第八話 レベル上げ、そして合流
うーん、あれから30分待ったけどやっぱり来ないなぁ…仕方ない、良い狩り場を見繕って置いたから、効率が良さそうなところでレベルを上げて待ってよっと。
「二人ともー、燼宮くん来ないからとりあえずレベル上げしに行こー?」
「そうですね………」
「でも珍しいなぁ?アイツ、遅れることはあってもここまで遅いことって無かったような?」
そうなんだよね…本当に何かあったのかな?
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さてやってきたのは『バルバロイ平原』。初心者に優しい一角兎「アルミラージ」しかポップしない簡単な狩り場だね。
「よし二人とも、そこらじゅうにいる角の生えた兎を初期装備で倒して倒して倒しまくるように!」
「おーー!」
よーし、ボクもやろうか。ボクの得物はー……これっ!
「クロスボウってロマンだよね~!本当は銃が使いたかったけど……この世界のはスキルで属性が付くらしいから、楽しみだよね~」
ちなみに二人の得物は、秋崎くんは刀で、田嶋くんは槍だよ。
「準備完了!どれを狙おうかな~」
装填出来たから、遠目のアルミラージを狙おうかな?現実のクロスボウと違って、銃みたいにマガジンがあるんだよね。
レバーを引けば装填出来るから、隙は小さいよ!……マガジン変えるのは大変だけど……まぁそんなことは今はいっか!
「やるぞっ」
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「うっ…」
俺は硬い地面の感触と、その冷たさを感じて目を覚ました。ここは……どこだったか?
「そうだ!ゲームの中で進化があーだこーだとかって言われて寝かされたんだ!」
あれはどうなったんだ?とか考えていると…
《進化が完了しました。》
《プレイヤー・カイトは、業魔人から邪人へ進化しました。》
《進化に伴いスキルを獲得》
《『邪悪結界』『堕落魔法』『邪炎属性付与』『暗黒召喚』『魔力剣』》
《畢らない忿怒、燼滅の如くの力の一部に肉体が適応したため、『逾槫ィ∬ァ」謾セ:辟シ貊?エゥ逡』を獲得しました》
《完全適応していないため、解放することが出来ません》
《 》
「さて………もう訳が分からんがこれだけは言える」
………………集合時間大幅に過ぎてやがる!!!
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大慌てで余っていたチュートリアルを終わらせ、やってきたのは始まりの町アルフレア。やっと着いた………。集合場所だった所に行ったが当然誰もいない。
「仕方無い、ここで待つしかないか…………」
これは碧に怒られるなぁ………
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「あぁー!燼宮くんいたぁ!」
「どこでなにしてたんですか?」
「まさかとは思うがチュートリアルに時間を書けてたなんて無いよな?」
「……………………………」
「え、まさか本当に?」
ハァ…
「そのまさかだよ!チュートリアルで訳の分からん敵に当たったせいで無茶苦茶大変だったんだ!」
「「「えぇ~…?」」」
「クソがぁ!」
邪神の残滓、消えた後もロクなことしねぇ!




