雄々しき空で
王女襲撃事件から1週間以上過ぎたある日
王城にいた晨弥に至急の依頼が届いていた。
「ギルドから使いの人?僕に?」
王城に居たら執事の人がギルドから僕を呼びに?使いの人が来たことを教えに来てくれた。
「えぇ」
「バリアス団長とかではなく?」
「はい。晨弥殿につないでくれと」
「わかりました。教えてくださりありがとうございます。」
、、、、
使いの人のもとにつくとすぐに馬車でギルドに向かうことになった。
どうやら救助だか、増援だかいまいちよく分からなかったが、急ぎで人を送らなければいけないらしい。
、、、、
「晨弥殿をお連れしました。」
「ご苦労。」
ミルティコア支部長のイノスのもとにギルドにつくとすぐに晨弥は案内された。
「晨弥、急な呼び出しに応じてくれて感謝する。」
「あぁ、、、いえ、、、」
なんだ?氷の精霊さんにソーアさんもいる。確かどこかのパーティの救援だかに行くってことだったけど。モリディさんが所属しているパーティメンバーもいないし、、、
ソーアさんもいるから個人としての能力を見ているのかな、、、?
だとしてもこのメンツなら僕を呼ぶことない気がするし、僕より上のランクの人もいるし、、、
どうなってんだ?
「単刀直入に言おう。エレスタシアが依頼の中で変異種と思われるモンスターと交戦、結果多くのメンバーが大けが負った。ギルドはエレスタシアに救援を派遣することとし、今いる3名に緊急の依頼を出すことになった。」
?エレスタシア?
「でも、モリディさんはここに、、、」
「私は別件があってな。今回は他のメンバーに任せていたんだ。依頼の内容的には問題なかったのだがな、、、、」
「今回の救援のメンバーは氷の精霊が選出したメンバーだ。」
モリディさんが?
「あぁ。今回は私の独断でメンバーを選んだ。申し訳ないが時間が惜しい、話は向かいながらになるが問題はないか?」
「俺は問題ないよ。」
「僕も問題ありません。」
「では早急に出発しよう。」
、、、、
なんて感じで集まってすぐに出発したわけだけど、、、
ソーアさんもモリディさんも二人とも王級なんだよなぁ、、、
僕の圧倒的、戦力の端数感、、、悲しくなるよね。
「移動しながらで悪いが、これからの予定のすり合わせをしたい。」
「そうですね。こっち方面はあまり来たことがないので、どの経路を通ってどこに行くのか知りたいですね。このままいくと確か、アッシュウルフの生息地に入りますよね?」
「そうだ。本来なら生息地を通らず遠回りをしていきたいところだが、今回は生息地を突っ切る。」
「てことは生息地は休みなしで行く感じ?俺はいいけど、晨弥君はそもそも初めてだし、大変だと思うけど。」
「そこに関しては申し訳ないが、休みなしでいく。晨弥、すまない。」
「別にモリディさんが謝ることではないですし、エレスタシアとして謝ることでもないですよ。助かる見込みがあるのならそうすべきだと思いますし。」
「そう言ってもらえると助かる。」
「で?モリディ。何があったんだ?お前が目をかけているメンバーだろ?領主級ではあるが弱くはないだろ。」
「支部長が言ったとおりだ、依頼中に変異種と思われるモンスターの襲撃にあい、大けがをおったようだ。」
「魔道具でも渡しておいたのか?」
「あぁ。渡しておいてよかった。」
「ちなみに何の変異種なんですか?」
「グリフォンだ。」
「グリフォン?アッシュウルフも食べるモンスターだから生息域も近かったな。」
「あぁ。元々の依頼は、峡谷を超えた先にある街の依頼で、街の近くまで来るアッシュウルフの討伐だった。」
「アッシュウルフが街の近くまで来るならそれを狙ってグリフォンも来るか、、、」
「あぁ、それも考慮していた。グリフォンは空を飛べるからな、対空の攻撃手段を持ち合わせている人間が騎士級にいない、または手段があっても当てられない可能性が高いことから領主級が対処することになっている。だが、うちのメンバーなら問題ないと判断したんだが、、、、」
「厄災の復活が公表されてから、変異種の目撃情報も増えては確かにいるが、、、だからと言って毎回変異種に遭遇する可能性まで考慮していたら、身動きが取れなくなるからな。」
「そうだな、、、、」
なんだ?昔それで何かあったのかな?
