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テーマ詩集:月

忌々しい月め

作者: 歌川 詩季

 太陽より、月のほうが、多いかも。

 背びれ 背びれ

 バタ足に頼りすぎだ

 水面(みなも)を切り裂いて 垂直に帆を立てろ

 月夜 月夜

 見あげれば まんまるだな

 ちょっとぐらい欠けてたほうが

 可愛気あるってもんだってのに


 (ねた)ましさが 服を脱ぎ

 シュノーケルくわえこんでるみたいな

 第3コースの勇姿は なんか勇気をくれるだろう


 忌々(いまいま)しい月め

 顔をあげれば視界にはいるから

 水につけたまま 背びれを揺らす

 忌々(いまいま)しい月め

 バタ足を2割増しにして

 もうどれくらい ひきはなしたのか



 せびれ せびれ

 自腹を切るまでもない

 けちくさいやつほど ためこんでやがるんだ

 尽きよ 尽きよ

 はきだして ひからびてけ

 さかさまにして ふってやるが

 可哀想とは これっぽっちも


 あさましさが 服を着て

 首脳陣に(のき)(つら)ねるみたいな

 最短コースの出世は 敵もたくさんつくるだろう


 やましくはねえよな

 顔をそむけて視線をはずすけど

 首はななめでも 背すじはぴんと

 やましくはねえよな

 つらの皮 2枚重ねなら

 逆恨まれの凶弾もはじく

「背びれ」と「せびれ」で韻を踏みたかった、それだけでした(苦笑)

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― 新着の感想 ―
韻w w
[良い点] 月のことを、ちょっとぐらい欠けてたほうが可愛気がある、と言ったり、水泳に見立てて、第3コースの勇姿はなんか勇気をくれるだろう、言ったり、表現がとても印象的です。背びれとせびれ、月夜と尽きよ…
[一言] 最初に背びれ、ときているので これは魚人が、月を見上げて 語っている物語なのかな、 なんて読んでました。 韻を踏む、ためだけに作成されたとは思えない 幻想的な作品ですね
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