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From Abyss  作者: バルト
第二章 天に煌めく黒雷
21/61

第三話 魔女

……………………………………………………………………………

「……………ファ、ま…………のか?」

《い……………じょう…………す、ま…………》


 音が、聞こえる。いや、これは、声、かな?


《から……………れば………………ます》

「な……ほど、………ろ、おい!」


 ……?カイトくんの声だ。町に戻された訳じゃないのかな。


「さっさと起きろ!さっきの派手な爆発でモンスターが集まってる!!」

「わぁ!?なになに!!?」


 急に身体が動くようになった!?どう言うこと?


「ALPHAが言うには、自分の放った攻撃の衝撃波に巻き込まれて、気絶の状態異常を受けてたんだとさ。そのせいでお前は身体が動かず、目も見えなくなってたはずだ」


 確かに、さっきまで見えなかったなぁ。そんな状態異常まであるのか………結構危険だね………………あれ?何の声?


「とりあえず、戦闘も終わったし、ナオキとダモンと約束した集合場所に行くぞ……アオイ?」


《邪神の残輝level60討伐完了》

《討伐者・アオイ》

《報酬を授与します》

《特別報酬としてプレイヤー・アオイに称号【喜悦浮かべる(アンナ=)星辰の魔女神(ノーゼル)】を付与しました》

《【喜悦浮かべる星辰の魔女】を獲得したため、装備品の進化を行います。》

《進化型装備で無いため、転生を行います。》

《ヘヴィボウカノンは『醒めぬ(モス=ヴ)安らぎを貴方へ(=ズォギオクレ)』へ転生しました》

《駆け出しのマントは『その身隠すは碧黒の雷(グヴェル=ド=ラグス)』へと転生しました》

《【喜悦浮かべる聖辰の魔女神】の効果により、業魔人から邪神への神化を行います》

《……………失敗》

《level及び   が不足しています》

《代替措置としては神化前の黒魔女(ダークウィッチ)への進化を行います》


 黒魔女………?どう言うことだろう。カイトくん知ってるかな?


「なんか進化するって言われたんだけど………」

「あぁ、そういうことか。ならしばらく合流は無理だな。20分くらいその場から動けなくなるし」

「えぇ!?困るんだけど!死に戻り確定じゃん!」

「運んどくから安心しろ。少なくとも進化が終わるまで守っとくしな」


 なら安心かなぁ?どのみち止められないみたいだし、諦めて守って貰おう。


《進化を開始します。》

《進化中は一時的に意識がシャットダウンされます。》

《危険を回避するため、体を横たえる事を推奨します。》


 あー……寝かされるのか……確かに合流出来ないね。1人なら死に戻り確定とか、性格悪くない?


「じゃあ、進化が終わるまでよろしくね?」

「任せとけ」


《進化開始まで、10

《9》

《8》

《7》

《6》

《5》

《4……》


 寝っ転がって、と……


《3》

《2》

《1…………開始》


 本当に眠くなってきた。凄いなぁ……………


________________________


 さて、アオイの進化が始まったし、モンスターが来たらサクッと殺っちまうか。あんなにカッコつけてアオイが死に戻りしました~とかなったら会わせる顔が無い。ま、来ないのが一番だがな。でも……


「そう上手くは行かねーよな」


 俺の前には、白い狼がいた。なかなか綺麗な毛並みだ。残念だなぁ……何で残念かって?それはな?


「これから黒焦げにするからだ!『邪炎』!!」

「グルゥ!?」


 さっき気が付いたが、邪炎は剣に纏わせるだけでなく、そのまま放出することも出来るようだ。だから、この程度のモンスターなら…


「グォァォォォアァ!?」

「狼の黒焦げ一丁上がり、っと」


 余裕で即死だ。これを続けてれば、アオイの進化も終わるだろ。


「死にたい奴だけかかってきやがれぇ!!」




二人目の覚醒は引っ張ろうかどうか悩んだのですが、少し描きたいことができたので、さっさと覚醒させることにしました。そろそろ普通のプレイヤーもちゃんと描写したいんです( ´・ω・`)

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