いざ討伐へ!
「じゃあ早速守護者を討伐しに行こう!」
俺は皆の前でそう提案した。
三人の内ルリとサーシャは少し動揺した様子で、レイは溜息をついた様子で俺のことを見た。
どうやら俺の提案に三人は、少しついてこれていないようだ。
俺の考えとしては、考えて行動するよりも即断即決で動いた方がよいという思いがあった。
理由としては、これ以上調べ物をしてもおそらくは収穫は何もないということ。
そして、もしここでナユタが先に守護者を倒してしまうとまた俺達は鍵の個数で負けてしまう。
ここは少し無理をしてでも攻めるべき局面だし、今までも攻めることで不利な状況を打開してきた。
そのことを俺はみんなに分かってもらわなければならない。
俺は皆を説得して、守護者に挑むという選択をすることとした。
「なあ皆頼む、いつかは全ての守護者を倒さないといけないんだ。今ここが踏ん張りどころなんだから
頑張って欲しい。この通りだ、みんな俺についてきてくれ」
そう言って俺は深々と頭を垂れて、皆にお願いした。
「私はついていきます」
一番にそう言い出したのはなんとルリであった。
こういう時に一番難色を示しそうなあのルリが俺の案に乗ってくれたことに驚いた。
そういえばこの間もノリノリで、ギャンブルに興じていたこともあった。
最近はルリの意外な一面を見ることが多くなった気がする。
ルリが一番手を切ったからだろうか?
「私もアマタさんについていきます」
続いてサーシャも俺の案に賛成してくれた。
それを見て、レイは黙りこくってしまった。
どうやらレイは声にこそ出さないものの、俺の博打のような案にはあまり乗り気でないようだ。
「お願いだ、頼むレイ」
「レイさん」
俺に続いて、サーシャとルリの二人も頭を下げてルリへとお願いをした。
どうやら俺だけでなく、二人も相当ここが正念場だと気合をいれてくれているみたいであった。
しかしそれでもレイは俺の無謀な賭けに難色を示す。
「私も守護者に挑戦すること自体には反対じゃない。だけれどちゃんと倒せるかという根拠があるのか
それを聞かない限りは行きたくない」
普段なら勝手にどこかへと行ってしまいそうなぐらい守護者攻略には乗り気なレイであったが、
今回ばかりはなぜか頑なに行くことを拒否し続けた。
どうして今回ばかりはこんなにも慎重なのか俺はわからないでいた。
そのため俺はここで、一度でかいハッタリをかますこととした。
「倒せる根拠ならある。レイも知っての通り俺達はカジノで最強のマジックアイテムを手に入れた。
これを使えば倒すことも容易なはずだ」
「……それが根拠?」
レイは訝しげに俺のことを見つめる。
いかにも疑っているというようなことを言わんばかりだ。
しかしそれを抑え込むかのように、ルリが俺の後を押す。
「ほら、レイさん! これで倒せるってわかったじゃないですか、行きましょうよ」
そのような問答がずっと続いた。
それに根負けしたのかレイは、ようやく折れた。
「わかったよ。私もアマタの策にのることにするよ」
「やった!」
そうして俺達は、守護者討伐に向かうことが決定した。
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