表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約者に裏切られたので諦める事にした  作者: 東海さん
リヴィア編
22/39

閑話リスロにて。

短めになっております。申し訳ありません。

ライル達が旅立ったリスロでは。


「何か情報あった?」


宿の部屋で机で何やら弄ってる様子のセイルに問い掛ける。


「そうですね。街を散策してますが、リスロには来たばかりですし、あまり目立つのも得策じゃないと思いまだ何もしてませんよ。セイラはどうなのですか?」

「私の方は、それっぽい目撃情報がちらほら聞こえて来るぐらいよ。まだ確証は無いわね。」

「そんなに急ぐ事も無いのでは?正確な情報か確認するのにも時間が掛かりますしね。」

「それは分かってるけど。早く見つけたいじゃない!っていうか、私と話してるんだからこっちを見なさいよ!」


机に向かいセイラを見ず、何かしらの作業を行うセイル。


「これは失礼しました。新しい首飾りを作っていたもので、ついそちらに意識が向いてしまいました。」

「新しい首飾りって回収したじゃないの?」


首を傾けてセイルに問い掛ける。


「回収はしたのですがね?何やら面白い方向に向かっていたので結局ケビンさんに差し上げました。」

「はぁ〰️!あんた馬鹿じゃないの?碌でもない事にしか使わないわよ?」

「フッフフ。それを貴女が言いますか。私達の目的も碌でもない事ですよ?」

「うっ!で、でも私達の目的は取られ……」


最後まで言わせないようにセイラの口を右手で塞ぎ、左手の人差し指を自分の口に持ってきてそれ以上言わせない様にするセイル。


「セイラ、それ以上は言わない方がいいでしょ。セイラ、私はね。正直に言うと貴女が居れば、それで良いんですよ?赤の他人など気にしても無駄ですからね。」

「な、な、なにい、い言ってるのよ⁉️私達はきょ、兄妹なのよ!」


真っ赤に染めた顔を慌てて両手で隠す。


「?知っていますよ?なに当たり前の事言っているのですか?それにそんな顔を赤くして風邪でも引きましたか?」

「ち、ち違うわよ!セ、セセイルが変な事い、言うからで………もういいわよ!」


何故か怒って部屋を出て行ってしまった。


「何が悪かったのでしょうか?反抗期と言う奴でしょうか?」


セイラが怒った理由を考えたが何も分からなかったので、諦めて首飾りの作業を始める事にした。



「私は何を考えてるのよ。セイルが言ってる事は家族としてなんだから。」


セイルと別れて独り言を呟きながら歩いていくとギルドの前を通りかかる。


「酒場か。ここなら情報集まるかしら?」


酒場に入ると、まだ昼過ぎなので余り客が居ない。


「それはそうよね。まだ昼を少し過ぎた位だし。どうしようかな?」


客が居ないので出直そうかと考えていると、肩を叩かれ、声を掛けられる。


「暇なら俺と呑まないか?顔をローブで隠してるけど、声を聞く限りじゃ、美人だと思ってるんだが。」

「う~ん。遠慮しておくわ。ごめんなさいね。」

「それじゃ、仕方ねぇな。また今度呑もうや!俺は大体ここで呑んでるからよ。」

「そう、機会があればね。じゃあ、失礼するわ。」


てっきり彼処から絡まれると思っていたのに、解放されて拍子抜けしたセイラはそのまま酒場を出ていく。



セイラが宿に戻ろうとすると誰かが後を付けて来ている事に気付くが、そのまま路地裏に入って行くことにする。


(さて、どう出てくるかしらね?怪しいのはさっき酒場で声を掛けてきた男かしら?)


セイラがそのまま歩いてくと肩に手を掛けられたので、その手を掴み捻って投げる。


「痛たたたぁ。痛いじゃないですか、セイラ!」

「えっ、セイル?何で?」

「何でって、中々帰ってこないから迎えに来たんじゃないですか。それより何か言う事は無いんですかね?」


心配してくれて迎えに来たと言われて嬉しかったがセイルに他に言う事は無いのか。と言われて、つい意地を張ってしまう。


「な、何よ。意気なり人の肩を掴む方が悪いのよ!先に声を掛ければいいじゃない、そしたら私もセイルを投げる事は無かったのよ。」

「やれやれ、私のせいですか。まぁ。そう言う事にしておきましょう。ほら、宿に戻りますよ。」


セイラの背中を押して、この場を離れる。

(でも、後を付けて来たのって、本当にセイルだったのかな?)

セイルに押されながら、考えていたがどうでもいいか、と思い宿に戻っていく。




次の日、セイラ達が離れて行った場所で男三人の斬殺された遺体が見つかるがセイラにこの話が伝わる事は無かった。


セイラが出掛けていき、部屋で一人作業しているセイル。



「セイラに手を出そうなんて、馬鹿な事をするものですね。私が許す訳ないのに。これ以上家族が減るのは嫌ですからね。セイラに何かしらの魔道具を持たせるべきなのでしょかね?」



セイラを付けていた男達を見つけ殺し、なに食わぬ顔でセイラに声を掛けた。

セイラに人殺はさせずに、兄である自分が手を汚せばいいのだと考えているセイルは、どの様な魔道具を作ってセイラに渡すかを考えてる。




「なるべく、殺傷力は控えて、行動不能にさせる魔道具がいいですね。さて、方針は決まったので材料収集をして次いでに情報を集めますか!」



面白いと思ったら評価とブックマークお願いします。




勇者の監視を頼まれた俺。を書いてますので良かったら読んでくださると嬉しいです。お願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