模擬戦闘
俺達は右に進むとそこにはレイが探知した通り大量のモンスターが出現していた。
そのモンスターの数は十や二十ではききそうにない。
幸いなことに一匹、一匹は俺達Sランク冒険者にかかれば一振りで倒せそうな奴ら
ばかりであった。
しかし、油断は禁物だ。奴らは数で勝る分連携攻撃等を仕掛けてくる可能性もある。
ただそれは俺達にも言うことができる。
俺達だって、今は二人や三人のパーティではなく四人のパーティだ。
それぞれが役割分担をこなし、一匹一匹着実に各個撃破していけばそう怖いことはないはずだ。
なるべく有利をとれる場所まで近づいて、スキル『潜入』を解いて模擬戦闘を行うようにした。
だがその前に具体的にどう戦闘を行うのか、イメージトレーニングをすることも重要だ。
まずレイは得意の広範囲攻撃呪文を使うことができない。だからサポート魔法を使ってもらうことにした。
次にルリだが、役割通り回復呪文を唱えてもらうことにしよう。
そして前衛は俺と、サーシャでうまく相手をいなしていこうという考えだ。
そのことを皆に伝えると、納得した様子だったので俺はさっそく模擬戦闘を開始した。
「行くぞ!」
その掛け声と共に俺は、スキル『潜入』を解いて攻撃に転じた。
斬撃を放つと、奴らの首が跳ね跳び死骸の山が出来ていく。
そして奴らの攻撃も、サーシャのスキル『守護』によって完璧に防がれる。
これならば、俺達は無傷で突破できるかもしれない。そんな考えがよぎった。
なぜここまで楽に戦闘を運ぶことができるのか?
その答えはおそらく、サーシャにあるだろう。
サーシャは、新しく加わった前衛守備だがうまく俺達との連携をこなしてくれている。
思えば今まで守備職を入れずにダンジョンを攻略していたのが、無謀のように思えた。
こんなことならば、もっと早く前衛守備職をパーティに加えておくべきだった。
今までのゴリ押しでのダンジョン攻略を悔やんでもしょうがない。俺達は目の前の敵をタダひたらすらに屠り続けた。
俺達は瞬く間に敵モンスターの殲滅に成功した。
ちょっと気の抜ける程楽勝な初陣であった。
酒があるならば一杯酒を煽りたい気分であったが、ここはまだダンジョンの内部。
それにまだお目当ての守護者を討伐することもできていない。
まだまだ敵の殲滅を急がなくてはならない。俺達は先へと進むこととした。
それに敵を倒したからといって、まだ安心はできない。
この辺に出てくる敵は、ダンジョンの内部でも比較的弱い部類に入る。
ここからまた強い敵が沸いて出てきた場合は、対処に困るかもしれない。
むしろここらへんは楽勝で当然というか、勝って然るべき敵なのだ。
俺達は今の一勝に驕ることなく、先へ進むことにした。
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