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From Abyss  作者: バルト
第三章 共に
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第八話 金の掛かった下らない悪戯

|ω・)ジー

フラーマが孵化してから一週間が経ったある日の夕方、玄関から


ピンポーン♪


というチャイムの音が聞こえてきた。客か?珍しいな?


「はーい?」


あ、母さんが出てくれたな。なんだろうか。


「凱人ー?あなたに荷物が来たわよー」

「俺に?誰から?」

「碧ちゃんねー。相変わらずあの子は突然何か送ってくるわよねぇ?」


あ、名前聞いただけで既に嫌な予感が………。なんだろうか………?猪肉か?鹿肉か?それともカピバラ肉か?まさかハブじゃ無いだろうな……。


「クール便……うっ、頭が…………」


やっぱりヤバい気がする……。猪も鹿もカピバラもハブも、全部あいつ送ってきたことあるからな。そういう前科があるし、油断しないようにしなきゃな……。ビリビリ言わせながら段ボールを開け、恐る恐る中身を見ると…………。


「………なんだこれ?箱?にしちゃ歪だが」


中には、真っ白い地に黒い粒が大量に付いた物体だった。後手紙。今まで見た目でビビらせてくる事はあったが、こんな謎の物体Xを送ってきたことは無いんだが……。


「えーっと?何々?『注文ミスで買いすぎちゃった☆だから1キロあげる♪』……今気づいたがこれラルドだろ!!」


ラルド1キロとかただの嫌がらせじゃねぇか!ふざけんな!!


「なんだった?って、えぇ……?なにそれぇ?」

「ラルドってやつだよ………ある意味悪魔の食べ物だね」

「悪魔の食べ物って………どういうものなの?というか食べ物なの??」

「分類としては生ハムになるね」

「えー?説明だけ聞いたら美味しそうじゃない?」


あー、そういやこの人、生ハム好きだったな。お酒と生ハム!あとチーズ!!とか言ってたし。でもな、これ。生ハムは生ハムでも背脂の生ハムなんだぜ?ほぼ油だから食べると溶けるらしいぞ??


「ラルドは背脂の生ハムだよ?」

「あら、ビールに合うかしら」

「そういう問題じゃなくてね………?」


ダメだ酒飲みの頭になってやがる……。あー、1キロも冷凍庫に入るか?まぁとりあえず4分の1にするか………。


「よっ……重いな?流石油の塊………」

「食べるの?私も食べたいんだけど」

「えぇ……?まだ食うつもりじゃ無いんだけど……?まぁ夕飯にはなんか作ってみるよ」


そう母さんには言って、4分の1に……。


「堅ぁ!?これ包丁じゃ切れねぇ!?」


カッチカチ過ぎて全く刃が立たん!しゃーない………。


「ちょちょちょ!凱人!?何であなた食材に向かって刀構えてるの!?」

「包丁じゃ切れないんだよ!だからこれ使う!!」

「止めてー!あなたがそれ振ったらまな板ごとなんて騒ぎじゃないわ!台所ごとスパッと行っちゃう!!」

「手加減くらい出来るわぁ!!」


その後、父さんが道場から戻ってくるまで。具体的に言うと1時間ほどギャーギャー騒ぐ羽目になった。今思うとアホだなって思ったな。ちなみに結局ラルドは刀を使って切ったぞ。あんなん包丁でチマチマ切れるか。というかそっちの方が手加減出来なくてまな板とかごと切り裂いたかも知れないな。というか、油って凍ってたら切りやすいはずだよな?なんで切れなかったんだ………



◇◇◇◇



「全く、お前達は何をやっているんだ………」

「ごめんね?」

「サーセン」


と、心底呆れた表情の父さんに軽く説教を食らったがまぁ置いとこう。実際台所もまな板も無事だったからな。さて、何を作るか?こんな処理に困るもん送ってきてからに………。


「父さん達はなんか食いたいもんある?」

「俺はとりあえず米が食えるものかな」

「私もー!」

「はいはい……どっかで見た料理を参考にしてみますかね………」


とりあえず買い物行くか。



◇◇◇◇



と、いうわけで近所のスーパーに来たわけだが。


「なんでお前らが全員集合してんの?嫌な予感しかしないんだが?」

「えー?良いじゃん別に、ボクだって夕飯の材料買わないとだし」

「ワタクシも、今日は料理当番だからなぁ」

「私はなんとなく嶋ちゃんについてきた感じですね~。今日は両親揃って山籠りの日ですし、嶋ちゃんが夕飯をご馳走してくれるらしいので!」


そう、何故かいつものメンバーが揃ってしまった。何を企んでやがる……?


「企むって。だから普通に買い物に来たら出くわしただけでしょ?」

「まぁそうなんだろうがな?なんとなくな?」


疑わずにはいれないんだよ………


「そういえば凱人、聞いたか?」

「………? 何をだ?」

「いや、CAOの話なんだが、どうも最近ゴブリンの森のモブが活発になってるらしいんだ。それに今までいなかったような強力なタイプのゴブリンまで現れてるらしい」

「へぇ………。ゴブリンの森ねぇ?そんな何かあったか?」

「いや、特に無いはずだけど……でもさ、ボク達なら全員共通の心当たりがあると思うんだ」


全員共通?


「幻獣を持ってるってことか?」

「近いけど違うね。ボク達はその幻獣のレベルを、どこで、何をして上げた?」


……………?関係あるのか?


「いや、まさか?」

「ボク達は、ある程度レベルが上がった後は、ゴブリンキングを周回していたはずだよ?」

「んなっ!?」

「あぁ……なるほど」


ワールドフロンティアならそんなところまで作り込んでそうだな。


「殺られまくった恨み、ってことか?」


そんなイベントも、最近発売されてCAOとどっちが面白いかって話題になってるもうひとつのゲームの『セレスティア・ファンタジー・オンライン』ってやつであったらしいからな。あり得なく無いか。


「そういう事!だから今度調べに行かない?」

「オーケー」

「行くか!」

「私も気になります!」


よし、今後の予定は決まったな。所で………


「なんかゲームの事だが真面目な話?をしたが、これ買い物カゴ片手に話すことか?」

「「「あっ」」」


他の客が変な目で見てきてたぞ。俺は恥ずかしくて死にそうだな!………あっ、碧に文句言うの忘れてた。



◇◇◇◇



と、慌てて解散し食材を買ってきた。夕飯には平たく言えば塩茹でしたタコに薄切りにしたラルドを乗せた物を出した。タコにラルドの良質な油が絡んで旨かったな。米にもなかなか合ってたぞ(ラルドは全然減ってないがな!!)。ちなみに、父さんも母さんも余った分で晩酌中だ。俺は明日からあいつらとゴブリンの森を調べに行くし、まず未成年だからさっさと寝ることにしたがな。あー、ハプニングのせいで変に疲れた日だったな。






この調子で毎日投稿出来ると良いんですが、次回は少し時間がかかると思います(3日以内に投稿出来る……はずです)

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