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From Abyss  作者: バルト
第一章 「新たなる神」
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閑話 ゴブリン討伐:秋崎 駄文編

 ゴブリン討伐か…………面倒ですね………これならやっぱり()()をこっちの方にデータとして持ってきた方が良かったでしょうか…?そうすればこっちでも読めたはずなんですが…よし。

 やっぱり持ってくることにしましょう。少しなら良いでしょうし。

_________________________________________________________


 はい、持ってきました。これで準備完了です。いやー、人生にはやっぱり本が必要ですね。

 本?じゃないですよ。ええそうです、ログアウトして専用のマシンに読み込ませて持ってきたんです。本当は()()を持ってきたかったのですが、少しマシンが壊れそうになったので止めました。さて、では読みながらゴブリンを探すことにしましょう。

……………………………………………………………………………


 いましたね…醜い姿です。不快なのでさっさと斬ってしまうことにします。本を仕舞ってと。


「………………シッ!」

スパン!

「「「「…ギ?」」」」


 よし。討伐完了です。では、また本を出してと。このまま探しましょう。

……………………………………………………………………………


 またいました。さて本を仕舞っ…あっ!


「ギャッギャ~♪」


………………………………


「…貴様ァ!!それは()の物だ!!下等なる貴様ごときが触れて良いものでは無いぞぉ!!!」


 ゴブリン等という雑魚ごときが、吾の本に触れるというだけで不快だと言うのに、あまつさえ吾から奪い取るだと………?そんなことが赦されるか!!


「惨たらしく死ね!『凍ル絶命ノ乱斬界』!!」


シャッ…ズバッ!


 その斬撃は、ゴブリン(下等生物)をズタズタに切り裂き、切り口を凍結させた。


「ゴミはゴミらしく地に転がるのがお似合いだ………さて」


 少し取り乱してしまいましたね。ですが、今の戦闘で前にいたゴブリン(ゴミ)3体がこっちに気づいて向かってきていますね。ならば…


「『残撃(ノコリダチ)』」


 あとは待つだけですね。本でも読んでいましょう。


「ギャッ!?」「グェッ!?」「ギッ……」


 かかったようですね。『残撃(ノコリダチ)』は、斬撃をそこに残すスキルです。注視すれば存在に気づけますが、あの程度の知能しか持たないゴブリンならこのように寄ってくるのを待っているだけで殺せます。便利なスキルです。そして今のでレベルが上がりましたね。どれどれ………

____________________________________

プレイヤーネーム:ダモン

level15

職業(クラス):刀士(ブレイダー)


スキル:パッシブ

   刀の心得(モノノフソウル)

スキル:アクティブ

   残撃・凍ル絶命ノ乱斬界・哀凍一閃(アイトウイッセン)[NEW!]悲水連閃(ヒスイレンセン)[NEW!]

____________________________________


 これは良いですね。とても使いやすそうなスキルです。そして()()を持ってこなくて正解でした。こんなところでおちおち読んでいられないですし、奴らに触られでもしたら発狂してしまうかもしれません。さて、後12体、さっさと……?


ズドガァァァォァン!!


 おー、綺麗な火柱ですねぇ。赤ベースで所々に黒混じり……燼宮さんでしょうか?


 駄文の視線の先には、何よりも恐ろしく禍々しい火柱が立っていた。




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