「晨弥君は知らないよね。昔も厄災復活の予兆として変異種が増えた時があったんだけど、依頼を受けるときに変異種への対策ができていないと依頼を受けられないってことになったんだけど、どのモンスターの変異種に出くわすかわからないってのもあって、実質的に対策は不可能ってのがギルドに属している人たちの考えだったんだけど、声のでかい連中が騒いだせいでギルドがそれでも対策できないと依頼を受けさせないってのを貫いたせいで依頼を受けられる人が減って面倒なことになったことが昔あったんだよ。」
「へぇ。でも確か領主級までは変異種に合う確率より自分より格上のモンスターに出くわす確率の方が高かったはずですよね?」
「良く知っているな。その事件があったから、厄災の問題が片付いた後にギルドが調査したんだ。」
「その時代は大変だったでしょうが、おかげで今はうまいこと回ってますね。」
「そうだね。」
その後もアッシュウルフの生息地である峡谷に向けて移動し続けた。
王国を出発したのは12時頃だったが、
今回のメンバーの平均が高いこともあり、
支援魔法やエンチャントを利用することで
峡谷までの数日かかる道のりを
6時間ほどで踏破したのだった。
「見えたな。あそこからが峡谷だ。」
「いやぁ。案外早く着いたね。モンスターとの戦闘も回避できるぐらのペースで進んだのもあるけど。」
「どうします?このままいくんですか?」
「いや。明日の朝にしよう。峡谷に入ったら抜けるまでは休憩なしで進んでいくからな。」
「そうだね。それがいいだろうね。」
「了解しました。」
、、、、
夜
「そういえばモリディさん、なんで今回僕呼んだんです?ぶっちゃけ一人で問題ないでしょうし、念のためソーアさんもいるんだから僕呼ぶ理由ないでしょ?」
「ソーアより先に晨弥に決めていたぞ?」
「え?」
「へ?」
「なんだソーア一番先に選ばれたとでも思っていたのか?」
「救援要請の話がお前のところに来た後すぐに俺のところ来ただろ。」
「別に晨弥を信用していないという話ではない。実際領主級の中では晨弥は上澄みだ。状況によっては伯爵級を超えていると思っている。ただグリフォンの変異種の強さが領主級のうちのメンバーがやられた以上、念には念を入れたんだ。」
「今回のパーティメンバーには随分自信があるんだな。」
「あぁ。かなりな。」
「ふーん。」
この後も談笑しながら就寝と見張りを行った。
、、、、
朝
「では、行くぞ。」
「はい」
「はーい」
休息をとったところは念のため峡谷から多少離れたところでとっていたため、
峡谷まで進む。
そして
「ここからは峡谷に入る。峡谷内では休みをとれないが、、、問題ないか?」
「大丈夫です。」
「問題ないね。」
「では」
そういうとモリディはマントのようなものを取り出す。
何だろうこれ?マント?外套ではないと思うけど、、、てかどこから出した?
、、、まぁ、長い年月を生きるエルフだからな、、、僕の知らない魔道具やらアーティファクトを
持っていても不思議ではないか。
「これは体温をその場所の気温と同じにする魔道具だとでも思ってくれ。」
「そんなのもあるんですね。」
魔道具のつくり方は勉強したけど、実際どんな魔道具があるのかは調べようにもなんだよなぁ。
「あれ?アッシュウルフって体温で生物見分けるんでしたっけ?」
「まぁ、できるかできないかで言えばできるようだが、今回は別の目的で使う。」
峡谷に住んでいるモンスターを調べたことあったけど、、、何かいたっけ?
