アッシュウルフ討伐依頼
「もう朝か。」
早いもんだね。もう朝になっちゃったよ。まだ何も見つけていないのに。依頼書を確認したけど場所はここであってるんだけどなぁ。焚火していた人とかが討伐したのかな?でも戦闘音も戦闘痕もないし、、、どうしたもんかな、、、とりあえず、軽食とるか。
、、、
「景色きれいだなぁ。」
、、、
あっぶね。ぼぉっとしてた。もう少ししたら休憩とるか。それまでもう少し探そう。
その後、探しても探しても感知にかかるのはゴブリンのみ。
・・・・
本当にどうなってんだよ。アッシュウルフはおろかゴブリン以外の生物が見当たらない。そりゃ小鳥は見かけるよ?見かけるけど、、、そうじゃないじゃん。
「どうなってんだ?」
一回ゴブリンと戦闘してみるか?戦闘音やら血の匂いやらで釣れるかもしれないし、、、
大丈夫。初めて殺した時の感覚は覚えている。大丈夫。
「よし。」
ゴブリンを探す。
体は殺した時の感覚を覚えている。
大丈夫だと自分に言い聞かせながら。
「みつけた。」
数は3か。周りには、、、、いない。横やりを入れられる心配はないけど、、、やるだけやってみよう。
、、、
「ふぅ。」
ものの数秒で制圧する。
あとは待つだけか。とはいえどこで待とう?高い木は、、、近くにないな。しょうがない。そこら辺の岩を動かして隠れるか。
ということで少しばかり手間取ったけど完成。万一の場合逃げる準備もしてある。どうにかなるだろ。
、、、
、、、
、、、
こない。ゴブリン一匹来ない。なんで?、、、あれか?動物は鼻が良くて人間の罠にかかりにくいとかいうあれか?その場合もうどうしようもないな。
もう少ししたら日も暮れるし、このまま休憩しちゃえ。1週間しか期限はないし、こっから戻る時間を考えると時間はないけど、焦ってそこらへん歩き回るよりも実験してみるかな。
、、、
!
なんかいる。なんかいるけど、、、暗くてみえねぇ~。感知にはかかっているんだけどなぁ。
でもアッシュウルフではないな。一匹しかかかってないし。感知範囲ぎりぎりにいるわけでもないから
ただ一匹だけってなるとここら辺だと限られるけど、、、強いんだよなぁ。僕の階級的には勝てる、、、ハズだけど、、、、わざわざ危険犯すメリット現状無い、、、、し、、、、あ?感知範囲に、、、
もう一匹来た。感知の感覚的にこれ、、、多分同種だ。うわぁこっちきてる。どうしたもんかなぁ。
ここで下手に動けば面倒なことになるし、、、見届けるしかないなぁ。
、、、
動かないな。両方ともに動きを止めたあたり気が付いたのかな?感知には他にかかってないし、
お互いに気が付いたか、僕の感知範囲外に何かいるか、僕に狙いを定めているか。
三つめは勘弁してほしいな。
、、、
お!やりあうっぽい!にしても足速いな。
う~わ。こえぇ~。こりゃ人間勝てるわけないじゃん。科学世界の熊さんとか出会えば絶望案件じゃん。
あ、熱中しすぎた。他も感知しておかないと。とは言うもののいないんだよなぁ。それともこの戦闘音聞いて逃げ出したのかな?
探しに行こうにも今出たら二匹の意識が僕に向かうだろうし、、、しくったなぁ。
お?決着か?片方が逃げていく。逃げていくのは、、、どっちだ?わかんないや。とりあえずこっちに逃げてこなくて良かったぁ。
もう片方は、、、寝た?なら動くなら今しかないか。それとも討伐、、、いや、戦闘後とはいえ危険か。
逃~げよ。
・・・・
何とか逃げられたっぽいな。
さてどうしよう。とりあえずあの二匹が来た方角とは違う方向に来てみたけど、、、
あ!そういえば僕、魔眼持ってるじゃん。忘れてた。とりあえず、未来視は最終手段として、
感知範囲を狭めて、その範囲を解析鑑定するって言う力技で何とか、、、ゴブリンの糞しかないや。
どうすっかなぁ。さっきのモンスターが来た方角に昼間見に行ってみるか?
