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エンドラの守護者

 俺達はエンドラという土地の名前を聞いて、一瞬場が凍りついた。

 それほどまでに、その土地の危険さは俺達の耳にも届いていた。

 そこは魔界に一番近い土地で、よく魔王軍の侵攻にあっている場所で

非常に危険な土地だ。

 そんなところの守護者というわけだから相当に強いと思われる。

 その守護者がどれほど強いのか気になった俺は、調べ物をしてくれているレイに

その守護者の詳細を尋ねた。

「なあその守護者ってもしかして相当に強いのか?」

「強いね。魔王軍と戦いを始めて、その守護者から生きて帰ったパーティは一つもない」

「そんなにか……」

 俺は絶望のあまり立ち尽くしてしまいそうになった。

 魔王軍との戦いはかれこれ数百年は続いている。

 そんな中で、人間たちは守護者を何度も討ち滅ぼし、またその度に魔王軍は守護者を

新たに用意するということを繰り返してきた。

 それなのにそのエンドラに潜む守護者は、一度も冒険者パーティに敗れていない。

 それどころか一人残らず殲滅しているとは、相当に手強いことが予想される。

 そんな相手と戦って勝てるのであろうか? 俺は不安ばかりが頭をよぎる。

「なあレイ、調べ物をしてくれてるのはありがたいんだけれど、そんな化け物みたいな奴の

何を調べてくれているんだ? 実際に戦った奴らは全滅しちまったんだろ? 証言とかも

残っていないだろうし何か身になる情報はあったのか?」

「うーん、そうだね」

 レイは腰掛けた椅子に思いっきり深く座った姿勢になり、考え事をはじめた。

 どうやら調べてくれたことを頭の中で整理してまとめてくれている様子だ。

「まず共通点としては、パーティ構成はいたって全員いたって普通。前衛の攻撃職や、タンク職、また回復職、後衛の魔法職

がパーティにいるってところまではね」

「ということは収穫はなしか……」

 俺はレイから聞かされた事実に、肩を落とし落ち込んだ。

 俺が集めた守護者の鍵は今まで二個。あと二つ集めることができれば、俺は王になることができる。

 それに対して、アマタが集めた鍵の個数は今までで二個。

 俺と同数だ。ここは多少無理をしてでも、守護者を倒さなければアマタに先制を許してしまうこととなる。

 そればかりは避けないといけない。そう考えていたため、俺の落ち込みは相当なものであった。

 しかしそれを見た、レイは意外な反応を示した。

「何落ち込んだ顔をしているんだい? ひとの話は最後まで聞いてほしいものなんだけれどな」

「どういうことだ?」

「実はなんだけれど、私が調べている限りでは前衛の攻撃職に義賊がいたっていう記録はないんだ。みんな勇者とか戦士とかの

職業で挑んでいる。もしかしたらこれが何か鍵を握っているのかもしれないよ?」

「本当か!」

 俺は落ち込み気味のテンションから一気に、息を吹き返しまだチャンスがあるぞ! そんな気分へと戻った。

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