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金石之交

 午前7時45分、毎朝俺はこの時間に家を出る。いや、管理システムが学校へ行くようにと促すのだ。2ヶ月前の第二土曜日の朝なんかはシステムが壊れていたのか、平日のように朝の6時30分に起こされる羽目になった。全自動管理システムは時にそんなこともあるから困る。だが洗濯、警備、掃除など家事のほとんどをやってくれているのは事実なのだから頭が上がらない。


 家の扉を開けると全身に太陽の光が飛び込んでくる。朝には目に、今度は全身にだ。

 その日は11月の下旬だというのに最高気温が26度になると言われていた。だがどんなに暑くても俺達学生は長袖、長ズボンの制服を着て学校に行かなくてはならないのだ。


 「暑い……」


 ついそんな声が漏れるほど暑いのだ。

 朝の気温はシステムによると21度。異常としか考えられない。

 庭を歩き、門を開けると地面のアスファルトは熱を反射し、俺の黒い制服は吸収した熱をそのまま直接体に伝えてくる。ただ歩いていても、その絶妙なコンビネーションで朝から俺の体力を奪っていき、体は徐々に前のめりになっていく。

 そんな中、暑苦しい男の声が俺の後ろから近づいてくる。


 「おい! 陸ー! おっはよう! 元気ないんじゃないの?」

 「おう、海成か。見ての通りだよ。ちょっと暑すぎるんじゃないか?」


 五十嵐海成いがらし かいせいは俺の幼馴染であり、一番の親友だ。彼は顔が広く、コミュニケーションの取り方も俺が見てきた人間の中で群を抜いて凄い。正直羨ましい限りだ。


 「まあな。ここ数年の冬は毎年最高気温を更新してるし、このままいったら世界滅亡……なんてな」

 「ちょっと! 怖い事言うのやめてよ!」


 空音かのんが後ろから大声で海成に向かって言った。


 「うわっ、結城じゃねえか。驚かすなよ」

 「海成が怖いこと言うから悪いんでしょ? ねえ陸?」

 「これは完全に海成が悪いな」


 基本俺は空音が誰かと口喧嘩などをしている時は空音の方に味方するようにしている。もっともこんなのは口喧嘩の中には入らないが。


 「ちぇー、空音は良いよなー。陸がいつも味方についてくれるんだからよお」

 「まあ、私たち愛し合ってるし」

 「あー、俺も彼女欲しいなあ……」

 

 海成は俺を羨ましそうに見ながらそう言った。

 だが、実際のところ海成は彼女など簡単に作れるのだ。だが作らない。一ヶ月前に放課後に海成は告白されていたのだが何故か断る。そして、その理由は俺にさえも教えてくれない。まったくもってつれない男である。


 そうこうしている内に俺たち三人は学校まであと5分のとこまで来ていた。

 他の登校している生徒はいつものように多くおり、その度に皆は俺と空音を見てヒソヒソと話していた。


 こんな事は毎日行われ、俺と空音はもう慣れてしまっていた。


 「世界滅亡なんてしないといいね……」


 空音は俺の制服の裾を小さな手で掴み、俺の目を見てそう言った。


 「そんなことが起きても絶対に空音だけは守るからな」


 俺は同じく空音の目を見て応え、俺達は高校へと足を進めた。




今回の話から段落と段落との間にスペースを作って読みやすくしました!もし本文の編集のほうが出来るのであれば1話目の方も直していこうと思います。

まだまだ「血と共に進め」は続きますので応援よろしくお願いします!

また、誤字などのほうを教えてもらえると幸いです。

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