「たまに峡谷まで餌を求めてやってくるモンスターがいるんだよね。」
「ワイバーンとは戦ったことはあるか?」
「はい、あります。空飛んでる奴」
「それの翼がなくなった、地上に特化したワイバーン種がここに餌を求めてやってくるんだよね。」
「へぇ~」
「ちなみに昔はワイバーンて名前ではなくてドラゴン呼びしていたんだけどね?昔にきた異世界人が龍と竜?だったかな?の違いがどうしたこうしたと文句を言いまくって、龍=ドラゴン、竜=ワイバーン呼びを定着させたんだよね。」
正直気持ちは分かる。
「マジすか?」
「マジマジ」
なんてことを教えてもらいながら出発。
アッシュウルフとの戦闘は一度始まってしまえば
他のところから別の奴らが参戦してくる恐れがあることから戦闘は極限まで避ける方向で進んでいく。
、、、、
峡谷を抜けたのは、次の日の朝を迎えた後だった。
「休憩なしで進むのはさすがに疲れますね。」
「初めてここにきて、休憩なしを経験したんだ。疲れるのも無理はない。」
面白かった面白くなかったかでは面白かったかな。
話にあったワイバーンは見られなかったけど、峡谷の自然は良かった。
あとは朝日が良かった。峡谷の中で見る朝日がいいのかここがそういうスポットなのかはわからないけど、、、
でもまぁ、あれがあそこで見れるのは強さへの褒美ってやつなのかもしれないね。
あれが科学世界にあって、ネットとかで紹介でもされれば、ごみとかで汚れるんだろうね。
そういった面で見れば、魔法世界は強いことが前提になるけれど、
そういう心配を考えることなく堪能できるのは利点だよね。
「ちなみにあとどのくらいですか?」
「ここからだと、、、日が落ちる前に依頼の街につく。」
「あとちょっとすね。行きますか。」
「きみが問題ないなら進もうか。」
、、、、
その後、街につくまでモンスターとの戦闘は回避しつつ、
問題なく依頼の街に到着するのだった。
「つきましたけど、、、なんというか、、、、緊迫した様子はないというか、、、何というか、、、」
「そう、、、だな。どうなっている?」
「とりあえず、モリディのパーティメンバーをさがそうか。」
「戻っては来れているんですか?」
「報告では戻ってきているらしいが、、、」
「探すの、、、大変そうですね、、、」
「あぁ、、、」
何と言うか、、、ぶっちゃけ辺境の地って言ってもおかしくないほどに遠いはずなんだけど、、、
なんかそれなりに栄えてね?
というか、アッシュウルフの討伐を依頼する必要なさそうなほどじゃね?
あきらかこの街出身の人と外部から来た人の見わけはつくけど、、、
何と言うべきか、、、違和感があるというか、、、何と言うか、、、、
「晨弥、ソーア」
「!はい!」
「私たちまで離れたら面倒だ。3人で動くぞ。」
「わかりました。」
「おーう。」
ソーアさん毎回返事適当なんだよな。
「病院とかにいるんですかね?」
「そのようだ。」
よくわからんけど、場所は分かっているらしい。探す手間が省けるのは助かるね。
、、、、
病院に向かっている道中
「おい、あれみろよ」
「ソーアじゃね?」
「しかもエレスタシアのモリディまでいるぞ」
「王級が二人してなんで来てるんだよ」
「知らねぇよ。」
「あれ?もう一人いね?」
「ありゃだれだ?」
「、、、あ!あれだ!灰燼の月だ!」
「あれが、、、へぇ」
「その名前は知ってるけど、、、そんなたいそうな名前が付くほどか?」
「あいつの魔法を見たことあるやつが言っていたんだが、モンスターが跡形もなくなったらしい。」
「んじゃ月の部分は?夜にしか会えない希少生物なのか?」
「いや、そっちは月魔法ってのを使うらしい。」
「月魔法?なんだそれ?」
「さぁな。上に行く連中はいいよなぁ。知らない魔法知ってて。」
「な。」
「てかあいつ異世界人だったよな?」
「そうそう。しかも王城に住んでいるとかなんとか」
「かぁ~~~!ずりーなぁ~~~~」
「それな」
、、、、
なんか僕の名前が聞こえたような、、、というかその前におそらく僕の二つ名的なこと言っていたような
、、、
「良かったな晨弥。二つ名持ちの仲間入りだぜ?」
「あ、、やっぱり僕の二つ名なんすね、、、、えっと?」
「灰燼の月」
「それですそれです。」
「知らなかったのか?二つ名は最近できたものではないぞ?ゴブリンの集落を潰した後ではあるが2月ごろには広まっていたぞ?」
