再会
かなり短めです。
すみません。
早めに宿を出て屋台でゆっくりと朝食を取り、指定された場所の道中にキュウに声を掛ける。
「キュウ、大人しくしろよ?」
「キュウ。」
ライルの問い掛けに胸を叩いて頷く。その様子に些かの不安を覚えるが、なるようにしかならないかと思う事して待ち合わせ場所に向かう。
待ち合わせ場所に少し早めに着き、辺りを見回すと行商人やら冒険者達がおり、依頼者と思われる人物が解らなかったのでその場で待っていると、後ろから声を掛けられる。
「あの~ライルさんでしょうか?」
「そうだが、あんたが依頼人か?」
名前を呼ばれて依頼人かを問うと男はそうですと答えたので、依頼内容が間違ってないか依頼した本人かを名前を聞いて確認すると二人は門を出て西の森に向かっていく道中にセイから話掛けられる。
「一つ伺っても宜しいですか?」
「なんだ?答えれることなら答えるぞ。」
「ライルさんには従魔が居ると聞いたのですが今回は連れてきて居ないのですか?」
「一緒に来てるぞ、相棒なんでな。それがどうかしたのか?」
「いや~、従魔を連れている冒険者の方を見るのが初めてなもんですから。出来たらどんな従魔を連れているのか見せては貰えませんか?」
セイの願いにどうするか腰に巻いたポーチに居るキュウに問い掛けるとポーチから少しだけ顔を出してセイの方を伺う。
「へぇ~従魔と言ってもこんなに小さくて可愛いですね。戦いになっても大丈夫なのですか?」
「そこら辺は大丈夫だから安心してくれ。こう見えて中々なもんだ。」
その言葉を聞いて感心していたセイはキュウに手を伸ばすとポーチの中に引っ込んでしまう。
「あっ、すいません驚かせてしまったようです。」
キュウに触ろうとして引っ込んでしまったので慌ててライルに謝罪をする。
「いや、気にしないでくれ。基本人懐っこい奴なんだが街の外に居るせいで少し緊張でもしているんだろう。」
いつも人懐っこいキュウが余りポーチの中から出て来ないのを不思議に思いながらも二人は西の森の奥を目指して歩いていく。途中に小休止を挟みながらもお昼前に目的の場所に到着したので採取前に昼飯を取ることにした。
「良かったらどうぞ。」
「悪いが俺達の分は自分で用意してあるから大丈夫だ。」
セイの申し出を断り屋台で買っておいた物を取り出してもキュウがポーチから顔を出さずにいた。
「おい、キュウ飯だぞ?食わないのか?」
聞くとキュウがポーチから顔を出しライルが手に持っているサンドイッチを食べ終えると直ぐにポーチに戻っていった。
「私が気に入らないのですかね?」
「う~ん、キュウとは護衛依頼を一緒にした事がないからな。緊張してるかもしないな。悪いな。」
「いえ、気にしないで下さい。」
キュウの反応を可笑しく思い警戒度を上げる事を決める。
昼食を終えて採取を始めると辺りを警戒していると、セイに呼ばれたので歩み寄ると……気配を感じたと同時に。
「キュ、キュウ!」
「ちっ!」
キュウが鳴く。剣を振り下ろす気配か上からしたの前に転がってセイを背中に庇う。
「よぉ、ライル久しぶりだな。」




