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童話・児童書などまとめ

それだけの砂

作者: リィズ・ブランディシュカ



 植物が育たない砂の国。


 そこで、魔法の砂が開発された。


 それはとても貴重なものだったから、みんなは秘密にしていたけれど、どこかから情報がもれてしまったらしい。







 あるところに、どんな植物でも育つ、魔法の砂があった。


 それは、たくさんあったから、何年もの間、いくつもの植物を育てられるはずだった。


 けれど、魔法の砂の噂を聞いた人たちがやってきて奪い合ったため、すぐになくなってしまった。


 残されたのは、手のひらにのる分だけ。


 魔法の砂が育てられる植物は、一つしかなくなった。


 残された砂をどう使うか。


 奪われた側の人たちは、話し合った。


 その結果。


 ひかげをつくる植物を選んだ。


 魔法の砂で育った植物はぐんぐん、大きくなって、日光の強い砂の国を覆い隠した。


 太陽に光の暑さにまいっていた国の人たちは、おかげですずしく生活できるようになった。


 お昼の日差しの強い時間に、建物に避難しなくてすむようになったし、のどがかわく頻度も減った。


 涼しくなったので、今までより長く働けるようになった。


 植物がどうして育たない国になってしまったのか分からないし、原因も解決していないけれど。


 人々は、長く働けるようになったなら、そのうち自分達で解明できるだろうと考えていた。



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