苦渋が告げる
おはようございます。現在朝の午前2時(9月3日)。いつも通り睡眠中の魔力感知に失敗したわけで、、、言っててもしょうがないから魔力制御をまぁ一時間やって、、、、今日は学校までの護衛があるから早めにランをしなくちゃいけない。てなわけで、ランをしに行こう。
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さて、来たわけだけど、、、、おや、バリウス騎士団長がいる。遠征がどうしたこうしたって話が上がっていたからこの時間はそれの準備をしていたはずだけど、、、目途がついたのかな?、、、あ、これ違うは、
、、、これ僕に用事があるっぽい。だって僕と目が合った瞬間こっち歩いてきてるし、、、後ろには、、、、そうだよねぇ。誰もいないよねぇ。やっぱ僕じゃん。遠征関連の話なんだろうなぁ。僕も連れていくとかそういう話かなぁ。
「おう。探してたんだ。」
「おはようございます。どういったご用件で?」
「遠征の話は知っているな?」
「はい。ゴブリンが大量発生中でそれに伴って指定された区域の一掃が今回の遠征の理由だとか。」
「知っているなら話は早い。お前も来い。」
ほらきた。だと思ったよ。
「ぼくぅですかぁ?」
「それ以外だれがいる?」
「ですよねぇ。」
「そういうことだからよろしくな。出発は1週間後の9月10日の午前5時にここを出発する。お前は自分の準備だけでいいから。後はアンスが後で教えてくれるからよろしくな。」
それじゃ とか言って行っちゃった。こういうところで断れないからダメなんだろうなぁ。準備って言ってもなぁ。まぁアンスさん後で探せばいいか。サクッとランやってとりあえず護衛の仕事をしますかね。
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「おはようございます。王子。」
学校までは馬車で行くんだけど、馬車の中に僕が入って、一人が馬の手綱を握る。これで毎朝送っていく。ちなみに王女様は別で送っている。
「おはようございます。」
こんな会話をしながら乗り込んで出発。
いつも王子が歩いて学校に行く夢を語っている。こればっかりは国王様に行ってくれとしか言えない。何と言うか、かなりキラキラした目で言ってくるもんだからどうにかしたいものだけど、、、、難しいよね。王子曰く国王様に掛け合っているらしい。どんだけだよ。高校の時、電車通学に憧れているやついたけど、似たような物なんかな。
なんて考えたり、王子と会話をしていればあっという間に学校に到着。だいたい王城から20分くらい。馬車の速度もそんなに早くないし、こんなもんだろって感じ。
ということで僕の今日の仕事は終了。
アンスさん探して準備やらの詳細を聞かないと。とりあえず、、、、いつもの訓練場かな?
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訓練場に来たけど、、、、いないなぁ。どうしたもんか。人もいるし聞いてみるか。
「すみません。アンス魔導士団長がどこにいるかわかりますか。」
「あ~、いやすまん。俺も見てねぇからわからねぇ。」
「いえ、訓練の途中ですみませんでした。」
「見かけたら言っとくわ。」
「すみませんよろしくお願いします。」
さて、どうしたものかな。次はどこに行こうか。ヴァーロットさんとか知らないかな?それとも国王様かな?でもなぁ、、、準備関連の話は通っているだろうし、僕が王子の護衛をやってるのも知っているからこのタイミングであっていないあたり少なくとも今じゃないんだろうね。
いないんだからしゃーなし。午前中はいつも通り実戦訓練でもやりに行くかな。
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「おはようございます。」
「あれ?アンス魔導士団長のところにいるんじゃなかったの?遠征行くんだろ?」
「探しているんですけどいないんですよね。」
「あ~、、、自分の部屋には行った?」
「いや、まだですね。」
「そこで待ってたりしない?」
「そこで待つよりも僕が王子送り届けてきたタイミングの方があるかなと思ったので、、、」
「それもそうか。」
「とりあえず行ってきます。」
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ということで自室に来てみたわけだが、、、いないなぁ、、、。どうしたもんか。ヴァーロットさんのところに行ってみてって感じかな。ヴァーロットさんならどうにかしてくれるでしょ。
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アンス視点
晨弥君そろそろ護衛から戻っている頃だろうし、、、この時間は実戦訓練をしているんだっけか?言ってみるか。
「あれ?アンス魔導士団長。さっき晨弥も来ましたよ。」
「本当かい?どこに行ったかわかるかい?」
「晨弥も団長のこと探して一旦自室前にいるかもってことで行きましたけど。」
「ちなみにどれくらい前だい?」
「10分経ってないくらいですかね。」
「ありがとう。」
自室かぁ。彼の自室ってどこだったか、、、10分くらいならまだついていないだろうけど、走ってもだろうし、、、、彼はその後どこに行くだろうか、、、、ヴァーロット殿のところかな?行ってみるか。
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さて、ヴァーロットさんの部屋に来てみたもののどうしたもんかなぁ。どこかで待っているのが一番なんだろうけど、、、そもそもアンスさんって今僕のこと探しているんだろうか、、、おや?向こうに見えるのはアンスさんなのでは?
