夢4
夢三百一夜
予防接種を申し込む。何回か連続して接種しているため、腕に複数の注射の痕がくっきり残っている。
急に場面が変わる。最後に見た夢だ。微かに覚えている。相撲の興行を企画している。出場する全力士の内、半数以上を幕内から下に落とす決まりがある、という裏マニュアルを暴露して皆を動揺させる。ここで携帯のアラームが鳴ったので目が覚めた。
夢三百二夜
耳鼻科に行く。大勢の患者が並んでいる。聖也も待合室に座るが、一向に呼ばれる気配が無い。他の患者は呼ばれていくにも関わらず、自分だけ呼ばれないのだ。2時間くらい経ってようやく聖也の名前が呼ばれると、他の患者から拍手が送られ「やっと呼ばれましたね」と笑顔で祝福されるのであった。
急に場面が変わる。喫茶店のような店を経営している。ガラの悪い客が大勢入って来て閉口する。
急に場面が変わる。大きな船に乗っている。乗客の中に先輩社員のフユミがいる。話し掛けることはしない。もっとも、気にはなるので横目で見ながら立ち去る。
夢三百三夜
マクドナルドのアルバイト店員が借金しており、その借金返済のために店長に正社員になれるかどうか直談判する夢は微かに記憶にある。
もう一つは、川辺にいると蚊が大量発生して慌てて家に戻る夢も覚えている。
夢三百四夜
若手政治家の講演会に参加している。自分が成長出来たのは学生時代、他大学のサテライトキャンパスを聴講したことだと述べる。パンフレットを見ると様々な講座が開講されている。
急に場面が変わる。雨の中、車内泊している。車はトンネルのようなところに停めている。そのため、雨が直接は当たらない。蚊が入って来ないようにスプレーを大量に撒いている。タブレット端末で国会中継を視聴する。
夢三百五夜
途中で一度目が覚める。時刻は覚えていない。
社員旅行のような感じで観光地に行く。高速バスに乗車し、民宿らしき宿泊施設に泊まる。部屋は個室だが、極めて狭苦しい。
急に場面が変わる。体育館にいる。ステージにカセットデッキが大量に積まれている。明らかに使用している形跡が無いものがほとんどだ。
急に場面が変わる。地球の人口が激減し、生き残ったのは僅か数人である。女性は東南アジア系の女性一人だけだ。聖也と常に行動を共にする。他のメンバーはそれが面白くないらしい。複雑な顔で聖也を見ている。
急に場面が変わる。卓球の練習風景を眺めている。女性監督が怒鳴り声を上げている。その度に練習がストップする。
夢三百六夜
休みの日だったため、15時50分頃まで寝てしまった。中学校時代に同じクラスだったキタ君が夢に出てきた。大学の教授になったのだという。ただし、夢の中なので見た目は中学校時代のままだ。そう言えば、キタ君のあだ名は「教授」だった。
急に場面が変わる。初めて行く学校の校舎は何処に何があるか分からない、という話を皆でする夢は微かに覚えている。
夢三百七夜
最初に見た夢は宇宙船に乗っている夢だ。宇宙服のようなスーツを着用し、ヘルメットを被る。
急に場面が変わる。会社の部署が異動になり、歓迎会に出席する。
急に場面が変わる。映画のシーンの影響か。救急車を襲う場面が夢に出てくる。患者と思われていた人物が実は逃走犯だったのだ。
夢三百八夜
大学時代に借りていたアパートらしき部屋にいる。外は木枯らしが吹いている。本当はもう自分の部屋では無いので出ないといけないのだが、外は寒そうで何となく居着いてしまう。
急に場面が変わる。中学校時代の友人と集団宿泊研修でレクリエーション活動をしている。何かの踊りを踊っている。
夢三百九夜
村に住んでいる。竪穴式住居のような前近代的な集落だ。まるで縄文時代である。行政の集団がやって来て立ち退くように告知する。集落の住人は全員、公営のアパートに強制的に入居させられることになる。戦いが繰り広げられ、聖也も刀を抜いて敵と斬り合うという映画のような夢だ。結局、アパートの住人となるが、アパートの近くに集落を作り、元の木阿弥となる。
