2話 勉強
今日は2学期期末テストの自分の順位表が配られた。
150人中10位
まずまずな順位だ。私は県立のトップ校を目ざしている。
だが、数学がとても苦手なため国語でいくら点数を稼げたってカバーできない。ちなみに国語は
150人中1位
今回は100点が私の他にいないらしい。
99点の友達が2位だったためそう推測した。
数学はというと
150人中54位
世間一般から見ると悪くはないと思われるが私の狙っている高校へはまだ程遠い。
吹部では順位の話で盛り上がった。
男子たちは半分切っている人ばかりだった。
そして紗南ちゃんに順位を聞いてみた。
「ん?1位だよ?」
「え⋯?凄っ」
「いやー国語だけ90点でさ〜オール100点取れなかったんよ〜琴ちゃん国語100点凄いね!なんか私にはもってない能力持ってるの羨ましいなぁ今度一緒に図書館で勉強しよ!私は数学教えるから琴ちゃんは国語の読み方??的なの教えて!」
「ええぇいいの??????!じゃあ今日の放課後一緒に勉強しよ!」
こうして紗南ちゃんと勉強をすることになった。
図書館では隣同士に座ったため顔がとても近かった。
よく見るとまつ毛が長い。綺麗⋯⋯なんて思いながら一緒に勉強をした。
紗南ちゃんのお陰もあり少し数学が好きになれた感じがした。
家に帰り、1人で妄想をした。もっと一緒にいたいという感情にプラスしてなにか狂ったような感情が芽生えていることに気がついた。
そんなことを深く考えずに紗南ちゃんと過ごしているうちに3年生になった。
3年の8月から3月の初めまで受験のため吹部は活動を休止しなければならない。
「へへへ笑紗南ちゃん可愛い〜」
吹部の集合写真を見て、部屋で呟いたのだった。
また、その日ラインを50件ほど紗南ちゃんに送っていた。
私は1つ自覚している、それはドSということを
でも、メンヘラだとは思っていない。
私から紗南ちゃんに仕掛けたい。
やられっぱなしは嫌だ。
好きって伝える。もっと。もっと⋯⋯。