12話―「あ、もう、ほんと。 すっごいでかいじゃない⤵」
こんにちは、腎臓くんです(*'ω'*)
いろいろと書き始めて気づいたのですが、昔はPV数が命で数字が一日100切ると心臓バクバクでしたが、今は好きな物語を好きなだけ書いているだけなので非常に数字を気にせずに書き進める事ができています。
楽しんで表現する感覚が蘇ってきて、またこの小説界隈にワクワクし始めてます(*'ω'*)
なので、これからも楽しんで自分のオリジナルを表現できたらと思いますのでよろしくお願いいたします。
以上、真面目な腎臓くんでした(*'ω'*)
僕と対戦相手のオスゴリランだかメスゴリランはスタッフに連れられ闘技場にやってくる。
それに連れられ他の受験者たちも闘技場にやってくる。
闘技場には大勢の観客と大型モニターに、全国放送されているだろうテレビの中継が見えた。
「多分、家で椿とらんが見ているだろうな」と察した。
整列して入る僕たちに観客はポッ〇コーンを食べながらコ〇・コーラを用意して拍手をしている。
そこで豪勢な開会式を行い、全員で広場に戻って行った――。
試合を目の前にし、染は闘技場に行くまでの10分間で六教官と戦略を立てていた。
「まぁ、無理だけはするな。 どう考えてもウエイトに差があり過ぎる」
「はいッ」
「うん。 それじゃ、俺は上で待っているよ」
六教官は染の姿を見送った後、ぼそっと「――、相手が悪かったな」と言い1人頭をポリポリかいて歩いて行った――。
向き合う両者。
蟻と人間とはまさにこのことだと感じる圧倒的なフィジカルの差。
正直、デカすぎて人間に見えない。
2人の間をさえぎるように審判がルール説明を始める。
「ではルールを説明します。 金的や顔への攻撃はありです。 もちろん武器の使用も許可します。 しかし、相手に過度の負傷を負わせた場合や殺害してしまった場合は即刻試合を中止し退場していただきます。 その上、社会的ペナルティーがありますので故意でなくとも過度な攻撃には気をつけて下さい。 いいですね?」
「はいっ!」
「ぐぅううッ!」
ぐぅううッって……。
この人、ぐぅううッって。
返事ぐぅううッって――。
審判は僕たち2人の間を指定の距離まで開かせる。
いよいよ始まる1回戦目に胸が高鳴る僕と受験者たち。
周りで見ている観客と審査員はアバランがどんな働きをするのかに胸を躍らせている。
全く僕に興味ないのが雰囲気から分かる。
あぁ、高校生の頃の状況と似ているな。
陽帝にしか生徒の、いや学校の興味はいっておらず僕なんかどこにでもいるモブキャラのただの1人。
高校生。 というレールに乗っかって呼吸しているだけの存在。
でも今は違う。
僕も1人の人間で自分の人生歩んでいるんだってこの1年で分かった。
だから今は観客の視線も審査員の視線もテレビ奥の視聴者の視線もどうでもいい。
僕は夢見た深海の世界にこの僕という存在を馳せるため、この闘いに勝つだけなのだから――。
両者、大事故がおきないために木製の武器だ。
とはいえ当たれば骨折などはまぬがれない。
僕は六教官時代から使い慣れている片手剣に盾を構える。
――両者構えた。
「ではッ! 始めッッッぇぇぇえええええ!」――。
始めに僕は相手の攻撃を学ぶ。
先手を打つより相手の攻撃の癖や動き方を学習してから対策を立てる。
これはこの怪物だからじゃない。
常にそういう闘い型を強いられてきたからだ。
だから僕は一歩も動かず両手で盾を構え、剣を潜めた。
「ぐぅぁぁあアアアッッ!」
来たッ!
まるで進撃の巨珍の奇行種のような走り方で木製アックスを振り回りながら猛進してくる。
軽いおもちゃのように振り回す木製アックスは約50キログラム。
あの肉体からの出る力を盾で受けたときの衝撃は約5トンほどか。
なるほど――。
アバランの巨大な肉体と大きく振りかぶった木製アックスが連動し、空気を切り裂きながら染の目の前にふってくる。
轟音とアバランの怒号が盾に直撃した。
「ぐぅぁぁあアアアッッ!」
ドッッガァァアアアン!
まるで骨が砕け散ったような弾けた音と共に衝撃の勢いで砂埃が舞う。
あまりの残酷な音に加え、容赦のないアバランの一撃に観客は背筋を凍らせる。
だが、次の瞬間――。
「ぐぅッ!」
大きく瞳孔を開いたアバランの腰が引けた。
砂埃が風に舞い、盾を両手で支えたリクルートスーツの両足が見えてくる。
衝撃で髪を乱した染はニコリと笑い呟いた――。
「これならっ、余裕で耐えれますね」――。
ご愛読ありがとうございます(*'ω'*)