第九話 邪炎
邪炎属性付与→邪炎 にスキル名を変更しました
とりあえず三人を説き伏せて、クエストを受けることにした。このゲームにも定番のギルドが存在する。登録すれば、様々な店で割引があるらしいし、何よりクエストを受けるためにも登録しない手は無い。
と、言うわけで…
_________________________________________________________
「登録完了、と」
え?バッサリ飛ばしすぎだって?良いんだよ、特に面白いイベントなんて無かったし。
せいぜい碧に暴言を吐いて逆に泣かされたアホがいたくらいか。あと告白した奴。こっぴどく振られてたがな!
「よし、これでクエストが受けられるな!」
「楽しみだね~。で、カイトくん?君、レベルいくつなの?チュートリアル終わってそのまま来たんだよね?まだ1?」
あー…ステータス見てなかったな。見てみるか。
「今ステータス見るからちょっと待ってくれ……えぇ?」
____________________________________
プレイヤーネーム:カイト
level10
職業:邪炎剣士
スキル:パッシブ
剣の心得・破壊者
スキル:アクティブ
スラッシュ・パワースラッシュ・ルナスラッシュ・トドメの一撃・バーニングブレード・ブレイジングブレード・バーサーク・暗黒召喚・邪悪結界・魔力剣・堕落魔法・邪炎
称号:【畢らない忿怒、燼滅の如く】
____________________________________
多くね?これ見せても絶対信用して貰えないだろ。
「あー…とりあえず見せるぞ」
「どんなの?…………カイトくん、チートは良くないよ?」
「チートじゃねぇ!言っただろチュートリアルでやべぇやつと戦う羽目になったって!!」
「えぇ~…?なんて名前?」
「邪神の残滓」
「いかついなぁ……」
「とりあえずもう俺のステータスは良いだろ、クエスト行くぞ!」
「はいはい、で、何受けるの?」
「こういうので最初のクエストと言えばこれだろ!」
クエストは、「ゴブリンの討伐』だ!
……………………………………………………………………………
出現場所は『ゴブリンの森』ねぇ…なんともそのまんまだな。さっさと行って済ませてしまおう。スキルの試し撃ちもしたいしな。
「よし、討伐指定数は20、そしてここにはしこたまいるらしい。すぐに終わるだろう。散開して全員分仕留めるぞ!」
「「「おー!」」」
元気の良い奴らだ。よし、俺もやるか!ちょうどそこにいるし…後ろからやっちまうか。
「ギャッギャッギャッ………」
「ギャギャッ!」
うるさいな………そして不快な声だ。一番物騒なスキルだけで良いか。
「『邪炎』!」
ゴウッ!!
そんな音を立てながら、俺の構えていた剣、えーっと……『その怒り、未だ消えず』だったか。それが赤黒い炎に包まれた。
「わーお…なんだこりゃ」
ゴブリンはこれを見た瞬間に逃げ出してしまった。追いかけるか……