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アンス視点
ヴァーロット殿のところにいなかったらそのまま自室に向かってみるかぁ、、、ん?あれ晨弥君だ。良かったぁ。見つけられなかったらどやされるところだった。
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「アンスさん探しましたよ。」
「いやぁ、私も探してましたよ。実戦訓練場に行ったら自室を見に行ったって聞いて、また入れ違いになるだろうから、その後ヴァーロット殿の部屋に来ることに賭けてきてみました。」
やっべ、行動ばれてら。
「遠征がどうしたこうしたって話を聞けとかなんとか。」
「そうなんですよ。ちょっとやらないといけないこともあるので、そこに向かいながら話していきますね。」
なんかこんな感じなのは久しぶりな気がする。
「今日はどちらに?」
「厩舎に行きます。」
遠征だから乗馬しないといけない感じ?馬って苦手なんだよなぁ。
「遠征ってもしかして馬乗りますか?」
「するよ。といっても今回の遠征の目的地である大森林に一番近い領主のところまでだけどね。」
「ちなみに馬でどれくらいかかりますか。」
「あ~、数日かかるよ。最低でも5日後には確実についているよ。」
まぁ4日として考えても、、、やだなぁ。少なくともケツは痛くなるよね。
「てことは、馬の選定とか乗馬の練習とかするってことですね?」
「そうだね。3日くらい乗馬の練習をしてもらって、残りで必要なものを準備するって流れを予定しているけど、ここまでで質問は?」
「現状無いです。」
「了解。それじゃ、選定から始めようかね。」
匂いからなんとなく着いたなって思ってはいたけど、、、にしてもすごいな。多種多様な馬がいる。馬って言っても魔法世界の馬なもんで、角が生えていたり、鱗で身に纏っていたり、その両方だったり、その他もろもろ。ちなみに王子が乗っている馬車を引いているのは、鱗がついている馬だったりする。全力で走るとめっちゃ速いし、鱗で固いってこともあって重宝しているらしい。
さて、僕がどの馬に乗るかって話なんだけど、、、、現在難航中。理由は単純。僕に乗馬の才能があまりにもなさすぎる。悲しいね。ぶっちゃけここで躓くとは思っていなかった。いやね?そりゃ乗れはするのよ。乗るのはね。そこからが無理で何度吹っ飛ばされたものか。今日はこれだけで終わっちゃった。どうすんだ明日から、、、とりあえず寝ようおやすみ。
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おはようございます。今日も起きられませんでした。まっずいなぁ。遠征ってことは外で眠るってことで、、、そりゃぁ、他の人たちと交互に見張りを立てるんだろうけどさぁ、、何かあった時に起きられるかどうか、、、、いや、眠れるのかどうかを考えたほうが良いかも。緊張とかで眠れなくて、次の日に影響を出すわけにはいかないから、そっちの方をどうするかを重点的に考えたほうが良いかも。まぁ2時間で睡眠は普段は済むからそれに少し追加した時間眠るって感じになるのかな?人数とかわからないからわからないけど。さて、、、、今日も乗馬の練習するわけなんだけど、どうなることやら。
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ランも終わって乗馬の練習開始。やっぱり乗れはする。乗れはするけどそっからが難しい。まず、歩かせるのがむずい。どうしよう。まっすぐ歩かせるのもままならない。気が付けばお昼を過ぎていた。魔法世界の馬の皆さんはある程度のコミュニケーションをとることが可能で、人間が言っていることは理解できるらしい。あと、生物関係の魔眼を持っていれば、それ以上のコミュニケーションが取れるっぽい。
一旦休憩をはさみまして、練習再開。コミュニケーションが取れるということで、そっち方面からどうにかしてみようということで頑張ったが、、、だめだった。もう無理じゃん。ここに勤めて長い人曰く、「なんかいやだ。」らしい。どうしろと?なんかってなんだよ。
