疲れた魂で天国はいっぱい
(闇の中での対話は続く)
『人間っぽいのがいない のどなかな世界ではだめなのですか』私
「だめなんです」天の声
(どこぞの国会答弁みたいになってきたよ)
「なにごとにも始まりがあります。」
「僕たちもまた その「最初のルール」ってやつに縛られているわけ。」
(なんですか?それ?)
「結論から先に言っちゃうと、僕たちは君に天地創造をやって欲しいわけ」
(なんで私が?)と心の中で先ほどからちらちらしていた疑問が再び頭にうかんできた。
「あなた 天地創造やりたいでしょ! やりたそうな雰囲気ただよってたから声をかけたんだけど・・」
『はい やりたいです』
「でしょ でしょ。だったら 四の五の言わずにさっさと始めなさい!」
『じゃ 人間のいない世界を作ります!』
「それはだめ」
『なぜ どうして 条件があるなら先にそれを説明してください!』
「実はね、最初に世界を作った時に、
①魂が育つのを観察するために世界をつくる
②僕たちが作った世界で 魂が育つことを「命」と呼ぶ
③「命」が尽きた魂を回収して 再び世界に転生させて「命」とする
って決めたんだよ。」
「ところがいろいろあってねぇー
今現在転生する元気のない疲れた魂が山ほど僕たちの住処に溜まっているわけ」
「それがまた うるさいのよ。呻いたり ぶつぶつと」
「一方僕たちもね、
度重なる世界づくりの失敗にうんざりして、新しい世界を作る気力もなくして・・」
「その一方で 世界の成り行きが見るのが大好きな無責任な連中もわさわさしていて・・」
「あなたに命じます、
かつて文明を担った魂たちが再び転生して生きたいと思う世界を作りなさい!」キリッ
「できることなら 転生した魂たちが 命つきるまでその世界で情熱を燃やし尽くして
こっちの世界にもどってこれないほど その命を燃やし尽くす世界を作って欲しい」
『それって もしかして魂が昇華して
そのエネルギーが世界に還元される極楽浄土をつくれってことですか?』私




