第四話 混沌とする深淵へ
短めです
翌日、俺は届いていたフロンティアダイバー10(長いからダイバー10と呼ぼう)のセッティングを終えていた。
「さてと、プレイの準備は出来たし、そろそろログインしてキャラクリでもしておくか。結構決めることが多いらしいしな」
そう、このゲームなんと見た目だけでかなり設定出来ることがあり、スキャンした自分の姿をベースに髪や目、果てには肌の色や艶までも変えられるらしい。流石に面倒だし、
「もう髪と目の色だけ変えれば良いか」
と、見た目はほとんど弄らなかった。他には種族、職業、そしてスキル。これらを選択肢するようだ。様々な種族があるなかで、最も俺の目を引いたのは、『業魔人』という種族だ。
単純にステータスが高く、『人間』よりもスキルの後天的な獲得率は低いが、その分習得したときは強力な物を覚えやすいらしい。
「俺のやりたいプレイスタイルならこれしか無いな」
そうして、職業は剣士を選んだ。名前は…………そうだな、名前そのまま〔カイト〕で良いか。
「準備完了、じゃあチュートリアルをやっておくかな」
《システムメッセージ、カイト様、登録が完了しました。》
《Chaotic Abyss Onlineの世界へ転送いたします。》
《混沌とする深淵へようこそ。》