第十三話 雷翼竜戦:第二部
皆様、お久しぶりです。なんだか疲れてしまって、凱人達に怒られながらも休息を取っていました(うまく書けなかったとも言う)。また少しずつ書いていくので、読んでくださっている皆様、これからもよろしくお願いいたします!
翼の傷を再生し、再び空に舞い上がったヤツは、どうやらこっちを侮る事を止めたらしい。視線が鋭くなり、殺気を帯びた。纏う雷も激しくなり、殺る気満々のようだ。
「来いよクソトカゲ!」
ぶちのめしてやる!!
『ギィァァァアァァァァアァァ!!』
「行くぞ!アオイはもう一回あいつを叩き落とせ!ナオキも遠距離攻撃出来たよな?アオイを手伝え!だが、一番はヤツからアオイを守れ!」
「私はどうすれば?」
「俺と来い!可能な限りあいつの気を引く!!」
アオイがやられたら空を飛ぶあいつになす術はない。かなり強気な事を言ったが、アオイを集中的に狙われたらかなり不味い!!
「了解です!落ちてきたらボッコボコにしてやりましょう!」
「今はとにかく頼んだぞ!アオイ!!」
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うーん…………やっぱり下級とは言ってもドラゴンなんだなぁ……全然隙が無くなっちゃった。ずっとこっちにも警戒してるし……………あっ。
「ナオキ君、遠距離攻撃出来るんだよね?」
「あー、一応出来ますよ?まぁ鋭い風の塊を飛ばすだけなんで、あんまり威力は無いんですがね」
「十分!2方向から攻撃すれば多少は注意を引けるでしょ!!」
一瞬でも隙があれば撃ち落として見せるよ!!
「いや、それで離れた隙にアオイさんが狙われて攻撃されて、死に戻りでもしようもんなら流石にワタクシ、カイトに殺されるんだが……………」
「んっ?なんか言った?」
「いや、なんでもない」
「そう?まぁ良いや、任せたよ!!」
「了解!『操風・風弾』!!」
おぉ、あのスキルあんな事も出来るんだ。確かに気を引くのにはもってこいかな?とりあえず今のボクの役目は………
「絶対に死なないことってね!わっ!?」
『ギァァァァァァァ!!』
やっぱり狙ってきた!このゲームAIにお金かけすぎじゃない!?すぐにこっちに来たよ!!
「アオイ!本当に大丈夫なのか!?」
おっと、心配かけるわけにはいかないよね。
「大丈夫!まだまだ元気だよ!」
「吹っ飛ばされたりされてくれるなよ!ゲームだって分かってても心臓に悪い!!」
心配性だなぁ、カイト君は。昔からだけど。
「ホントに大丈夫だから、そっちで集中してね!ボクが頑張るんだから、そっちも失敗なんてしないでね!」
さて、ナオキ君からも離れたし、後は彼がヘイトを買うまで(ちょっと失礼な言い方かな?)耐えないとね!
『オォォォォオォォ!!』
「ッ!?喉が………!?」
光ってる……?まさか!
『ギェェェェ!!』
バリバリバリバリッ!!
…………この子、塊の雷弾(って呼ぼうかな)にしないでも雷吐けるんだ………戦闘力高くない?でも……
『グルルルゥ……』
隙が大きいんだね………次のブレスがチャンスかな?あんまりやってくれないだろうけど……
ドンッドンッ!
キンッガンッ!
「やっぱり通常射撃じゃあ通らないか……スキルはなぁ…………」
『ガァッ!』
「おっと」
うん、無理だ。スキル撃とうとした瞬間に殺られちゃう。
バスッ、ボスッ!
…………ナオキ君の攻撃、効いてるのかなぁ?音がマヌケなんだけど……………あっ。
パンッ、グチャッ!!
『ギャァァァァァアァァアァ!?ォアァァァアァァアアァァ!!?』
うっわ、痛そう…………目に当たったよ……しかも潰れたし………グロ………
『グギャァァァァァアァァ!』
あれっ。
『オォォォォォォォ!!』
バリッ、バリバリバリッ!バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリッッ!!!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドォン!!!
「わぁぁぁ!?」
「んなぁッ!!?」
「おっひょぉぉぉ!!」
「何ですかこれぇぇ!!!」
すっごい乱射してるぅぅぅ!目を潰されて痛すぎるのは分かるけど冗談じゃないよぉぉっ!!




