第二話 轟く雷鳴
どうも戦闘描写は苦手なようで、筆が乗らず短めです。(許してください)
カイトくんと別れたボクは、目の前にいる邪神の残滓に対して武器、『ヘヴィボウカノン』を構えた。新たな相棒の初陣だ。でも、全く試しもせずにこんなやつと戦って大丈夫かなぁ……?
カイトくんの言う通り、少しくらい試しておけば良かったかも。でも、もう来ちゃったし、やるしかないよね。
「ヘヴィって言う通り少し重いなぁ。でもこれくらいなら変わらないパフォーマンスで戦えるかな?」
《強敵との接触を確認》
《邪神の残輝level60》
《戦闘フィールドを隔離します》
《……………完了》
え?ちょっと待って、おかしくない?
《戦闘開始》
「 !!」
フィールドが隔離されたら助け呼べないじゃん!頑張るしか無いの!?
「あぁもう!うまく行かないなぁ!!」
ドン!ドドン!
そんな音をたてて、ボルトが飛んでいく。でも………
ぺチッ、カン、スコン!
「 ?」
「全然効いてないじゃん!」
ロクにダメージが入らない。どうしよう……スキルを使うしか無いかな……
「『速射』!」
ドッドッドッド!
「 ? ?? !?」
やった、少し威力が上がってる!この調子で削っていこう!!
「 !!!」
「え?うわっ!」
邪神の残……輝?がいきなり黒い光をレーザーみたいに撃ってきた!射撃型だったの!?
「 ! !! !!!」
「ほっ、ふっ…キャッ!?」
痛た………凄い乱射してくる……当たらないのは無理かなぁ……
「やるしかないよね。走って撃ってを繰り返せば、いつかは勝てるでしょ。幸い回復薬もカイトくんが買ってくれたし!」
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プレイヤーネーム:アオイ
level20
スキル:パッシブ
被遠距離攻撃ダメージ減少
スキル:アクティブ
遠距離射撃・速射・乱射[NEW]・爆射[NEW]・機動力強化
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スキル増えてる!HPは……
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HP:200/300
MP:190/220
STR:80
INT:100
AGI:650
DEX:700
VIT:10
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VITひっくいなぁ…あと2回食らったらやられちゃうよ。回復薬回復薬……っと。あった、これを飲むのか……苦いよぅ。終わったら甘いもの食べに行こうかな……。
「『乱射』!」
ダダダ!ダダダダダダ!ダダダダダダ!!
凄い勢いになるなぁ。これなら……!
「 !?!?!?」
よし、このまま避けて、撃ち続ければ………勝てる!!
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ずっと撃って、スキルも使ってたからMPも底を尽きかけてるし、回復薬もあと一本………でも、あいつの残りHPももう僅か。ダメージレースで勝ってるし、もう少し………!?
「 !!!!!!」
ピシャ!ドカァァン!!
「うわぁぁぁ!?」
…………っ??今のは……?空からっ……黒い光が……
「 ♪♪」
「うっ……嵌められた……??」
地面を見ると、変に焼け焦げている。まさか、雷を落としたの……?そんなことまで出来るなんて……というか、こいつ…凄く楽しそうにしてる………ん…?これは………?
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アイテム:クロスボウ用ボルト:黒雷のボルト
説明:邪神の残輝によって落とされた雷の直撃に巻き込まれ、その力に耐えて、さらに吸収したボルト。黒雷の力を秘めている。
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こんなものが……でも、同じ力を操っているはずのあいつに効くのかな…?
「やるしか、ないよね……」
さっきまで気づかなかったけど、カイトくんが不安そうに顔をしかめている。これ以上不安にさせるわけには行かないね。装填して……と。
「『雷爆射』!!」
ドンッ………カッ!!
「!!!?!??」
アオイの持つ、黒く輝く弩から発射された、黒い光球は、狙い違わず邪神の残輝に直撃し、
凄まじい雷鳴を轟かせ、隔離されている内部一帯全てを巻き込み吹き飛ばした。




