黄泉返り
守護者ゼロの攻撃は俺の脳天を直撃した。
「ギャアアアアッ!」
「仕留めそこなったか。でもまあいい」
俺の自動で発動するはずのスキル<身躱しの術>は発動しなかった。
どうやら俺達の動きは、この部屋もしくはあの守護者のスキルを封じているようだ。
このままでは、おそらく次の攻撃で俺は死ぬ。
どうにか動かなければいけないの場面なのだが、体が言うことを聞いてくれない。
(クソ、クソ! 動け、動け俺の体)
俺の体のはずなのに、体は言うことを聞いてくれない。
そんなことをしていると、また奴の攻撃が俺の方へと飛んできた。
──今度こそ攻撃が俺に当たれば確実に死ぬ。
だが、やはり体は動くことはなかった。
そのまま守護者ゼロの攻撃は、俺の脳天を直撃し俺は死亡した。
俺は確かに死亡したのだが、不思議と体は動くようになっていた。
ここはあの世という奴なのだろうか? いやそれは違った。
なんと俺は、カジノで手に入れたマジックアイテムによって蘇生していたのだ。
それにより俺の体は一度崩壊した。
しかし、それによって俺にかかっていた奴のスキルが解除されて、皮肉も俺は自由に
体を動かせるようになっていた。
「クソ! なんて奴だ」
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる守護者ゼロ。
守護者ゼロは、すかさず俺の動きを止めるスキルを使おうと剣を縦に構えた。
──まずい。このままでは、奴の攻撃をクリーンヒットしまた体を硬直させられてしまう。
だが、俺はすかさずスキル<スチール>を使って奴の体を硬直させるスキルを盗む。
俺のスキル<スチール>は成功したことがすぐにわかった。
自分の眼球越しに周りを見渡してみると、パーティメンバー達が鎖のような拘束具で
捕まってしまっているのが見えた。
このために、俺達は身動きをとることができなかったのか。
俺はなるほどと納得し、パーティメンバーの拘束スキルを解除した。
これでレイ達は動けるはずだ。
「プハッ、やっと動けるようになった」
そう言って続々と、拘束スキルが解けていくパーティメンバー達。
これで俺達は自由に動ける上に、あべこべに奴のスキルを使うことができる。
圧倒的に有利な状況を俺達は築くことができた。
もう勝利は目の前まで来ていた。
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