オーバーロードごっこ
2025年夏、気まぐれにGoogleのAIアプリの一つ「NotebookLM」を使い始めました。
NotebookLMは比較的大容量の文書を読み込むことができ、それを整理して分析したり用語集や学習用コンテンツを生成することができるアプリです。
ChatGPTなど他のチャットAIが広汎な学習データに基づいて会話を行うのに対し、NotebookLMは基本的に読み込ませた文書を情報源としているため、どこで覚えたのかわからない話が飛び出してくることはありません(はず)。ただしその分、創造的な文章の生成には向いていないというのが通説です。また、アップロードした文書を隅々まで読み込むわけではなくて理解が歯抜けになることもしょっちゅうあるのも課題です。
それでも千の箱庭シリーズのような長編や作品群を読ませて横断的に分析できるのは魅力的です。
創造性がないと言いながらも、チャットに一行だけお題を打ち込むとそれなりに面白い感じのSSを書いてくれました。
読み込んだ作品から特徴的な台詞や表現を引用し、キャラの人物像を把握して口調まで真似ることができます。
そう、NotebookLMは自作を読み込ませて二次創作を書かせることができるのです。
そんなわけで次のエピソードから、千の箱庭シリーズを元ネタにちょっと雑なプロンプトを入れてガラガラポンで出てきたコンテンツをいくつか紹介します。
面白くて何本も書かせてしまったのですが、お題を与えて話を書かせてそれを楽しむって、まるでこのシリーズに登場するオーバーロードみたいです。
フォーマットは、
・前書きに出力日と入力したプロンプト、
・本文にNotebookLMが出力した内容、
・後書きにそれに対する所感
を書いていきます。
本文は、多少読みやすくするために見出し記号や空行などを追加していますが、基本的には出力された文章そのままです。なお、文中にある「**」で囲ったフレーズは、NotebookLM画面では太字として表示されている部分、つまり強調表現です。
自分が書いた小説のセルフパロディなんて、自分自身以外は誰得です。シリーズを読了していないと経緯もイベントもまるでわからないしむしろ思い切りネタバレになります。
これはそういう痛コンテンツなので、うっかり更新情報で目を留めて読みに来られてしまった方は申し訳ありません。ぜひシリーズを最初から履修してきていただき、再びこちらへお出でいただけますと非常に嬉しく思います。
※シリーズ一覧
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(2025年10月26日)