急に場面が変わる。数学の問題を予備校の講師に教わっている。友人はスラスラ解いてしまい、劣等感を味わう。
急に場面が変わる。祖父母の実家を受け継ぐことになる。かなり大きな家だ。困惑するが、他に引き受け手がいないのだと言う。
夢三百十夜
会社のような公民館のようなところにいる。何かの会議の受付係をしている。遅れて到着する参加者を待つ。開始時刻が過ぎても何人かまだ来ていない。
急に場面が変わる。場所は会社のオフィスか。窓の外に巨大な猫がいる。窓を壊して中に入ろうと威嚇してくる。社員団結して猫を追い払う。
夢三百十一夜
大御所の漫才師や芸能人が何人か番組の収録をしている。場所は温泉だ。聖也自身は番組を見ているような一緒に入浴しているような、曖昧な立ち位置である。入浴しながら米を炊き、何等かの料理を出演者で作っている。料理が完成すると風呂から上がり、皆で食事会だ。あまり良い雰囲気ではなく、聖也も気まずい思いをする。
夢三百十二夜
見知らぬ男の背中に乗って海の上を飛んでいる。落ちないようにしっかりしがみつく。魚を選ぶように言われ、適当にマグロやハマチと答える。寿司ネタとして購入出来るのだと言う。
急に場面が変わる。会社の受付前に箱を設置し、中に本を入れておく。「休憩時に読めるように」という配慮である。朝礼の際に総務の社員が本を置いた趣旨について説明してくれる。社員からは概ね好評であった。
夢三百十三夜
テレビドラマを何となく眺めている。女性がベッドに入り込む。夫が殺人事件の犯人ではないかと疑っているのだと言う。「存在論証明」というタイトルロゴが画面に出る。
夢三百十四夜
目覚ましの鳴る寸前に目が覚める。場面は高校時代の文化祭か。何かのイベントの準備をしている。高校時代のクラスメイトに加え、小学校や中学校時代に一緒だったヨコやウエちゃんの姿も見える。最近、あまり夢に出てくることも少なくなってきたが、今回は久々に登場だ。高校は離れてしまったので、本来はいる筈の無い人間も夢の中にはちらほら見られるのだ。具体的にどんなイベントの準備をしているのかは分からない。準備の合間に昼御飯を皆で食べている。
夢三百十五夜
会社の部署の異動希望調査の結果を偶然目にしてしまう。何となく見ていたら、同僚も気になるのか覗き込み始める。
夢三百十六夜
見知らぬ女性から「鬼無木」と書かれたメモを渡される。読み方が知りたいのだと言う。よく見ると「鬼」と「木」に丸が付いている。「オニキ」ではないか、と答える。
急に場面が変わる。漫画雑誌の切り抜きを読んでいる。一通り目を通すと、ゴミ袋に捨てる。会社の同僚が慌てて「捨ててはいけない」と言う。貴重なものだったらしい。
急に場面が変わる。プロ野球選手のチームと高校野球選手のチームが交流試合をしている。バッターボックスに大柄なプロ野球選手が立っているが、平凡なフライに終わる。悔しそうに天を仰ぐ。
夢三百十七夜
高校時代にタイムスリップしている。教室の黒板に古文を書く。現代語訳が書けるように文章と文章の間隔をある程度空けておく。
急に場面が変わる。著名な作家が亡くなったニュースを耳にする。かなりの高齢だ。喪主が母親になっており、「何歳なんだろう」という話を会社の同僚と交わす。
夢三百十八夜
民宿のような部屋に仲間数人で寝泊まりしている。当然、雑魚寝だ。仲間と言っても周囲は見知らぬ男ばかりである。かなり狭く、寝苦しい。
夢三百十九夜
運転中、いつも車内のラジオが入らない山道がある。ところが、夢の中ではラジオがクリアに聴こえるではないか。「あれ、おかしいな」と首をかしげる。ただそれだけの夢だ。
夢三百二十夜
舞台は中世ヨーロッパか。天使が空を飛んでいる。空を飛ぶ夢はたまに見る。聖也自身も天使と一緒になって空を飛ぶ。
