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幕間の影

「決行の時はきた……!」

 セルナス皇国首都での法話の日が近づくその影で、青年は喜びを感じていた。

 薄暗い曇天の中、宮殿のような屋敷の前に立ち並ぶ兵士たち。その数はおおよそ2万人。一糸乱れぬ隊列で居並ぶ軍服たちの姿は、圧巻であった。

 兵士たちを見下ろす形で演台に立つ緑色のラインが入った軍服を着る青年は、楽しくて仕方がないという様子で兵たちを眺める。

「諸君、既に別働隊が我らに従わぬ者たちを滅ぼしに動いている。我が地の再結束はまもなく終わるであろう。再結束の喜びを胸に、我らは愚かな王国を討つ! 我らの国を築くのだ!」

 先日は彼に対して忌避の目線を向けていた礼服たちは演台の下に立ち、青年の演説を聞いているようだったが、今彼ら4人の表情には何も浮かんでいない。まるで心ここにあらずというような、無表情だった。

「進め! あの小娘に帰る場所などない絶望を与えようぞ!」

「おお!!」と兵士たちは答え、全員が一斉に反転し、行軍が始まる。

 不穏な空模様の中、混乱を運ぶ大軍勢は西へと向けて行軍を開始したのだった。



次話に続きます。

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