朝来るまで時間あるっぽいし、このまま範囲狭めているのも危険だし範囲を戻して探して回るか。
・・・・
あ~あ。ま~た何も見つけられないまま朝来ちゃった。どうすんのさこれ。
夜のうちに回り込みながら戦闘地点まで戻ってきたけど、もういなくなってるんだよねぇ。
寝てたあたりも可一隻鑑定してみたけど特に得られるものなかったし、本当にどうすんだこれ。
、、、ん?感知範囲になんか引っかかったぞ?反応は3つ。
これは、、、、人間、、、だよな?行ってみるか。
、、、、
お!いたいた。途中で煙が出始めたから「煙見てきました」みたいなこと言えるしラッキー。
しかもここ見晴らし良いからもうそろそろ向こうも僕に気が付くでしょ。
ほら、向こうも気付いた。
「おはようございます。」
なんか向こうから一人来たから初手あいさつ。
「よぉ。こんなところで何してるんだ。」
それはお互い様でしょ。
「僕はアッシュウルフの討伐依頼を受けまして。そちらは?」
「こっちはゴブリンの集落があるって話がギルドに届いてな?それの調査に来てんだ。そしたら昨日の夜モンスターどもの動きがおかしかったからなモンスターが逃げてきた方に来たってところだ。ここら辺はだいぶ前に探索したんだがな?」
「あぁ、、、それは、、、、僕がゴブリン倒してアッシュウルフを釣ろうとしまして、、、」
「そういうことか。そしたら別のが釣れた、、、と」
「はい。お騒がせしました。」
「いやいや。よくある手法だし。俺たちも良くやるから良いってことさ。それよりどうだ?飯食っていくか?」
「良いんですか?一人なんで食材なんて持ってきてませんよ。」
「いーのいーの。一回ギルドに報告に戻る予定だから。」
「なら、、、お邪魔します。」
、、、
「というわけでして。」
名前知らんけど、この人たちの作る鍋うまい。
「あ~。そういえばここら辺はアッシュウルフの住処じゃないからな。討伐依頼も出るか。」
「でも俺たちが見たときそんな依頼あったっけ?」
「受けたい依頼がその日なくて次の日行ったら帰った後にその依頼が来ていたなんてことザラにあるだろ。」
「あぁ。あるあるだね。」
「にしてもアッシュウルフか。痕跡すら見ていないな。」
「な。討伐数は確かに少ないし、広いけど、、、ここまで見ないのも珍しいな。」
「でも昨日単独で行動するモンスターいたんだろ?ここら辺で単独行動するモンスターは強いからな。」
「そうなんですよねぇ。食われたんですかね?」
「あるかもなぁ。ちなみにゴブリンの集落とか見てないか?」
「見てないですね。強いて言うなら向こうはゴブリンとの遭遇回数多かったですね。」
「向こうは、、、まだ調査行ってないな。情報感謝する。」
「いえいえ。」
「ところでお前は一人なのか?」
「はい。」
「7匹相手に一人か。見た目によらずやるなぁ。」
「な!俺魔法あんまり使えないからなぁ。7匹は大変なんだよなぁ。」
「良く言うぜ。大剣ぶん回してあっさり処理する癖に。」
「にしてもお互い面倒な依頼に当たったな。」
「もう少し簡単に見つかるもんだと思っていたんですけどね。」
「俺たちもそう思っていたんだがなぁ。大分奥の方まで探索したんだがなぁ。」
「僕はもう数日探したら一旦戻ろうと思います。」
「俺たちはこのまま一旦帰るよ。」
「ごちそうしていただきありがとうございました。」
「おう。気を付けてな。」
「ありがとうございます。」
「では」
「じゃ」
・・・・
いやぁ久々に話をした気がする。パーティでの探索も楽しいかもなぁ。
、、、あぁ。毎度感知に何かかかると今度こそはって思うんだけどスカなんだよなぁ。
今良い気分だから水を差さないでほしい。
仕方ない奥に行くしかないか?あの人たちが行ってない方向に進めば何かしらあるだろうし、、、
というか今更だけどなんで発見場所もっと正確に書かれていないんだよ。ふわっとしやがって。
でも依頼できるんだから発見しやすい場所ってことか?てことは奥に行き過ぎないほうが良いのか。というか姿は見ておらず縄張りを示す爪の跡があったって、、、、どうしろと?
仕方ない行ってない場所に行くには来た道を戻らないといけないし戻るか。
、、、
戦闘痕を通り過ぎてさらにすすむ
「爪の痕が見つけられる位置にあるあたりここより奥に進まないほうが良いかな。」
ということでまた探して回る。
昼過ぎ
まだ探し回る。
そして
「あったぁ!」
遠くにあるけどあれでしょ。爪の痕。
でもアッシュウルフは見えないなぁ。なんでだ?
