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From Abyss  作者: バルト
第二章 天に煌めく黒雷
20/61

第二話 轟く雷鳴

どうも戦闘描写は苦手なようで、筆が乗らず短めです。(許してください)

 カイトくんと別れたボクは、目の前にいる邪神の残滓に対して武器、『ヘヴィボウカノン』を構えた。新たな相棒の初陣だ。でも、全く試しもせずにこんなやつと戦って大丈夫かなぁ……?

 カイトくんの言う通り、少しくらい試しておけば良かったかも。でも、もう来ちゃったし、やるしかないよね。


「ヘヴィって言う通り少し重いなぁ。でもこれくらいなら変わらないパフォーマンスで戦えるかな?」


《強敵との接触を確認》

《邪神の残輝level60》

《戦闘フィールドを隔離します》

《……………完了》


 え?ちょっと待って、おかしくない?


《戦闘開始》


「         !!」


 フィールドが隔離されたら助け呼べないじゃん!頑張るしか無いの!?


「あぁもう!うまく行かないなぁ!!」


ドン!ドドン!


 そんな音をたてて、ボルトが飛んでいく。でも………


ぺチッ、カン、スコン!

「         ?」

「全然効いてないじゃん!」


 ロクにダメージが入らない。どうしよう……スキルを使うしか無いかな……


「『速射』!」


ドッドッドッド!


「  ?  ??    !?」


 やった、少し威力が上がってる!この調子で削っていこう!!


「          !!!」

「え?うわっ!」


 邪神の残……輝?がいきなり黒い光をレーザーみたいに撃ってきた!射撃型だったの!?


「   !    !!   !!!」

「ほっ、ふっ…キャッ!?」


 痛た………凄い乱射してくる……当たらないのは無理かなぁ……


「やるしかないよね。走って撃ってを繰り返せば、いつかは勝てるでしょ。幸い回復薬もカイトくんが買ってくれたし!」


______________________

プレイヤーネーム:アオイ

level20

スキル:パッシブ

    被遠距離攻撃ダメージ減少

スキル:アクティブ

    遠距離射撃・速射・乱射(ブラスター)[NEW]・爆射(ランチャー)[NEW]・機動力強化

______________________


 スキル増えてる!HPは……

____________

HP:200/300

MP:190/220

STR:80

INT:100

AGI:650

DEX:700

VIT:10

____________

 VIT(生命力)ひっくいなぁ…あと2回食らったらやられちゃうよ。回復薬回復薬……っと。あった、これを飲むのか……苦いよぅ。終わったら甘いもの食べに行こうかな……。


「『乱射』!」

ダダダ!ダダダダダダ!ダダダダダダ!!


 凄い勢いになるなぁ。これなら……!


「          !?!?!?」


 よし、このまま避けて、撃ち続ければ………勝てる!!


……………………………………………………………………………


 ずっと撃って、スキルも使ってたからMPも底を尽きかけてるし、回復薬もあと一本………でも、あいつの残りHPももう僅か。ダメージレースで勝ってるし、もう少し………!?


「       !!!!!!」

ピシャ!ドカァァン!!

「うわぁぁぁ!?」


 …………っ??今のは……?空からっ……黒い光が……


「      ♪♪」

「うっ……嵌められた……??」


 地面を見ると、変に焼け焦げている。まさか、雷を落としたの……?そんなことまで出来るなんて……というか、こいつ…凄く楽しそうにしてる………ん…?これは………?


________________________

アイテム:クロスボウ用ボルト:黒雷のボルト

説明:邪神の残輝によって落とされた雷の直撃に巻き込まれ、その力に耐えて、さらに吸収したボルト。黒雷の力を秘めている。

________________________


 こんなものが……でも、同じ力を操っているはずのあいつに効くのかな…?


「やるしか、ないよね……」


 さっきまで気づかなかったけど、カイトくんが不安そうに顔をしかめている。これ以上不安にさせるわけには行かないね。装填して……と。


「『雷爆射(プラズマ・ランチャー)』!!」

ドンッ………カッ!!

「!!!?!??」


 アオイの持つ、()()輝く弩から発射された、黒い光球は、狙い違わず邪神の残輝に直撃し、














 凄まじい雷鳴を轟かせ、隔離されている内部一帯全てを巻き込み吹き飛ばした。




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