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8.1 星野悟の誤解エスカレート

バイト先。佐倉と高見沢がインカム越しに真面目な仕事の会話(実は進路の話)をしていると、大学生の星野悟が再び暴走を始めた。


「よし!今日も始まったぜ、秘密の恋人同士のラブラブ会話!」


「星野先輩!違います!これは、お客様のオーダーの確認です!」高見沢はインカム越しに叫ぶが、その声は星野に届かない。


ある日、佐倉が高見沢に、進路で迷っている地元の大学の資料を見せてもらった。高見沢は真面目な顔で、その資料のメリット・デメリットを分析していた。


「高見沢、この大学の地域貢献のサークル、どう思う?」


「佐倉さん。そのサークルは、私の目指す看護学校と地域医療という点で接点があります。……結婚後のビジョンを共有できるか、が重要です」


その会話を後ろから聞いていた星野先輩は、目を輝かせ、休憩室で大騒ぎした。


「聞いたか、お前ら!高見沢、ついに結婚の話までしてるぞ!『結婚後のビジョンを共有できるか』だと!高見沢は佐倉との将来を真剣に考えている!年下なのに、この姉御肌、たまんねえ!」


佐倉は恥ずかしさのあまり顔を覆う。高見沢は、自分の真剣なアドバイスが全て**「恋人の将来計画」**として誤解されることに、激しく憤慨した。


「星野先輩!それは、進路指導の話です!私は佐倉さんの人生の先輩として……」


「はいはい!『人生の先輩』ね!愛の言葉の言い換え、ご苦労さん!さあ、佐倉!お前から高見沢に愛の指導をしてやれ!」


秘密の関係は、周囲の誤解という燃料を得て、ますます**「真実の恋」**として周囲に認知されていくのだった。

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