急に場面が変わる。実家に携帯で電話している。連絡を寄越さないのは不義理だと責められている。聖也は必死になって何やら弁解している。
急に場面が変わる。コーチ気取りで女性に卓球を教えている夢は微かに覚えている。ストーリーらしいストーリーは特に無く、淡々と卓球する場面が続く。卓球はよく夢に出てくるのだ。
夢三百二十一夜
神社の境内の下で気ままに寝泊まりしている。ほとんどホームレス状態である。こういった夢はたまに見る。気楽ではあるため、潜在意識の中でホームレスに憧れがあるのかも知れない。
夢三百二十二夜
2時30分頃、一度目が覚める。職場の同僚が「暑いのでエアコンをつけたい」と言う。聖也自身は逆に寒いため、エアコンの設定温度を随分高めに設定して渋々つける。同僚は「それでは却って暑い」と不満そうだ。
夢三百二十三夜
会社の同僚の口癖を真似していると、偶然同僚にそれを聞かれてしまう。同僚はムッとしている。気まずい思いをするが、夢だと分かった時はかなりホッとした。
急に場面が変わる。予備校に通っている。最後の選択授業は数学のようだ。ところが、実際に授業に出てみると理系数学である。聖也は文系だ。明らかに受けるべきではない授業である。途中で退席し、バスに乗る。バスの運転手に「自分の受ける授業が無い」と愚痴る。「日本史とか別の授業にしてみてはどうか」とアドバイスを受ける。そう言えば、その手があった。運転手に言われるまで気付かなかった。これは極めて現実世界に近い感覚だ。夢は自分の脳内で作り出したイメージのようなものに過ぎないのに、運転手が新たな気付きやヒントを与えてくれるのである。まさに「他者の視点」だ。
夢三百二十四夜
巨大なダチョウ50匹をフェンスで囲まれた広い公園に放す。ダチョウというよりもほとんど恐竜だ。まるでジュラシック・パークの世界である。人間も公園の中でサバイバル生活する。凶暴化したダチョウに食べられる危険性、人間同士の殺し合いに巻き込まれる危険性、両方の危険性があるのだ。サバイバル生活を通して聖也も逞しくなっていく。
夢三百二十五夜
大勢が集まっている。「イ行」の言葉を喋ることが出来ないのだという。皆、一様に喋りにくそうにしている。
夢三百二十六夜
コンサートホールのようなところにいる。ロビーで粘土細工を作っている。一緒にいるのは小学校時代の友達から会社の同僚まで様々である。何故か頭上をドローンが旋回している。場所がコンサートホールである必然性は全く無い。
夢三百二十七夜
古い布団を引きずりながら歩いている。場所は小学校らしき校舎だ。ゴミ捨て場に布団を捨てる。見知らぬ女の子も布団を捨てようとしている。「重い」と文句を言っている。
夢三百二十八夜
職場の同僚社員と会話している。場所は大学のキャンパスのように見える。時刻は夜中か。辺りは暗い。同僚はキャンパスで寝泊まりしているらしい。冬は寒そうだ。缶コーヒーをご馳走になるが、何となく気まずい思いをする。
夢三百二十九夜
ブログを更新している。コメント欄が荒れているため、記事ごと削除だ。不愉快な気持ちになる。
急に場面が変わる。水の入ったペットボトルに鋏で切り込みを入れる。水が溢れ出すのを興味深く眺めている。
夢三百三十夜
大学時代に同級生だったカワバタ君にメールを送っている。「デートのお誘いありがとう」という謎の返信が返ってくる。別にデートに誘った訳ではないため、思わず「おいおい」とツッコミを入れる。
急に場面が変わる。人間そっくりのアンドロイドを見ている夢は微かに覚えている。「とてもアンドロイドとは思えない」と驚愕している。
夢三百三十一夜
4時前後に目が覚める。最後に見た夢は覚えている。車に乗っている。渋滞だ。おまけに道路がどんどん垂直に近くなっていくではないか。転落間違いなし、しかし引き返すことも出来ない。更に信号が赤になったのか、前の車が停車した。完全に詰んだ、という瞬間に目が覚める。
夢三百三十二夜
