ミシャクジ様とサタン(^^)ノ
上社本宮の拝殿で参拝を済ませて、夫が、境内にある江戸時代の名力士、雷電為右衛門の像の前で記念写真を撮ってくれた。
その後、夫は、聖書に登場する悪魔は、ヤハウェに取り込まれた、前時代の神ですよって話しは、前にしたと思うけど、覚えているかな、と私に聞いて来たので、私は、黙って頷いた。
それを見た夫は続けて、だとしたら、このミシャクジと呼ばれる蛇神こそが、聖書に登場する最も古い神だよ。
だって、この蛇は、創世記に登場する、アダムとイヴを唆して、知恵の実を食べさせたと言う、あの呪われた蛇だから。
武甕槌神と建御名方神は、ミカエルとルシエルの投影だと言う発想は、裕ちゃんのものだよね。
もし、そうだとしたら、このミシャクジ神は、サタンと言う事になるよね。
出雲から敗走したとされる建御名方神は、素戔嗚尊の神格を分割した際に、最後まで残った素戔嗚尊を構成する上で最も重要な要素と考えられるよね。
つまり素戔嗚尊は、この要素を持っていたからこそ、高天原を追放されたんだと思う、と言った。
私が、その要素とは何かと聞いてみると、夫は、この神は、祟る、と答えた。
古代の三輪山では、後の天照大神になる高御産巣日神を原形とする太陽神と、大地神である大己貴命を原形とする蛇神を祀っていたって、前にも話したよね。
なので、元々、素戔嗚尊は雄牛を象徴とする太陽神と、蛇を象徴とする大地神の両方の神格を兼ね備えていた筈なんだ。
ミシャクジが、柱や笹や石棒へと宿る事を考えれば、この神は、天から降りて来ている事が分かるよね。
なので、ミシャクジは蛇神の中でも、男性器を象徴とする陽神になる。
男ってさ、頭と股間に、二つの意思を持つと言われてるんだけど、恐らく、こうした原初的な男性神って、繁栄や生命力の象徴と共に、男性の欲求不満に伴う、破壊衝動や支配欲と言った暴力性の象徴でもあるんだと思うんだよね。
実は、諏訪信仰には、そのミシャクジを狂喜させると言う来訪神がいて、その神の名はソソウ神と言うんだ。
ソソウ神は、女性の陰部であるソソを象徴としていて、大地からやって来る、最も原初的な地母神なんだけど、この二柱は、動物犠牲を要求する神なんだよ。
蛙狩神事は二匹の蛙を贄にするんだから、蛇神であるミシャクジ神とソソウ神に対して蛙を捧げているんだろうね。
蛇の好物は蛙だから、と言う言葉を受け、じゃあ贄を捧げないとどうなるの?と私が尋ねると、夫は、この神は、祀り方を間違えると祟るよ。
崇神天皇を大いに悩ませた、蛇神の神威を侮らない方が良いだろうね。
もしも、この神が聖書に登場する呪われた蛇であるなら、その影響力は世界規模になるから、それこそ、世界規模で祟るんじゃないの、と言った。
それからしばらくして私達は、諏訪大社の下社へと向かう為、車へと乗り込んだ。




