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地獄の扉

 レイを口説き落とした俺達は、さっそく移動魔法を使ってエンドラへと向かった。

 着いた先のエンドラには荒涼とした土地が広がっていた。

 ここに最強の守護者ゼロが潜んでいるということだけは確かだ。

 俺はラジーンから教えて貰った、情報をなるべく思い出しながら街の奥へと進んでいく。

 このエンドラという街は、魔界から近いためか魔族の住人も普通に住み着いている。

 ただ魔族だからといってこちらへ危害を加えてくるわけでもなく、ただ普通の人間と別れた

区域で少数暮らしているという外部の人間からしたら不思議な状態だ。

 表向きはエンドラに住み着いている魔族と共存しているという体だが、実体はお互いに忌み嫌い

あって憎しみを抱きながら暮らしているようだ。

 その証拠に、ここに棲み着く魔族はこちらと目が合うと睨みつけてくるような視線を飛ばしてくる。

 ルリ達は魔族とすれ違う度にそんな視線に怯えていた。

 だが、お互いに憎しみ合うだけの関係ではないというのがこの街の複雑さを表している。

 それはどういうことかというと、魔族と人間のハーフが少数ながら存在しているということだ。

 彼らは、人間と魔族のちょうど中間のような容姿をしており、一応人間語を話す。

 そんなこのエンドラという街は大変治安が悪く、いつも諍い事で溢れかえっている。

 かくして俺達は、そんな街で悪漢達に絡まれることを嫌い一直線で、守護者のいる場所を目指した。

 ──しかし、守護者のいる部屋がまさかこの街の教会の地下室だとは思わなかった。

 そこはごくごく普通のありふれた場所で、特筆すべきような特徴などは特に無い。

 そんなダンジョンでもない普通の場所に潜むその守護者の実力とは。

 おそらく果てしなく高いものだと予想される。

 普通守護者というものは、先のマーマンよろしくダンジョンとその雑魚敵を攻略して冒険者は疲弊

した後に、戦いを挑まなければならない。

 しかし、このエンドラに潜む守護者ゼロはそれらを一切使用しない。

 まったくくのノーガード戦法といったようなスタイルをとる。

 つまりは、この守護者は己の強さのみだけでこの数百年間生き抜いてきた本物の猛者だ。

 そんな猛者を相手に、今から最強のマジックアイテムを片手に挑みにいく。

 今更ながら足が震えてくるが、ここはレイの意見を無理して押し通したのだ。

 ここは不安な気持ちを押し殺し、最強と思われる守護者に挑まないといけない。

 そんなことを脳内に巡らせつつ、気がつくと教会の地下室の前へとたどり着いていた。

 この扉を開ければ、その先に恐怖が待ち構えている。

「行くぞ? いいな?」

 俺は、皆に点呼をとり頷いたのを確認するとその地獄への扉をくぐることとした。

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