「いやぁ、、、僕ギルドにいる時間はそんなにないんで、、、」
「そういえばそうだね。依頼を受注するときと、依頼達成した時以外いないし、来てもすぐ出て行っちゃうからなぁ。」
「灰燼も月もいまいちよくわからないですけどね。」
「月の方は、、、確か他パーティの窮地を救った時に魔法を無効化する魔法が月魔法だからだとかいっていたな。」
「え?」
「そうそう灰塵の方は、モンスターを炎で跡形もなく焼いたからだとかなんとか」
「、、、あぁ~。あったなそんなこと。炎魔法で焼いたのは、、、芋虫みたいなやつが大量発生したからどうにかしろって依頼で他パーティとの合同だったんですけど、、、僕が芋虫が嫌いすぎて、しかも数が多すぎる問題が発生して全力で消しにかかったときに、、、、」
「月魔法は?」
「あのぉ、、、ゴブリンとかの依頼って多いじゃないですかぁ?そうなると、、、戦闘している位置が他パーティと近くになりやすくて、、、ゴブリンを倒し終わった後に、ゴブリンを捕食しに来た他モンスターに攻撃されていて、、、やばそうだったから、、、助けて、、、その時、魔法で死にそうになっていたから、、、それを助けるのに、、、使いました、、、何度か。」
「あぁ~、、、なるほど?」
「別に僕だって月魔法を使いたくて使っているんじゃなくて、、、使うしかないというか、、、助けが必要そうになるのが魔法攻撃を受けるからなので、、、、僕のせいじゃ無くね?と申しますかぁ、、、」
「騎士級以下は急な魔法への対処がおろそかなことが多い。もちろん、討伐対象モンスターの魔法に関しては準備していくが、それ以外の魔法に対する準備ができていないんだ。騎士級と領主級の違いはそこだな。急な魔法への対処法の有無、ここが違いだ。」
「そういうことだったんですね。」
「あぁ、、、、着いたぞ」
「ここですか、、、」
思ったよりでかいな、、、
、、、、
中で職員に話しかけ、エレスタシアがいる病室に案内してもらった
「全員眠っているようですね。」
「神聖魔法で身体の方は問題ないだろうが、、、、」
「ま、そんなところだろうな。命に別状はないって話だし、、、」
「どうしたものか、、、、」
「モリディ様!来てくださったんですね」
「ヤヤ。遅くなってすまないな。」
「きて、、、くださったんですね」
泣いちゃったよ。そりゃまぁ、、、泣くか。絶対の信頼を置いている人が来たんだから
「そう泣くな。救援のメンバーもつれてきた。」
「?、、、あ、、、お久しぶりです。」
「やぁ」
「お久しぶりです。」
「ヤヤ、すまないが状況を教えてもらえるか?寝ているメンバーを起こすのは申し訳ないからな」
「わかりました。、、、、えっと、、、モリディ様たちはどこから来ましたか?」
「峡谷を抜けてきた。」
「でしたら、、、この街に来た時と逆側に、、、峡谷ほどではない荒野が広がっているんですけど、、、そこで遭遇したそうです。」
「?ヤヤは遭遇していないのか?」
「そのとき私は、この病院で回復魔法で手伝いをお願いされまして、、、」
「なるほど、、、それで戻ってきたときに話を聞いて私に話をよこしたと、、、、」
「はい、、、すみません。」
「謝ることではない。、、、グリフォンの変異種について何か言っていなかったか?」
「いえ、、、変異種のこととモリディ様に連絡をいれてといってすぐに、、、」
「使命感だけで身体を動かしてきたのか、、、」
「ありがとうヤヤ。少し休んでいろ。こちらで対処しておく。」
「お気をつけて」
、、、、
峡谷を抜けた先にある街 アシュリ
アッシュウルフ狩りが横行していた時代にできた街
今となってはただの街になったが、
ここら辺にはアシュリ以外の街がないことから多くの冒険者が利用することから
栄えている街
「ホテル?も想像以上にいいですね。」
「この街では上のホテルだからな。」
「明日の朝出発でいいのかい?」
「僕は問題ないですけれど、、、モリディさんどうしますか?」
「明日の朝出発で問題ない。7時にこの街を出る予定だ。」
「了解しました。、、、そういえばなんですけど、、、」
「どうした?」
「この街、、、男の冒険者多くないですか?冒険者は男の割合の方が多いのは分かっていますけれども、、、」