ということで、僕は乗馬不可ということになり、荷物と一緒に運んでもらう形となりました。
ということでこっからの僕の仕事は武器の手入れと身支度を整えること。部隊全体で準備してあるもの(食料とか)もあるが、個人でもある程度持ち込むらしい。それ用のカバンみたいなやつももらった。
僕には指輪もあるけど、指輪は個人的には最終手段として持っていたい。エリクサー症候群とは違うけど、結局使わないことになりそうだけど、、、まぁそん時はそんとき。
ということで、僕が今現状持っている武器は戦斧と太刀。まだ何回か使っただけだけど、一応研いでもらおうということで鍛冶師のところに預けておいて、こっからは買い出し。
他の人に聞いて回った感じ、軽食(ジャーキー的なもの)とか、短剣とかはマストらしい。短剣は木を切ったり魚捌いたり、最悪投擲するらしい。
ということで久しぶりの王城の外に来ました。(アンスさん付き添いのもと。)
ついてきてもらわないと場所分からないからね。とは言ったものの特にこれといったこともなく、あっさり終了。
武器の方はまだ先だからとりあえず今日はもう寝ます。おやすみ。
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おはようございます。今日も起きられませんでした。もうだめだぁ。数日は普段通りとまではいかないけれどそんな感じで過ごしていく。
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おはようございます。現在は9月9日の午前2時。昨日に武器が仕上がりまして、明日の出発に向けて今日が最終調整日。どうしようかな魔法の確認だけしてって感じかな。後は今回の遠征のメンバーのところに挨拶でもするかな。まぁある程度の人とは挨拶してるけど。
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訓練場
ドーーーーン
うん。いつも通り。問題はなさそうだね。
まだ昼にもなっていないけど挨拶にでも行くか。
今回の遠征の人数は50人らしい。顔と名前が一致しない。というか顔も名前もわかっていないけどまぁ、どうにかなるでしょ。
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というわけで、普段実戦訓練をしているところが遠征の道具やらが置かれている。というかもうすでに準備は僕を含めて終わっているわけで、今回の総指揮を担当するバリアス騎士団長がどうしたこうしたやってる。それに乗じて僕も他の人たちと会話をしておく。
そんでもって、決起集会的なやつをやって、班分け的なこともして、そのままご飯を食べて今日は十分な休みをとる。まぁ僕は王子とかに挨拶あいさつしとかないといけないけどね。
そういった雑事が終わったのはだいたい20時を過ぎたあたり、荷物とかも王城の門の前に移動させたし、明日は午前3時に門前に集合。ということでもう寝ます。おやすみなさい。
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団長たちと国王視点
「晨弥君は本当に大丈夫なのかい?」
「問題ないかと。実戦の方もきちんと動けてますし。」
「魔法の方も問題ないですね。大分落ち着いています。」
「彼って本番に強かったりするのかな?」
「もしくはまだ実感が湧いていないだけか。」
「どちらにせよ頼んだぞ。」
「承知しております。」
「もちろん他の遠征メンバーも」
「心得ております。」
「では、明日」
「「失礼します。」」
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「ゴブリン討伐が目的ではありますが、アッシュウルフも確認されているそうです。お気をつけて」
「あぁ。悪いな。毎回残ってもらって。」
「両団長が国を離れるわけにはいきませんからね。」
「あと、しんやな?」
「彼、実際ところどう思う。」
「わからんがここで脱落する異世界人は多いって言うからな。」
「あなたのところで面倒見るんですよね?」
