太陽は地球の周りをまわる
自ら太陽になりたいと志願した者達が多かったおかげで、原始の地球の周りをまわる太陽が思いのほか早く完成した。
すると 「地動説こそが正しい!」と主張する狂信的科学信奉集団が魂の群れの中に現れた。
「新世界を構成するエネルギーは少ないのだから 恒星の周りをまわる惑星地球の創造は無理よ」と凛は言った。
「それよりも せっかくの新世界創造を楽しみましょうよ」
「なんと安直な!
年周光行差や年周視差に悩んだ僕たちの立場がないではないか!」
真面目な学究の徒や挫折した受験者魂達がぶつくさ言った。
「うーん、、、ごめんなさい。
でも その問題に真剣に取り組んだり、理解しようと悩まれた皆様ならわかるでしょう。
そういう複雑な世界を構成するのがどれほどむつかしいことか」
素直に頭を下げる凛。
「いかに晴らしてくれよう、この恨み! この無念」
暗い情念をたぎらせる魂達。
「たぎる無念。晴らせぬ恨みを燃焼させるには・・
こちらはいかがでしょうか?」
突如しゃしゃり出てきた一人の神が リンにこっそりと耳打ちをする。
それを受けて 凛はアモンに相談した、その結果については、またあとで。
◇
一方、天体の運行に興味のない魂達から、次々と転生要望として出てきたのが、ワンダーウーマンや筋肉マン派、
「おら xx!」と言い出す魂も。
天下一武道大会をやりたいというのだ。
スーパーマリオになりたいとか ゴングになりたいとか
どうせなら スポーツ大会をやりたいとか
騎士の戦いを体験してみたいとか
要は 殺し合いは嫌だが 肉体を駆使した勝負をやりたい
でもトレーニング期間は省略で 勝負のみ楽しみたい派が大集合
すると案の定 サイボーグやウルトラ一族になりたい魂もでてきた。
もちろんポケモンやそれ系のゆるキャラ志望の魂たちも
のどかに平和を満喫し、愛されキャラとして暮らしたい魂たちだ。




