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もののけ狩り  作者: 蝦夷 漫筆
まえがき
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ようこそ、妖怪退治の現場へ

 文化十二年(西暦千八百十五年)。花のお江戸は町人文化真っ盛り。

 後に天保の改革で知られる水野忠邦も、町人たちのアイドル遠山景元もまだ二十代前半、街の賑わいを謳歌していたことでしょう。

 (ゴキゲンなディキシーランド・ジャズあたりをバックグラウンドで流したいところです)


 ところが好事魔多し。行きすぎた現世の繁栄の裏に何やら不穏な動きが…。


 かつてこの世を闊歩したモノノケたちが「新参者の人間なんぞに大きな顔をされたまま引き下がるわけにはいかない」と。

 そう言ったかどうは定かではありませんが、人間ごときの文化が蔓延るずっとずっと前から、ちっぽけな「科学」なんぞ凌駕する大いなる力が存在していたことは事実。

 どうやらそのモノノケたちが闇の力を増し、徒党を組んで人間たちを襲い始めた、と言うのですから大変です。

 

 今やモノノケは、人間と社会を破壊しようとする忌まわしき侵略者。

 一体そんな連中にどう立ち向かうのか?

 ええ、「もののけ狩り」エキスパートの出番です。

 尾張国で百年にわたって人外退治の専門家として知る人ぞ知る「尾張裏柳生・地理鮒ちりゅう衆」が、貴方を守ります。


 この柳生家の長男である妖怪狩りの若き達人、仙太郎せんたろうと、武者修行から戻ったばかりの次男、雲二郎くもじろうがついています。

 さらに百戦錬磨の凄腕の忍たちが、日夜モノノケたちの動きを察知して人間社会を守るべく奔走していますから。怖がる必要はありません。 

 

 貴方も今日から「もののけ狩り」の一員。

 たとえ怖そうなモノノケが目の前に現れても、決して慌ててはいけません。

 見るからに弱そうなモノノケが笑顔を見せても、決して油断してはなりません。


 さあ、準備はいいですか? それでは出かけましょう。


挿絵(By みてみん)



 文化十二年、SF時代劇ファンタジーの世界、モノノケ狩りの旅へ。


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