第十一話 憤怒のダガー
活動報告でしばらく首狩り公を更新すると言ったな?あれは嘘だ!!(ネタが湧き始めた)
ちなみに体調崩したのは本当です。
さて、岩場からは戻ってきた。あとは何をするか……。流石にナイフは完成してないだろうしな。あ、ダモンに聞いた図書館に行ってみるか。なんか言語学を学べるらしい。もしかしたら【古代神聖言語】が強化されるかも知れんからな。
フラーマとかで知ってはいたが、スキルは強化されたり進化したりするらしい。そして条件は様々だが、言語系スキルはその言語で書かれた書物を読むことらしい。図書館か……最近行ってなかったし、こっちでも似たような感じだと嬉しいな。
◇◇◇◇
「ようこそ、デイザックス大図書館へ。本日はどういったご用件でしょうか?」
今俺は、受付のNPCの言った通りデイザックスに来ている。1時間くらい探したのに発見できず、町中のNPCのおばさん達に聞いてみたら………
「図書館?そんな立派なもんこの町には無いよ!もっと大きな街じゃないとねぇ」
「は?」
という会話をする羽目になった。で、デイザックスに来てみたらビンゴだったわけだ。ダモンめ………。もうちょっと詳しく教えてくれてても良かったのにな?
「中身はなんでも良いから古代神聖言語の本が読みたいんだが……あるか?」
「古代神聖言語……ですか?」
「無いのか?無いなら良いんだが………」
「いえ、そうではなく。私は20年間この図書館に勤めていますが、そんな言語は聞いたことがありませんよ?」
「は??」
いやちょっと待て。間違いなくこの言葉は存在するはずだ!そうじゃなきゃ俺のスキルにあるこれはなんなんだ!
「うーーん………スキルにあるなら、それは実在するのかも知れませんね……」
「だよな?」
「では、教会に行ってみてはいかがでしょうか?【神聖】とついているのですから、神に関係があるのでしょう。なら教会の方が可能性があるかと思います」
「なるほど、教会か………行ったことが無いな」
というかあるのか、教会。でも……俺邪神にされかけたよな?なんなら今、邪人とかいうどう考えてもヤバい種族なんだが………?
「わかった、後で教会に行ってみる。あとは、様々な種族について書かれた本が見たい」
「種族図鑑ですね。では、こちらをどうぞ」
「ん? あ、あぁ、ありがとう」
自分で探すんじゃないのか……まぁ、ゲームだし。読みたいものが分かっていれば即渡してくれるのは楽だよな。
「では、ごゆっくりどうぞ。持ち出しは基本的に禁止されているので、読み終わったら返却をお願いします」
「わかった」
さて読むぞって思った所で、システムアナウンスがあった。
《ヘルプ解放:図書館》
《人々に知識を与えてくれる、とても大切な施設です》
《書物の持ち出しは禁止ですが、購入すれば持ち出すことが可能です》
《ですが基本的に高価なため、自分の懐と相談しながら購入する必要があります》
《チップを支払うと、次回利用時に受付嬢から特別な話を聞けるかも知れません………》
ほーん、購入も出来るのか………。まぁ、高いなら買わないでも良いよな。で、チップか。まぁ具現化出来るし、そういう用途にも使えるよな。硬貨に出来るのは………100ソランまでか。ならもうこれで良いよな。出しちゃったし。じゃあ読んでいくとしますかね…………………
▲▲▲▲
〔通常モンスター〕
・アルミラージ[生息地:バルバロイ平原、他]
系統:アルミラージ系
獲得する可能性のあるスキル(習得率)
・角突進 (30%)
・パワーキック(10%)
説明:角の生えたウサギ。一般人でも倒せるが、スキルを持っている個体は例外。また、モンスターではあるため子供にとってはスキル無しの個体でも脅威となりうる。
ドロップ品(抽選率)
・魔石:極小(100%)
・一角ウサギの折れたツノ(40%)
・一角ウサギの魔石(25%)
・一角ウサギの上ツノ(5%)
・ロックスネーク[生息地:ガストーラ岩場]
系統:ストーンサーペント系
獲得する可能性のあるスキル(習得率)
・スネークバイト(100%)
・サーマルビジョン(100%)
・ステルス(50%)
・ハイジャンプ(10%)
・毒系スキル(5~100%)
説明:ストーンサーペントの幼生体。強力な噛みつき攻撃を放ち、熱源探知を行えるので脅威度はとても高い。また、どんな個体も毒を持っているが基本的には弱い。しかし、ごく稀に致死毒を持っている個体もいると言われている………。
ドロップ品(抽選率)
・幼石蛇の鱗(100%)
・幼石蛇の破損した牙(80%)
・幼石蛇の魔石(40%)
・幼石蛇の毒液(20%)
・幼石蛇の熱源探知器官(2%)
▼▼▼▼
ふーん………結構いろいろ載ってるな。ロックスネークなんて知らなかったぜ。ペラペラ捲って、見たことのあるモンスターの詳しい生態や、知らないモンスターの対策などを考えていたその時、それを見つけた。
▲▲▲▲
〔幻獣種〕
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幻獣種か……。フラーマとかも幻獣種だったよな。でも……これめちゃくちゃ後ろの方なんだよなぁ……。まぁ見るけどさ。
▲▲▲▲
クラス:竜血
・フェニックス[生息地:不明]
系統:???
