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文化祭の準備

「え~、来月は文化祭があるので、実行委員の方は来週から放課後ミーティングがあります。必ず出席してください」


 帰りのホームルームで先生からアナウンスがあった。


(そういえば、私、文化祭実行委員じゃん)


 決めたのは遥か昔の入学したての頃。

 特に何にも考えず、誰も手を挙げなかったからこの委員会にしたのだ。


(たしか・・・・・・木村さんもだったような)


 同じクラスでロボット研究部の木村きむら 貴子たかこも文化祭実行委員だった気がする。

 ホームルームを聞き終えて、みんなが帰る、または部活へと三々五々に動き出す。

 私は委員会の記憶があいまいだったので、後ろの黒板に貼ってある表を見に行った。


(え~と、文化祭実行委員は・・・・・・やっぱり私と木村さん)


 他にも上からクラス委員、風紀委員、放送委員、図書委員、美化委員、保健委員など、様々な委員会の欄があり、1、2人ずつの名前が書かれていた。


「では、以上を守って出し物を決定してください」


 実行委員のミーティングで様々な例と具体的な案を示された。

 文化祭の出し物は、各クラスの物と部活動の物に分かれる。

 飲食物を扱うのもできるが、ルールで決められたなかでの、簡単な調理に含まれるものだけだ。

 具体的には、かき氷などの、ほぼできているものに、できているものを加える等。

 生肉等を焼くのは不可で、生でも食べられる、例えば、とうもろこしを焼くのは可らしい。

 こういった事前研修を受けた文化祭実行委員がクラスへと持ち帰り、次週に出し物案を持ち寄るようだ。


「タピオカミルクティー」


「えぇ~? ちょっと古くない?」


 放課後、教室の黒板に、私たち実行委員が出た案を書いていく。


「お化け屋敷とかできないの?」


「あ~、機械があるから実習室が使えないんだって。教室の規模でいいならできるけど」


 出た案をまとめた結果・・・・・・。


「え~、化け物喫茶ですかね? ハロウィンには遅いけど」


 健全なコスプレ喫茶になるようだ。


「出店の場合、売上の半額はクラスに分配されるので、使い道は先生と相談だそうです」


「先に言っとくぞ、制服より露出が多いものは禁止だからな」


 過激な恰好は禁止。

 それは事前に委員会のほうでも言われている。


「ちなみに、クラス"以外"の出し物に参加する人って、手を挙げてもらえる?」


 まばらに手が上がる。

 運動部等は個々に出し物をやるはずなので、その人たちは戦力外に考えなければならない。


「衣装とか、買い出し組を決めて行ってもらうので、その人たちはコスプレしなくてもいいです」


 事前に買い出し以外で働いた人たちは接客なしでもいいことにした。

 そうしないと、どうしても接客やコスプレの苦手な人が困るだろうから。


「じゃあ、これで5着、衣装を用意してきてください」


「1着5千円かぁ。私物でもいいんでしょ?」


「制服より露出が少ない。コレを守っていればいいですよ」


 買い出し組は4人に決まった。

 上田うえださん、佐藤さとうさん、藤川ふじかわさん、村雨むらさめさん。

 佐藤さん以外は軽音楽部だ。


「喫茶店、行ったことある?」


「スタバは喫茶店?」


「メニューどうすんのさ」


「これにしようよ、レトロ喫茶」


 買い出しするにもここで決めて行かないとならないので、やいのやいのと意見を出し合っている。


「コーヒー、紅茶、プリン、メロンソーダ。あと当日にアイスと生クリーム」


「ポット、クーラーボックスは学校にあります」


「ウインナーコーヒ~」


 文化祭5日前。

 配るパンフレット用の写真を撮るために、接客担当の5人には着替えてもらった。

 どうやら軽音楽部の3人は裏でなんらかの勝負をしているらしく、全員が乗り気でコスプレをしていた。


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