「それなら、この街のトップの娘の婿を探しているらしくてね?アッシュウルフの戦いとか討伐数とかでアピールして婿になろうとしている奴らが来ているらしい。ちなみに娘はかわいいらしいぞ?」
「いつの間にそんな情報とってきたんです?」
「ついさっき俺も気になってフラッっと。」
「まじかぁ、、、、とりあえず、明日の朝出発ってことで」
「解散でいいだろ。」
「じゃぁまた明日」
、、、、
朝
「おはようございます。」
「あぁ、おはよう。ソーアはまだだな」
「まちますか」
、、、、
「いやぁ、、、遅れてすまないね?」
「まだ時間じゃないですし、、、僕らが早いだけというかなんというか、、、」
「晨弥。こいつは甘くすると調子に乗るから気をつけろ。」
「モリディひどくない?」
「わかりました。」
「晨弥君!?」
「そろいましたし、行きましょうか。それとも病院もう一度行っておきます?」
「問題ないだろう。」
「では、出発しますかね。」
「はい」
、、、、
出発から5時間
晨弥達はグリフォンの生息域付近まで来ていた。
「ここから先がグリフォンの住処だな。」
「なんというか、、、こんなところで子育てやらするんですね」
場所が荒野ということもあり、
生物をここまでで見かけなかった。
「こちら側はそうだが、、、通ってきた峡谷も広いからな山一つを隔てた先にはアッシュウルフが多く住んでいるからな、どうとでもなるのだろう。」
「おや?そんなことを言っていたら、、、あそこ何かいるね?」
「この感じ、、、ゴブリンですか?場所によって色が違うんですね、、、保護色?」
「そうだ、、、ここにゴブリンがいるってことは、、、もう少し奥のようだな。」
「進みますか。」
「あぁ。」
、、、、
さらに2時間
「さて、、、この地帯を抜ければ帝国の領土に入るな。」
「帝国と言えば日本人以外の異世界人が王様をしているとかなんとか?」
「知っていたか。友人が帝国にいるから会いに行ったときにあったぞ?」
「本当ですか?」
「あぁ。たしか、、、転生者だったかな?」
「晨弥君。この人が言っている友人はちなみに九世の一人だからね?」
「え?」
「長く生きているからな。重要なポストについている友人は多い。」
「そんなもんなんですか?」
「そんなもんだ」
「そうなんで、、、、お?」
「あれだな」
「お!グリフォンの巣だね。」
「見つけましたね。」
「だが変異種は見当たらないな。」
「見分けづらい変異なのかもしれませんね。」
「わからない以上、潜伏しながら監視するぞ。」
「了解」
「おう」
、、、、
それから数時間。巣の周りを確認しながら潜伏
しかし、変異種を確認することができなかった。
「これ以上近づくとばれる可能性も上がりますし、、、どうします?非常食はありますし、、、このままいきますか?」
「そうだな、、、夜も確認しておきたいからな」
、、、、
その後、夜も監視を続けたが、何もなく、朝日が昇っていた。
「夜も何もなかったですね。」
「どうしたものか、、、」
、、、、
それから数時間監視を続けていた結果、事態が動き始める。
「!」
「晨弥(君)」
「はい。分かっています。あそこですよね?」
グリフォンたちの巣から少し離れた場所に一匹のグリフォンがいるんだけど、、、
あきらか違うんだよね。
「なんというか、、、グリフォンにアッシュウルフをくっつけた感じというか、、、」
「、、、あれは、、、合成種か」
「合成種?変異種とはまた別物なんです?」
「そうだ。合成種は厄災復活の予兆の一つではあるが、、、見かけることはほとんどないと言っていい。合成種は、魔物の厄災が呼び出すモンスターというのが一般的だ。こうして野生で現れるのは厄災復活が近い状況で極低確率で出現すると言われている。それ以外の出現条件は分かっていない。変異種と違って討伐すると魔力となって霧散してしまうこともあって、調べるのが非常に難しい。変異種は生まれる瞬間を歴史の中で何度か確認されているのだが、合成種に関してはほとんどが謎に包まれている。」
「エレスタシアのメンバーは知っているんですか?」
「いや、、、教える予定ではいたが、、、先に出会うことになるとは、、、、こいつを変異種だと思ったんだろうな。」
「どうしますか?このまま始めますか?」
「無論。それ以外ないが、、、、気をつけろ。」
「了解」
「おう」
、、、、
ダッ!
