ


 直前で纏っていた雷を解除し速度を急激に落とす。


ッ!


 かわした瞬間、再度雷を纏い攻撃を仕掛ける。


!?


 グリフォンは驚愕の表情を隠せずにいた。

 完全に当たったと思った。しかし、、、

 刀を振った体勢から膝と肘で翼を止めていた。


ブワッ


 翼をはためかせ、晨弥を払う。

 

「炎刃」


 体制が整っていない状況でさえも晨弥は攻撃を仕掛ける。

 距離をとり体制を互いに整える。


あっぶね。にしてもさすがに痛いな。


 晨弥は軽く腕と足をふるう


よし、、、、


 炎と雷

 互いに纏う。


「拡張斬撃”火炎の太刀”」


 晨弥から仕掛ける。

 グリフォンが加速してかわす。


バチッ


 グリフォンもまた

 晨弥の攻撃を見て学習し、纏った雷を飛ばす。

 

ゴォッ


 炎で切り伏せる。

 が


!?

本当に速いな


 一瞬炎で視界を狭めている間に

 距離を詰めていた。


ガンッ!


クッソ。防御側になった時の制御が甘いとこ突かれた。


 晨弥は防御を極力避け、回避できるように動く。

 その後も一進一退の攻防を繰り返す。

 グリフォンは爪、くちばしも使い攻める。

 晨弥もまた手足を使い攻撃を捌く。


、、、、


「モリディ、、、、」


「今度はなんだ?」


「晨弥君もあのグリフォンも、、、」


「わかっている。」


「モリディがギルドに残っていた理由って晨弥君が伯爵級の昇格に関することだったんでしょ?てことは、、、、」


「そうだ」


「、、、、あとは決着を待つだけか、、、、」


「そうだな、、、、」


、、、、


 その後も長く続く

 長く

 長く

 攻防を繰り返し続ける。

 長く

 長く


 それでも決着の時は来てしまう。


 刀と翼の幾回目の激突。

 ついに刀が打ち勝つ


 グリフォンは残った力を振り絞り地面へと降り立つ。

 晨弥もまた降りる。


 グリフォンはすでに力なく

 立っているのもやっと 

 という風に見受けられる。


「、、、、満足、、してもらえたかな?」


 グリフォンは満足気な顔を晨弥に向ける。


「そうか、、、、それなら良かったよ、、、これで、、さようならだ。」


 晨弥はグリフォンに渾身の一撃を入れる。

 そして


ドサッ



「、、、お疲れ様」


「あざます。」


「余計なお世話かもしれないが、、間違ってないぞ。」


「あざます。」


「、、、、」


「、、、、」


「とりあえず、、、帰りますか?」


「そうだな。」


「そうだね。帰ろうか。」


 晨弥はグリフォンにもう一度別れを告げ、帰路につく


「♪~♪~♪~」

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