獲得する可能性のあるスキル(習得率)
・不明
説明:神に任され、世界の全ての炎を管理していると言われる幻鳥。基本とても温厚だが、1度怒らせてしまえば手を付けられなくなってしまう。
・ライトニングストリクス
系統:???
獲得する可能性のあるスキル(習得率)
・不明
説明:女神を背に乗せ天をかける雷を纏う巨大な梟。人間達に興味はないが、女神に何かをすると高高度から雷を圧縮した雷の羽で爆撃する。
・スレイプニル
系統:???
獲得する可能性のあるスキル(習得率)
・不明
説明:8本の足を持ち、音を置き去りにして大地を駆け、天をも駆ける伝説の馬。主に合わせて身体の大きさを調整できる。また、4本足の個体もおり、8本足の個体よりも高い能力を持つという伝承がある………
・キメラオリジン
系統:???
獲得する可能性のあるスキル(習得率)
・不明
説明:全てが不明の謎の存在。
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最後雑だなー………。いや大概雑だったが。何も分からないじゃねーか。ハァ………もういい、返して来よう。っと、メッセージだ。ラルナから……? なんだろう。
『ナイフが1本完成したから取りに来てー!』
おぉう? 早くね??
◇◇◇◇
で、星の鎚に来た。さて……
「いらっしゃーい……おっ、来た来た!」
「あぁ、ずいぶんと早かったな?」
結構時間かかると思ったんだが………まぁ1本だけならこれくらいか?
「まぁ頑張ったからねー。最近暇になったし、あんな上等な素材貰ったら頑張れちゃう!」
「お、おう、そうか……」
鍛冶師の熱意は俺にはよく分からんが、良い武器を見ると嬉しくなるな。それと同じ感じだろうか。
「とりあえずこれね! あ、鞘はサービスだから!」
「おぉ………」
趣味の良い細工だな……。黒地に炎を網目で象った金の装飾か。そして結構でかいな。元のより大きくないか?
「あー、それはいろいろ使ったからだね。あの素材達を使わないのは無理だったからねー……」
「ま、それは全然良いさ。ゲヘナよりも狭所での取り回しは良さそうだしな」
これがショートソード並みの長さになってたら困ったがな。短めのダガーくらいだから何の問題もない。
「そう? じゃあ良かった!」
「そういや、アオイはどうした? 魔石は持ってこれたのか?」
なんか最近連絡つかないんだよな。いや、まぁだいたい予想は付くんだが………。
「あぁ、ちゃんと持ってきたよ!流石にカイト君程じゃ無かったけど、十分綺麗なやつをね」
「なら良かった」
あ、刃は見てなかったな。
「抜いてみて良いか?」
「もちろん!!」
「じゃ、失礼して……」
シュラン、と綺麗な音がした。やっぱりラルナの腕は確かのようだ。
力強くも繊細で、美しさを感じる細工が入った見事な湾れ刃の片刃のダガーだ。色が紅と黒なのは不思議だがな。刃紋の刃先側は紅、棟側は黒だ。
「良いな、これ。素晴らしい」
「やったね!」
「そういや代金はどうするんだ?」
「あぁ、それね。あの素材、余りそうなんだけどそれと交換じゃダメかな?」
「……? 別に構わんが……お前はそれで良いのか?」
「うん! あんな素材滅多に手に入らないからね!!」
「そ、そうか……じゃ、それで」
「おっけー! じゃ、投げナイフの方は全部が完成したら連絡するから! それとそのナイフはメンテ代無しにするから!!」
「それは助かるな」
次に呼ばれたときは投げナイフか……楽しみだな。
◇◇◇◇
そういえば鑑定してなかったな?してみるか……
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アイテム:武器:憤怒のダガー
説明:強い怒りを持っていた朽ちた武器だったが、大量で高濃度な魔力と最高クラスの素材を使われ、最高クラスの腕前の鍛冶師によって修復された。主の望みを最大限叶えようとする。また、怒りを溜め込むと成長する可能性も………
スキル:パッシブ
自己再生・行動速度アップ(100%)・絶対貫通
スキル:アクティブ
アイアンスティンガー・分身
ユニークスキル
怒りの貯蔵(パッシブ)・怒りの放出(アクティブ)
耐久値 3000/3000(回復速度:20/s)
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うーん、メンテいるか、これ?
☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると、作者が頑張ります!感想でも頑張ります!!
ちなみに憤怒のダガーの見た目は、モンハンのツインダガーみたいな感じです。あれが一本になってもうちょっと短くなって色が変わった感じ。