三名が走り出す。
グリフォンの合成種はそれを感知し咆哮をあげる。
さらにそれに反応したグリフォンたちは
合成種を確認すると逃げるように距離をとる。
「気を付けろ!こいつは生まれてからかなりの時間がたっている!」
合成種といわれているのには理由がある。
それはつなぎ目があること。
合成種はいくつかの生物の特徴を体に宿している。
そして宿しているからだの部分とはつなぎ目のような独特な模様が出ているのである。
しかし、生まれてから時間が経てばたつほどにその模様は薄くなり、いつしか消える。
それだけが合成種に関してわかっていることである。
今回のような他生物の特徴が分かりずらい場合、普通の生物だと思ったところに
別生物の攻撃が飛んでくるという以上に危険なモンスターに変わるのである。
「こいつアッシュウルフの特徴を宿しているのは確定だな!」
「羽ばたくだけでこれだけ灰をまき散らされちゃ!、、、いやでも理解できますね」
こいつ本当に、、、羽ばたきだけでそこらへんに灰をまき散らすから僕らが火の魔法を使うわけにはいかないし、、、、
「問題ない」
モリディが灰を凍らせて足場を作成する。
その足場へと移動し、戦場は空中へと変わる
「風の太刀」
合成種は空中で軽々とかわす。
その流れでさらに灰をまき散らす。
「っ!すみません!」
「構わない(よ)」
晨弥は水の魔法で灰を包み無効化する。
そして、、、
解析鑑定の魔眼を使い、空中を飛ぶ
バッ!
晨弥の接近に合成種は灰をまき散らす
と同時に晨弥は火魔法を放ち、合成種の近くで灰を爆発させる。
「やっぱりだめか。」
合成種も灰が使える以上火魔法を使える、
そして火魔法で灰を爆発させてもダメージは通らない。
そう予想はしていたものの
ここまで無傷だとくるものがある。
晨弥は飛べると言ってもこの戦闘についていくのには魔眼が必須である。
そして空中で簡単な魔法を放つのが精いっぱいになってしまう。
「、、、落とすか、、、重力の檻」
合成種は重力にとらわれ地面に落とされる。
しかしただで落ちる合成種ではない
抜け出そうとモリディに向けて魔法を放とうとする。
「始まりの水玉をここに
広場で笑う
童の戯れ
水鉄砲」
晨弥が魔法で打ち抜き魔法を阻止する。
「じゃぁ俺も、、、」
その瞬間
!?なんだ?ソーアさん?、、、もしかしてこれが、、、、深淵魔法、、、?
神聖魔法に似た感覚、、、感覚は似ているけど、、、まったくの別物、、、
「晨弥君、気が付いたみたいだね。これが深淵魔法だよ」
ソーアは晨弥に教えるかのように魔法を使う。
そして、、、
、、、マジかよ、、、
一瞬のうちに合成種は霧散していた。
ソーアさんは僕に深淵魔法を教えてくれたし、モリディさんはあきらか僕を立たせてくれたし、、、
この人たち余裕過ぎません?
