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From Abyss  作者: バルト
特別章
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特別話 年末

タイトル通り特別話です。この章は時系列が無茶苦茶になる予定なので、メインストーリーは第一章からになります。

 今年ももう終わりだ、そして俺達は毎年年末になると誰かの家に集まり、一緒に食事を取り、一晩中騒ぐということをしている。なんせ、年末年始家族団欒なんて何年もやれてない。親は大体道場などに籠りっきりになるからな。


「じゃ、凱人君が料理担当ってことで。異議のある人は?」

「「異議なし」」

「またか………まぁ良いがな。じゃあ誰の家でやるんだ?」

「じゃあ今年はボクの家で……」

「「「無しだ!」」」

「えぇー……」


 流石に女子の家に男三人が泊まるのは無しだろ。言われるだけでも変態にはなりたくないぞ。


「もう今年も俺の家で良いか…………」

「「それでよし」」

「むー…」


 とりあえずなに作るか考えないとな……


________________________

(当日)


 さて、準備は万端、後はあいつらが来て、晩飯の時間になったらだな。とりあえず年越しそばの用意は出来たから、昼飯だな。

 ローストビーフとピラフ、スープ、後碧がクリスマスに鳥を食べられなかったって言ってたし、ローストチキンも………そしてその他etc。

 これだけあれば行けるだろ。カマボコも買ったしな。


ピンポ~ン


「来たよー」

「来ましたー」

「来たぞ!」

「おう。全員いるな」


 さて、後は夜までなんかやるか。とりあえず俺は料理の仕上げをやらないと。


「俺は仕上げをやるから、なんか好きにやっててくれ」


________________________

「出来たぞ~」

「「「わーい」」」

「子供か!まぁ、とりあえず持ってけー」


 さて、食うとするか!


________________________


 飯を食った後碧は寝てしまったので、とりあえず碧用にしておいた部屋に運んで寝かせた。何歳になっても変わらんな、こいつは。

 さて、年越しそばの準備をするか。飯食ったばっかだがな。

 俺の作るそばは基本的に鍋形式だ。そば、天かす、ワカメ、海老天、その他食う奴が好きなものを入れる。だから鍋じゃないと入りきらないんだよな。ま、事前に聞いてあるし、後は鍋に入れて少し煮立てるだけだ、食うときでいいだろ。パフォーマンスとして使えるし。

 食卓にコンロを出して、あと汁も作っておこう。味見をするのに後でやるのは面倒だからな。

________________________

 ま、こんなもんか。後は夜まで待つ。その後は寝るだけだ。碧の奴、寝れるんだろうか。



________________________

「そばやるぞ~、全員あつまれー」

「今行きます!嶋ちゃん早く行くよ!」

「おぅ………」


 何であんなに凹んでるんだ………まぁいい、碧を起こしてこよう。


「碧!起きろ!飯だぞ!!って、流石に起きてるか」

「うるさいなぁ…半日も寝てるわけ無いでしょ」


 ありそうで心配なんだよ……なんて口が裂けても言えない。言った日には何をされるか分からん。


「起きてるならさっさと来い、作れん」

「お、目の前で作ってくれるんだ、それは楽しみ!」

「いや、鍋に入れて煮るだけだがな…………?」


 そうして、俺達の大晦日の夜は更けていった。





皆さん、良いお年を!

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