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From Abyss  作者: バルト
第一章 「新たなる神」
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第七話 邪人

《プレイヤー・カイトの邪神への神化を開始》

《…………失敗》

《level及び   が不足しています》

《代替措置として、神化前の邪人(イビルノイド)への進化を行います》


「訳が分からん………」


 勝手に邪神にされそうになって、勝手に失敗されるって何なんだよ!というか邪人って語呂最悪じゃないか?というかレベルが足りないのはまぁ当たり前だろうが、その後何が足りないって?音が無かったよな?本当になんなんだ………。


「まぁ進化って言うんだから弱くはならんだろ。アイアンブレードもレザーライトアーマーも名前と見た目がだいぶいかつくなったし」


 そう、初期装備だったこの2つは、あー、なんだったか?ゲル=バルトゥス?を獲得したことで見た目がずいぶんと変わった。剣は黒い剣身に赤い線が走っている。そして刃は本当に斬れるのか?と思うような鋭い返しのような構造のギザギザになっている。

 ………まぁ見た目は好みだが。それは置いておいて、防具も驚くような変化を見せている。ただの革鎧だったのに、今は何故かトレンチコートのようになっている。これも黒がベースに赤い…刺繍?そうは見えんな……まぁ赤い線が入っている。。これも好みなんだよなぁ…まさか思考を読み取って変化したのか?分からん。


《進化を開始します。》

《進化中は一時的に意識がシャットダウンされます。》

《危険を回避するため、体を横たえる事を推奨します。》

「つまり強制的に寝かされるって事か…これ普通のフィールドだったらだいぶヤバイぞ」


 敵がその辺に居るなかで強制的に意識を落とされるなんて、進化する前に死に戻りだろうに。


《進化開始まで10秒》

《9》

《8》

《7》

《6…》

「わー!待て待て!!」


 そのまま倒れて頭を打って死に戻りとか冗談じゃない!俺は急いで硬い地面に寝っ転がって、カウントダウンの声を聞く事にした。


《3》

《2》

《1…………開始》


 その声を最後に、俺は意識が遠のいていくのを感じた。

……………………………………………………………………………

「燼宮くん遅いなぁ」

 ボク、彩田 碧は、Chaotic Abyss Online(長いからCAOでいっか。)における最初の町、アルフレアで幼なじみを待っていた。昔から時間にルーズで、約束しても結構な確率で遅れる。

 学校には遅れたことは無いけど……ボクとの約束には遅れるってなんなの!?酷くない!?……大体は埋め合わせをしてくれるから許すけどね。

 でも、今回は特別遅い。それに連絡も無いし…何があったんだろ?


「あ、彩田さん」

「いたいた、この町広いねぇ」


 うーん、二人とも来ちゃったなぁ。


「あと二人とも?このゲーム内では本名は駄目だよ?今のボクはアオイだからね?」

「…………本名そのまm(」

「嶋ちゃんシャラップ!分かりました!!あ、ちなみに私はダモンです」

「ワタクシはナオキだ!」


 みんなそのままじゃないか。ボクのこと言えないじゃん。………さて、燼宮くんは本当に何をしてるんだろ?……………まさかチュートリアルが終わってない?いや、彼に限って流石にそんなことは……




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