第三話 困惑(2回目)
………………ひよこ?なんで爬虫類(?)が落とした卵から鳥類が産まれてんの?意味分かんないんだが?
『ピヨピヨ、ピッピ!』
「うん可愛い……………じゃないわ!あんだけポーション飲みながらMP注いで、産まれたのがひよこ!?いやいいけど!戦える見た目してねぇ!!!」
と、ブチ切れて見たがこいつには何の罪も無いしなぁ………鑑定してみるか。
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モンスター:幻獣種・竜血:邪炎ノ眷属:燃えピヨ
個体名:???(未設定)
level:1
性別:♀️
説明:プレイヤー・カイトによって孵化した幻鳥。数多の炎を操り、敵対するすべての敵を焼き尽くす、炎天の王………………………に、なるかも知れないひよこ。だがそのふわふわの羽毛は、そんじょそこらのモンスターに突破されるほど弱くは無い。
スキル:パッシブ
滑空・炎の雛・羽毛強化・爪強化・嘴強化
スキル:アクティブ
ファイアボール・ブレイズボール・ヘルファイア・炎の嘴・炎の爪・火炎纏い
[ステータス]
HP:150/150
MP:400/400
STR:15
INT:10
AGI:20
DEX:10
VIT:500
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えっなにこのステータス、生まれたての雛のステータスではないだろ。頑張れば遠雷の森のモンスター倒せるんじゃないか?……………これはレベリング案件か?よしやろう、すぐにやろう。というか説明を見たら進化とかさせたくなるだろ。むしろしなきゃ切れる。と、言うわけで行くか!
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まぁ流石に本当に遠雷の森に連れてくつもりは無いけどな。というわけでやってきたのはゴブリンの森。流石に倒せるだろ。それに見張ってるしな。ヘイト来たらそのまま受けてよう。っと、その前にまだ名前つけてなかったな………。何が良いか。うーーーーーん……………。
「『フラーマ』、とかどうかな?」
『ピヨー!』
「うぉぉぉ!なんだぁ!?」
急に全身光り始めやがった!なんだなんだ!?
《報告、燃えピヨが名付けを受け入れたため、燃えピヨの個体名が『フラーマ』に設定されました》
《個体名:フラーマが邪炎ノ眷属から邪炎の家族へと変更されました》
《ステータスが一部共有されます》
は?ステータスが一部共有……?俺が弱くなるのか?
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プレイヤーネーム:カイト
level50
[ステータス]
HP:1250/1250→1350/1350
MP:1000/1000→1100/1100
STR:1700→1750
INT:350→400
AGI:200→250
DEX:450→500
VIT:400→450
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いや、強化されてるな………はっ、まさか!?
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モンスター:幻獣種・竜血:邪炎の家族:燃えピヨ
個体名:フラーマ
level:1
[ステータス]
HP:150/150→300/300
MP:400/400→600/600
STR:15→200
INT:10→120
AGI:20→110
DEX:10→200
VIT:500→750
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めっちゃ上がっとる………レベル上げないでこれなら、適当にゴブリン倒したら遠雷の森に行って良さそうだな。とりあえずゴブリンを………………いた。一匹だけか……レベル1とはいえ上がるか?まぁやらせてみれば分かるか。
「フラーマ、あのヘンテコな人型のモンスターが見えるな?あれを倒すんだ。何をしても良い、とにかく倒せ。分かったか?」
『ピッ!』
「良い返事だ。危なくなったら助けてやるからな」
一応カラスくらいの大きさはあるし、プチっとされることは無いはず………
『ピィィィィ!』ボウッ!
「えっ」
「ギッ?」
ジュッ…………
《フラーマのレベルが上がりました》
「いやいや、なんだ今の!?」
こいつ想像の何倍も強いな!?炎がゴブリンを包んでそのまま、蒸発させやがった!…………もう遠雷の森に行っても良いか。
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と、言うわけで遠雷の森に到着っと……。
「雷虎でもいないかな?結構素材が高く売れるらしいんだよな……経験値も良いらしいし」
そんなわけで虎を探しながら歩いていると、そりゃあ敵に遭遇するわけで……
『ピッ!』
ジュッ!
『ピィ!』
ジュワッ!
『ピヨ!』
ボシュッ!
『ピィィィ!』
ジュジュジュゥ………
うーん、敵無し。種族名は激しくネタ枠なのに……………もうレベル相当上がってそうだな。アオイ達に怒られないように、スクショとデータ取っとくか……。
---少しして---
よし、レベルが最大になったぞ!…………その影響で俺のレベルも少し上がったが………まぁヨシ!
「やっぱり進化出来るんだな!」
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モンスター:幻獣種・竜血:邪炎の家族:燃えピヨ
個体名:フラーマ
level:20(limit)(can do exceed)
[ステータス]
HP:300/300→700/700
MP:600/600→1000/1000
STR:200→500
INT:120→260
AGI:110→370
DEX:200→420
VIT:750→900
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「よっしゃあ!進化できるっぽいな!」
『ピィ!』
《燃えピヨ、個体名フラーマの進化を実行しますか?》
もちろん!
《進化を実行………success!》
《個体名フラーマは、『燃えピヨ』から『ファイアバード・特種』へ進化しました》
うーーーーん、ずいぶん定番なやつに進化したなぁ………




