合流
今回も短いです。ごめんなさい。
セイから逃げたライルは森の奥に向かって進んでいた。
「どうやって街に向かうか?」
「キュ、キュウ?」
セイから逃げ出せたのはよかったが街に向かう方向とは逆に来てしまった事に対する言葉にキュウがライルを心配そうに見ていた。
しかし街に向かう方向にはセイがおり、今の自分の状態では難しいと判断するしかなく街とは逆方向に進むしかなかった。
「キュウ、あいつの狙いはお前だ。このままでは捕まるかもしれない。俺があいつの気を引くから街に戻って助けを呼んできてくれないか?」
「嫌なの!ライルも一緒じゃないと嫌なの!」
人形になり拒否するキュウを足を止めて抱き上げて落ち着く様に頭を撫でる。
「なぁ、キュウ。人を呼んできて俺を助けてくれないか?お前が頼りなんだ」
「でもいっぱいケガしてるの。そんなライルを置いて行けないの」
「大丈夫だ。逃げてる途中にポーションも飲んだし、ちゃんと左肩も治ってるだろ?」
キュウを左腕で抱き上げて左肩が治っていて問題無い事をアピールする。
「なぁ、頼むよ。」
頭を撫でながら優しく声を掛けた。
渋々街のギルドに行って助けを呼んでくる事を承諾したキュウにありがとうと伝えるとキュウに木の上に隠れるように頼んでその場からゆっくりと離れて行く。
「鬼ごっこは終わりですか?」
追い付いたライルを見つけると笑顔を浮かべて問い掛ける。
「ちっ」
声を掛けてきたセイに水弾を放ちその場を急いで離れていく。
「まだ楽しめそうですね~」
ライルが放った水弾を炎弾で相殺させて後を追い掛ける。
その様子を木の上から見ていたキュウは目線でライルを追うが頭を振りセイの姿が見えなくなるのを待って街に向かって走り出す。
その頃ソルシャはリヴィアが見える所まで戻って来ていた。
「ライルとキュウは大丈夫かしら?」
不審な二人組の話を聴いて心配になり戻ってきたソルシャはリヴィアを眺めて
ライルとキュウの顔を思い浮かべて溜め息を浮かべる。
リヴィアに後少しで着くと所で森の中から何か小さい出てきたのを見えた。
「何かしら?魔物では無さそうだけど」
森の中から出てきた小さな何かをよくよく見てみる。
「あれは………キュウ?すみません、降ります。馬車止めてください」
「止めてって言われてもなぁ。他にも客が居るし、後少しで着くんだ。それからでもいいだろ?」
「いいから、止めて。今すぐ!」
剣幕に怯んで止めると馬車を降りて御者に謝り、駆け寄るとキュウもソルシャに気付き近付いて来た。
「キュウどうしたの?」
「ソルシャ!ライルが、ライルが大変なの!」
訪ねると人形になり、ソルシャの腕に泣いてしがみつく。
「キュウ、落ち着いて何があったのか話して。ね。」
泣いてるキュウを落ち着かせて説明を求めると泣きながらも何があったのか話始めた。
「ラ、ライルとね、一緒に、森にいっだの。」
泣きながらの説明では詳しくは解らなかったがキュウが狙われている事とライルがキュウに助けを呼んで来て欲しいと頼んだのは分かったのでキュウに宿で待ってる伝える。
「嫌なの!キュウもライルを助けるの!」
「キュウ………分かったわ。なら一緒にライルを助けに行きましょう。でもちゃんと私の言うことは聞くのよ?」
「うん、わかったの!」
キュアが狙われているのにキュアを連れて助けに行くのはライルは望んでないかも知れないがここまで落ち込んでいるキュウを一人にするのも不安が残る。
ライルに怒られるのを覚悟して二人で森の中に入っていく。
「無事でいてよね。」
「待っててねライル、ソルシャとキュウが助けに行くの!」




