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電気実習

「はい。電気実習です。この"はんだごて"を使って、"はんだ線"を溶かして、基盤に抵抗をくっつけていきます」


 電気実習。担当はロボ研で顔見知りの須藤先生。

 実習室のテーブルにはケーブルのついたプラスチックの持ち手に、金属製の先端。

 その先端側は、ソフトクリームのようにまきまきされた台に差し込まれていた。

 そして銀色の細い線も置いてあった。


「もしかしたら中学の技術の授業でやっていたりしますかね? 私たちのころはありました」



「こうして電子部品を穴に差し込んで、銅箔どうはくとくっつけるのがはんだ付けです」



「部品と金属の部分を金属膜でつなげるってことですね。溶接の一種です」



「ペンのように、利き手に"こて"を持って、反対の手で"はんだ線"を持ちます」



「電源を入れた時点で先端が熱されますので、気を付けて取り扱ってください」



「プロが使うものは先端の形状を変更できるようになっていますが、授業のはお安いやつなのでそんな機能はありません」



「手元に水を吸わせたスポンジがあります。そこでコテの先を綺麗にしてからやりましょう」



「リード線、これを穴に通して・・・・・・線をギリギリのところで切ります。そして、ここをチョイチョイと、はんだづけ」



「理想の形はですね、富士山のような形ですね」



「はんだのコツ。それは予熱することが大事で、コテ先をうまいこと線と銅箔に当てて温めることですね」



「あー柴咲さん、つのが立っちゃってますね。もう一回やってみましょうか」


「何がいけなかったんでしょうか?」


「そうですね、加熱しすぎかと。取り方はわかりますか?」


「えっと、この吸い取り線っていうのを当てればいいんですよね?」


「そうです。やってみてください」


 1時間におよぶ、"はんだづけ"の練習の甲斐あって、最終的には須藤先生からオーケーを貰えるところまでできたのだった。


(私って不器用だなぁ)


「あ、柴咲さん、ごめんねぇ。厳しくしちゃって」


「え? そうだったんですか? てっきり私が不器用すぎるのかと」


 放課後の部室で先生に声を掛けられる。

 今日もなにがしかの動画を見て、感想を出し合う予定になっていた。


「いや、ロボ研だと、ゆくゆくはハンダを使うことも少なくないと思うから、早めにうまくなって貰いたいなぁとか考えててさ。ちょっと厳しめになっちった」


 多少、私に教える時間が長いかなぁ、くらいに思っていたがそういう理由があったらしい。



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