8話 入寮と浅川先輩
お待たせしました。入校じゃなくて入寮です。
夜には、2人とも梅蘭中学校学生寮に入ることは出来たが物凄く疲れ切っていた。
感動的な旅たちをしていた2人だったが梅蘭中学校に着いたとき…その前の、神奈川県駅(橋本駅)に着いた時には2人とも疲れていた。荷造りの疲労ではなく2人の行動に問題があった。
何故なら色々あった顔合わせから半月が経ち狙撃練習や摸擬戦闘などで、2人の仲もだいぶ深まっていたが長野県駅(飯田駅)くらいから20分間程“富士山をどちらが窓側で見るか”と言った低レベルに見えるが、本人たちにとっては大切な争いを中央新幹線のデッキでケンカをしていたからだった。
しかし、2人が乗っているのは中央新幹線なので新幹線とは異なりトンネルのせいで富士山が見えないのだが、初めて九州から出た2人はそんなことを知らず延々と醜く無駄な争いじゃなくて真剣な争いをして無駄に体力を消耗し疲れていた2人に、最寄りの駅から梅蘭中学校までの2時間の山歩きという追い打ちがプラスされ寮の案内などをされ部屋に着く時には1歩も、歩けない状態であった。
余裕を持て最終入寮日2日前に着いたため2人がこれから過ごす419号室には、未だ結衣と星奈しかいなかったので未だ顔も知らない結衣の友達(未来)とは会えず明日にお預けになった。
翌日、2階の奥にある食堂に行こうとしていた2人だったが疲れていたために在校生からの説明を殆ど覚えておらず更には、未だ殆どの新入生が着校していないことに加え在校生も始業式まで2日あるせいなのか寮内に人が全然いないので自分たちが何処に居るのかすら、人に聞くことも出来ず分らなくなってしまっていた。
結局、散々迷った先で見つけた寮内掲示板を頼りに食堂にたどり着け遅い朝ごはんを2人しかいない食堂で食べたのだが、帰る時も自分たちの419号室がどこか探すのに時間がかかったので8時前に部屋を出たはずなのに、部屋に戻れたのは11時過ぎだった。
流石に今から再び食堂で、昼食を食べに行く気にもなれず更に部屋から出るといつ帰ってこられるかもわからないので部屋から出られず、荷物も届いていないので必要最低限の物しか持ってきていないので何をしようかと途方に暮れていたが、しばらくしてから送った荷物が届き自分たちで苦労して作った荷物の荷解きをし終えて木製の机と4人分の棚以外、何も無かった殺風景の部屋に物が溢れている部屋に変わったころで、6時と晩御飯の時間になったので再び迷いながら食堂に向かうと、朝の全然人が居ない食堂の状態から想像もできないくらい活気に溢れていた。
どうやら、朝は遅くに行ったため生徒たちは学校の方へ行っていたようであった。
混雑している中で2人分の椅子を取り並んで食べていると、隣に座っていた制服を着た明るい陽キャに分類されるであろう上級生から声を掛けられ、自身のバレー部への勧誘や朝は在校生のほとんどが部活動があるために学校内の食堂を利用しているため春休み期間は、寮の朝食は寮で食べたほう良いことそして、寮内で迷わない為の方法を教えてもらった。
帰りに浅川先輩に教えてもらった技を使うと、今までの方向音痴が嘘のように迷わずに419号室にたどり着くことができた。寮での悩みの大半が寮での迷子であったためそれを一言で解決した麻川先輩は、2人の救世主であり恩人であった。
迷わずに5分ほどで食堂から戻ることが出来た2人は、ドアを開こうとすると部屋の中央に座ってお茶を飲んでいる人の気配を感じた。
最後の気配を感じたのは、結衣と星奈の日頃からの訓練の賜物です。そんな、訓練だけじゃ絶対に分からないよと思う方がいるかもしれないので誤解のないように、作者も中学生時代教室で本を読みながら扉に先に居る人が何をしているのか分かるので結衣と星奈が出来ても何の問題もないでしょう。自慢ではないですよ。私の中学生時代は灰色でやる事は、それぐらいしかなかったので。
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