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From Abyss  作者: バルト
第一章 「新たなる神」
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第三話 フロンティア・ダイバー10とChaotic Abyss Online

「ようやく着いたな…」


 ファミレスからそこまで遠くないはずの碧の家だが、今回はやけに遠く感じたな…直樹め…………


「あの、もう落ち着いたから放してくれないか?」


 直樹(変態)が何か言っているようだが入るまでは聞かない。だってめんどくさいから。


「よし、着いたな。」


 直樹を拘束していた手を放す。


「あぁ肩痛かった。二人とも酷いぞ、ここまで拘束しっぱなしとは」

「仕方ないだろ、人が結構いる道であんなこと叫び出すんだから。で、碧?何をくれるんだ?」

「ふっふーん。これは何でしょう?」


 碧は俺たちに1枚の紙を見せつけた。えーっと何々?


「購入明細…?これがどうしたんだ?」

「よく見てみて?君たちならすぐに分かるはずだよ?」


 んん?これは……


Frontier(フロンティア)diver(ダイバー)10及びchaotic Abyss Onlineの購入!?嘘だろ!?」


 フロンティア・ダイバーとは、[超仮想空間生成管理システム【フロンティア】]によって作られた仮想空間フロンティア(そのままだがな)に入るための装置だ。これがなければ、俺たちはフロンティアに入れない。

 そしてフロンティアダイバー10とは、その装置の最新版だ。当然高いし、それ以前に入手困難なのだ。それを…


「買えちまったのか!?しかも4人分!?」

「道理で自信満々だった訳ですか…」

「つまり流石碧さんということだな!」


 いや直樹よ、そんな簡単にまとめて良い事じゃ無いぞ……?これは本気で凄い。1日に数十台ほどしか生産されず、それが店に行くのかすら分からないのだ。それを4台も購入出来るとは…。


「これは凄いな……。流石だ」


 ニコニコしている幼なじみを素直に誉めておく。


「で、これを見せてどうするんだ?」

「分からない?それを皆に1台と1本ずつあげるって事だよ」


 ………は?


「いや駄目だろ!?カオティックアビスオンラインはまだともかく!」


 カオティックアビスオンラインとは、最近βテストが終わり、限定オープンで明日発売されるはずの最新ゲームだ。ついに完成した、五感同調式仮想空間ゲームで、本当に自分が動いてRPGをプレイするゲームだ。

 これも入手困難ではあるが、日本国内のみの抽選だからアオイならダイバーほど難しくはない………はず。それでも、そんなものをポンとくれるとは………


「だからさ、皆で一緒にこれやろう?」


 碧はそう言った。そうだな、ここまでお膳立てされたならやらないという選択肢はない。


「分かった。皆でやろう!」

「「よしきた!」」

「じゃあ明日のー…いつが良いかな?」

「昼くらいで良いだろ」

「そうだね、そうしよう」


 これは……なかなか楽しみになってきたな!!




挿絵(By みてみん)

田嶋 直樹のイメージ画です…………これがそこら辺で脱ぎ始めます()

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