天国と地獄 修羅と極楽
「思う存分生きて満足して、
自分の持つエネルギーをすべて世界に還元して昇天する極楽浄土、
いいねぇ」と若々しい男性の声が言った。
「この前、魂たちがその命を燃やし尽くして、もうこっちに戻ってこない世界を作れと命じたときには、
”地獄の責め苦で絶望させてもどれなくしてやる”って叫んで修羅の墓場を作りに行った人がいたわねー」女性的な声
『その結果どうなりました?』私
「人間の執念は尽きることがないからね、地獄の獄卒のほうがへたばってしまったよ」
「しかも修羅の叫びがうるさくて 見ているこっちが発狂しそうになったわ」
「実際 地獄から逃げてきた魂やら、
修羅を見ていてへばったこっちの住人から抜け出した魂が、その辺でへたばっているよ。」
(疲れたような声)
「それも大量に。
それでなくても地獄送りにできないくらい疲れた魂がわんさかこっちの世界にとどまっているというのに」
(力ない声)
「君が以前住んでいた世界から、そういう くたびれて汚れた魂が大挙してこっちに来てる><」
(さらに別の声)
「だから さっさと 天国でも 極楽でもいいから新しい世界を作って
ここによどんでいる魂を再生させなさい!」
(女性の声)
『では お願いがあります』私
「なんだい?」若々しい男性の声
『一人は嫌です!
協力者が欲しいです。それも友好的で有能な方が。
世界創造を始めたら 見ている方々からの差し出口はお断りです。
でも創造に必要な情報提供はふんだんにお願いします。
情報入手や世界創造に必要な助力のできる方を協力者としておねがいします』私
「OK 僕が君の協力者になろう」若々しい声の男性が言った。
「ならば 私が ギャラリーの統制と こちらからの援助の窓口となろう」
厳しい声の女性が言った。
『ありがとうございます。それではこれからよろしくお願いします」と私。




