7話 梅蘭中学校
ようやく本編再開です。早速追加されたサイドストーリーの様な小噺の様なものが絡んできます。
卒業式から半月が経ち、結衣と星奈たち卒業生の配属先・入学先が教えられる4月1日を迎え結衣と星奈の2人には、八王子の東日本中央司令部管轄区で中央司令部お膝元の神奈川県津久井町中央部にある私立「梅蘭中学校」への編入書と移動書が手渡された。
何故ベテランのジャッジメントによって構成されている、中央司令部のお膝元にある「梅蘭中学校」に配属なのか移動書を持ってきた司令部の人に星奈が聞くと、顔合わせの時の大胆さが中央指令の目に留まり指令側の要望で「梅蘭中学校」に配属になったと聞かされた。
しかし星奈は楽しそうだから、やっただけで高位の場所に配置してもらうためのデモンストレーションじゃなかったのだが顔合わせは、司令や配属先の班長などへのデモンストレーションの一面も備えているらしかった。
まぁ。全て樹の部隊に入れたいがための演技なのだが。
梅蘭中学校は、元々東日本中央司令部の養成所であったが戦争が終わり人手が足り始めたことなどによって閉鎖された施設だった。そのため元女子校の全寮制の学校でジャッジメント時代の影響で強豪校に負けないほどの、優秀な選手が入学するなど要請所としての機能を失った今も部活動の大会成績は運動部文化部ともに全国大会出場の実績を持つ部活が多数あり、全寮制の為地方の学生も通うことができるので人気の学校となっていたが、その立地の良さから10年前までは2人が配備されていたがとある事件をきっかけに近年は配備されていなかった。
2人は再び家族と別れを告げなければならならず、やっと一緒に暮らせるようになったのに再び離れなければいけない事に加え、2人はジャッジメントとして何かあった時には数時間~複数日ずっと調査に出向くこともある2人にとっては、幾ら校長がジャッジメントの司令官で外出許可の融通が利くからと言っても何も知らない生徒からの追求はどうしようも出来ない為、ジャッジメントと全寮制の学校とは最悪の相性だと2人は思った。それ以外にも中央司令部のお膝元ということは、緊急時は司令部直属部隊を中心とした討伐隊が組まれるためほかの部隊よりも知力・武力共に優位に立ってなければいけないので、普通はセカンドジャッジメント以上が任命される仕事に、新米の2人が選ばれてたのは嬉しいことだが緊急時の事を考えると周りの足を引っ張らないかと余計に気が重くなってしまう。
後から2人は、セカンドジャッジメント以上はとあることを知っているため絶対に引き受けてくれない為に何も知らずそして、あの時と同じ組み合わせの結衣と星奈が選ばれた事を知りムッとし樹を問いただそうとするがそれだけでは、無いと知り問いただすことはなかった。
2人が配属される梅蘭中学校は全寮制であるため、6日の入学式前には入寮していなければならず移動時間も含めるとほぼ3日間で2人は寮に入るための荷物を整理しきらなければならず準備に追われていたが、結衣は梅蘭中学校の寮が養成学校の個室とは異なり4人部屋なので結衣と星奈の他2人と同部屋になれるので、残りの2人と直ぐに友達になれる前提で休日はどんな事を過ごして遊ぶかや、どんな人なのかと想像し早く会えないかと荷造りの最中とても楽しみにしていた。
出発の日は前日の夜遅くに2人とも荷造りがようやく終わり、疲労困憊の中出発の日を迎えた。二人とも6年間悔しい日も楽しかった日も、毎日寝ていたベッドや家具そしてもう入ることもない部屋に、最後の「いってきます」を告げて2人は梅蘭中学校に向けて出発した。
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