「お疲れ様です。」
「晨弥君、どうやって飛んだんだい?」
「魔眼を使いまして、、、」
「昔知り合いにいたな。きみみたいに魔眼を使って飛んで最終的には自分で制御して飛べるようになった人が。」
「いたいた。でもあいつよりだいぶセンス有りそうだったよな。」
「そうだな。空中戦ができるだけで重宝される。自力で飛べるように練習するといい。」
「ありがとうございます。」
「さて、、、合成種の報告もしないといけなし、、、戻りますかね?」
「そうですね。」
「戻るころには起きているかもしれないな」
、、、、
街についたのは昼を過ぎ、日も沈み始めたころだった。
そして病院に戻った晨弥達は
「、、、、、、」
「、、、、、、」
「、、、、、、」
「あ!モリディさん!と、、、異世界人さんとソーアさん!」
「なんかめちゃくちゃ元気じゃないですか?」
「大けが負った人間とは思えないね。」
「神聖魔法って怖いですね。」
「怖いね。」
「お前たち、、、、少しは安静にしろ!」
「あ、、もっと怖い人もいたよ。晨弥君。」
「ノーコメント」
「晨弥君!?」
、、、、
あのあとメンバー全員起きられたってことで、、、
ご飯を食べに来ているわけだけど、、、
男って僕とソーアさんしかいないんだよね、、、、
残りは全員女性。
周りの席は男ばっかり、、、、
辛いよね。
陽キャ女子のキラキラした感じにスリップダメージを受けつつ、
他の席の男からの目線でさらにスリップダメージを受けている。
王城の自室に戻りたい、、、
ただ、この状況でも喧嘩とか売られないのはモリディさんとソーアさんがいるから、、、
多少は僕の二つ名も効いているのかもしれないけど、、、
この二人の前には関係なさそうだよね。
僕をなめたところで、、、残り二人で委縮する、、、やっぱり僕意味ねーじゃん
でもまぁ、、、何事もないから楽っちゃ楽。
って思っていたんだけれども、、、
「ねーちゃんたち、こんな奴と食ってないで俺たちと食おーぜ?」
あーあ。面倒なことになった。しかも酒臭いから酔ってるんだろうな。
ソーアさんなんていなかったことにされているし、、、
こんな奴(晨弥)だからね。
「灰燼の月なんてたいそうな名で呼ばれているが、実際のとこは雑魚を焼いて喜んでいる雑魚なんだからよぉ!」
別にその二つ名に喜んでいるわけではないんだけど、、、
実際、灰燼の月て、、、恥ずかしいでしょ。
なんなら二つ名なんてつけないでくれとさえ思う。
雑魚焼いて喜んでいるかはおいておくとして、雑魚焼いたから灰塵なんて呼ばれているのは事実だから
そこはその通りだし、
たいそうな名前なのもその通りなんだけどね?
「異世界人さん言われているよ?」
「こういうときって、やっぱり買ったほうがいいですかね?」
「うん!」
「やだなぁ、、、埃舞うし、、、」
こうなった以上やるしかないけど、、、
ガタ
「お?なんだ?やんのか?」
喧嘩は同じレベルでしか起きないって言うし、、、
まぁ、他の人たちに喧嘩だと思われないくらいやればいいのかな?
わかんないけど
「オラッ」
ぼくだってこれでも異世界人の肉体なわけで、、、
実戦訓練でボコられているわけで、、、
実戦だって積んできたんだよね
たしかに実戦そのものはこの人の方が多く積んでいるのかもしれないけど、、、
バコン!
質は負けているとは思っていない。
「はぁ、、、、」
「おぉ!さすが異世界人!あの片翼のグリフォンを倒しただけはあるね!」
「ん?」
「え?」
「今なんて?」
「え?片翼のグリフォンが合成種だったんでしょ?」
「、、、そういえば、、、勝手にあの合成種だと思っていましたけど、、、」
「食事の最中に聞こうと思っていたから私も確認していない、、、」
「、、、やらかした?」
「、、、、」
「、、、、」
「、、、、」
「い、いやぁ、、、?一旦問題を片づけて、目覚めた記念で食事に来ていただけですし?まだこの街にいる以上何もやらかしてないですし、、、?」
「、、、、」
「、、、、」
「探しますか(探すか)(探そうか)」