近づいてみるか。
、、、、
「うぐっ」
くせぇ。どうなって、、、、
「は?」
そこにはアッシュウルフの死体が転がっていた。
「死んでる。」
どうなってんだ?本当に。数も、、、7匹。
「食い殺された?」
、、、違う。これ切られてる。すげぇきれいな断面。刀とかで切ったのかな?
分からないけど、、、どうすれば良いんだ?
これを放置しても良いものか。
「戻って報告だな。」
面倒ごとに巻き込まれなきゃいいんだけど、、、
====
戻ってるうちに夜になっちまった。分かっていたことだけど。
ギルドに向かうか。
・・・・
「すみません。この依頼なんですけど、、、」
「はい。何かございましたでしょうか。」
「アッシュウルフ7匹発見したのは良いんですけど、、、、7匹とも死んだ状態で発見しました。」
「死んだ状態で、、、、詳しくお願いできますか。」
「今日の昼にアッシュウルフの爪痕を見つけまして近づいたところきつい匂いが漂ってまして、そのまま爪痕に向かったところアッシュウルフの死骸を発見しました。食われたというよりも切られたのではないかと思います。見た感じですけど。後は特に、、、」
「なるほど、、、少々お待ちください。」
「はい。」
待ってろって言われても僕今所持金ないし、、、どうやって時間つぶそうか。
「あれ?今朝会った、、、」
「?、、、あ!こんばんは。」
「どうした?もう少し探すんじゃなかったのか?」
「それが見つけたんですけどね?死骸だったんですよね。」
「まじ?」
「マジです。」
「まじかぁ。」
「はいぃ。」
「君もなかなか大変だな。」
「はいぃ。そちらは何か進展ありましたか?」
「いや。それが何もなくてね。他にもいくつかあの山に入った冒険者はいたらしいんだけど、どこもそんな集落見てないってさ。」
「難航してますね。」
「そうなんだよなぁ。」
「しんやさん。」
「あ、呼ばれたんで行きますね?」
「おう。またな。」
「はい」
、、、
「はい。なんでしょうか。」
「すみませんしんやさん。しんやさんにお会いしたいというか方が、、、」
「僕にですか?」
「はい。」
「わかりました。」
「お連れ致しますので」
「よろしくお願いします。」
、、、ついて行ってるんだけどさ?何と言うか、、、豪華ですね。はい。上の来賓とかがあるんでしょうかね。分かりませんけど。
なんか向こうからお年寄り歩いてきているけど、、、あ、あの人刀もってる。多分あぁいう刀なのかな。切ったのは。あと純粋に年寄りの方が技を磨く時間あるし、、、あの人だったりして。
会釈だけしておこうかな。
「君は、、、」
なんか話しかけてきた。
「なんでしょうか。」
「君は性善説と性悪説どっちだと思う?」
こっちの世界にもそういうのあんの?
「僕は性悪説だとおもいます。」
「なるほどのぉ。」
いっちゃった。なんだったんだ。
「あの方は?」
「あの方はギルド上層部の方です。結構謎も多い方なんですが良い人ですよ。」
良い人が性善説だの聞いてこないと思うんですけど。まぁいいや。
「こちらです。」
「ありがとうございます。」
「しんやさんをお連れしました。」
「どうぞ。」
「失礼します。」
「やぁ。しんや君。大変だったみたいだね?」
「えっとぉ、、、ソーアさんでしたっけ?」
「そうだよ。悪いね疲れているだろうに。」
「それは良いんですけど、、、僕に何か?」
「ここに来るまでに老人とすれ違わなかったかい?」
「すれ違いましたけど。」
「あの人が来る途中に切ったらしいんだよね。アッシュウルフ」
「あの人だったんですね。」
「あまり驚いてないね。」
「いやまぁ、、、あの年で刀ぶら下げているあたり強いんだろうなって思っていたので。」
「そういうことね。」
「あのぉ、、、それだけですか?」
「何があったのか知りたいだろうと思ったからね。教えられたらなぁって」
「ありがとうございます。」
「ちなみに今回は報酬金出るから安心してね。」
「ありがとうございます。ちなみにあの方とはなにを話していたんです?」
「それは秘密です。」
「そうですか。」
下手に首突っこんでもしょうがないか。
「まぁなんだ。初依頼ちょっと予想外の結果になったと思うけど良かったんじゃない。」
「それもそうですね。」
「ここから王城までもかかるでしょ。引き留めて悪かったね。お疲れさま。」
「ありがとうございました。」
・・・・
初報酬ももらいましたし、、、帰りますかね。
いやぁ疲れた。ぐっすり眠れる気がする。