「あぁ、だからそうそうめったなことは起こらないとは思うがな。」
「よろしくお願いしますね。」
「あぁ。」
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おはようございます。現在9月10日の午前0時30分ぐらい。2時には集合場所にいたいから、もう魔力制御やるかぁ。
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よし。もらった戦闘洋の服もきた、荷物も持った、行くか。
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「おはようございます。」
皆さん早いね。遅すぎるってわけでもなさげだけど、30人はもう来ているって感じ。
あ、バリウスさんいる。挨拶しとこ。
「おはようございます。」
「おぅ。来たか。」
「よろしくお願いします。」
「そういえばお前、乗馬無理だったんだって?」
「はい、、、、」
「あ~、まぁどんまい。乗る場所は準備している。ここに乗ってくれ。結構揺れるが、、、大丈夫か?」
なんか思ったよりもスペースあるな。外の風景も見られそうだし。酔わないと信じよう。
「馬車も最近なんで何とも言えませんが、、、大丈夫かと。」
「そういえばそうだったな。まぁ、どうにかなるだろ。」
本当にどうにかなるのだろうか。不安だなぁ。
「国王様からの激励の言葉を頂戴したらすぐに発つ。ここら辺にいるだろうが、念のためな。」
「了解しました。」
ということで他も人たちにもあいさつ回りをしていたら周りが騒がしくなったと思ったら、国王様がいつの間にか来ていた。
まぁ国王様が話してたけど周りに合わせて行動して、あとは聞いてない。昔からこういう○○式的なやつ嫌いなんだよなぁ。
もうそろそろ僕も乗り込まないといけないね。
ということで乗り込んでもう一度持ち物確認した後、あっさり出発:午前4時30分くらい
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現在午前6時。空も明るみはじめ、そして乗馬でしくったことをからかわれ終わった。天気は良好。いいね。これから4日ほどをかけて何とか領まで行くことになる。何て領だったかは忘れた。見えてきたらだれか言うでしょ。それはそれとして空気がおいしい。というか景色がきれい。自然を感じる。目的地に到着するまでは自然を満喫できそうだ。
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予定通り4日で到着。夜は僕は23時から1時まで寝てそれ以外の時間は警備を担当していた。
それはとりあえず良くて、この領内で一泊して、明日大森林に入っていくって流れになっている。
ちなみにこの領の領主はマーチスというらしい。
明日からゴブリン討伐を始めていくことになるわけだが、、、僕は殺せるだろうか。分かってはいるんだけどね。魔法世界と科学世界の常識が違うこと、そもそも考え方そのものもっと言えばあり方そのものが違うんだってことはこの世界に来て肌で感じて理解した。王城にも多くの種族がいたからなおのこと感じて理解してきた。それでも不安になる。そもそも殺すことができるだろうか。殺す覚悟が僕の中でちゃんと持っているのだろうか。などなど。
考えれば考えるほどわからなくなる。やらなければならない。この世界は魔法世界である。理解はしている。理解はしているんだけど、これ以上進むことができない。ここに来るまでもずっと考えていた。ここまで来るまでに覚悟は決めてきたはずなのに、覚悟が揺らぎそうになる。
今日はもう寝ないといけないのに、このことが頭を離れない。僕を眠らせてくれない。眠らなきゃ。
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えー、結局眠れたのかよくわからないうちに朝が来てしまった。
「大森林に入る準備はできているか!」
バリアス騎士団長が叫ぶ。その一声で総員の士気が高まるのがわかる。
僕も行かなくちゃ。ここまで来て何もしませんでしたは通用しない。分かっている。
行こう。