23時50分頃に一度目が覚める。車を走らせている。一瞬、自分の車が逆走しているのではないかという錯覚に陥る。対向車が来ないために事故に遭うことはなかった。
夢三百三十三夜
最後に見た夢は微かに覚えている。思ったことを何でも口にしてしまう妻を聖也が嗜めている。唐突に「寿司屋に行きたい」と前後の文脈を無視して発言するため、周囲の人を困惑させている。
夢三百三十四夜
大学時代のサークルの先輩3人が出てきた。聖也はテレビ画面を通して3人を見ている。ビデオレターのような感じだ。メッセージの内容はよく分からない。3人とも当たり障りの無いメッセージである。
急に場面が変わる。ドーム球場の屋根の上に立っている。何故か敵に追われている。敵が具体的にどんな敵かは分からない。下に飛び降りることにする。ドームの下は森である。木の枝に引っ掛かり、無事に着地する。
急に場面が変わる。高校時代の女子バレー部の生徒が出てくる。部活を辞めたらしい。意外だったので「おや」と思う。
夢三百三十五夜
研修に出掛ける。前に勤務していた元同僚が研修に来ている。自転車通勤なのだと言う。「雨の日は大変ですね」と同情する。
急に場面が変わる。電車に乗っている。中はかなり広い。次の駅で聖也は乗り換える。知り合いが何人か見える。
急に場面が変わる。狭いスペースに多くの人が押し込められている。かなり息苦しい。
夢三百三十六夜
19時過ぎに就寝し、目覚ましが鳴るまで一度も目覚めることの無い深い眠りであった。覚えている夢は幾つかある。
グループに分かれて数学のような国語のような社会のようなワークに取り組む。聖也はあまり集中出来ず、問題文をよく読んでいない。急に聖也のいるグループが指名され、前に出て発表することになる。慌てて問題文を読み返す。
急に場面が変わる。前に住んでいた社宅だ。引っ越すらしい。と、言っても部屋が変わるだけだ。実際の社宅も古かったが、夢の中の社宅は更に古びている。本当に人が住めるのか。住人の他の社員もあまりの建物の古さに閉口している。
急に場面が変わる。実家にいる。とは言え、これから実家を出るようだ。着替えの荷物をまとめている。
急に場面が変わる。最後に見た夢だ。風呂にいる。何故かベッドもあり、そこで寝泊まりしているようだ。誰かが訪ねて来る。ドアを開けると見知らぬ男が入って来た。挨拶を交わすところで目覚ましが鳴る。
夢三百三十七夜
夢の記憶はほとんど残っていない。見知らぬ街を一人で歩いている夢は微かに覚えている。時間以内に目的地まで到着出来るかどうか微妙なところになってきた。「たとえ間に合わなくても最後まで諦めるな」と宇宙人から励まされる。何故、宇宙人が出てくるのかはさっぱり分からない。
夢三百三十八夜
4時20分頃、雷鳴で自然に目が覚める。夢の中の聖也は野球部の部員のようである。ただ、他の部員は野球漫画のキャラクターにも見える。漫画の世界に入り込んでいるのか。猛練習を積んで甲子園の決勝まで来た。ところが、決勝ではサヨナラ負けである。聖也はピッチャーのようで、マウンドに崩れて男泣きしている。キャッチャーが慰めてくれる。目が覚めた時、本当に涙が出ているかな、と思うくらいであった。
夢三百三十九夜
19時過ぎに就寝し、そこから約7時間程度深い眠りに陥る。一旦、目が覚めたのは2時30分頃である。
何かの授業に出席している。英語だろうか。卓球の試合の映像を見ている。長いラリーが続く。聖也は授業でテキストのどのページを習っているのか分からず、焦っている。
急に場面が変わる。もっとも、先程の卓球繋がりか。卓球の試合に聖也も出場している。女子部員からラケットを寄贈された。もう使わないらしい。原色のけばけばしいラケットだ。夢の中でも色の違いがハッキリと分かった。貰ったところで聖也も使いようが無く、持て余してしまう。
夢三百四十夜
途中でほぼ目が覚めることの無い深い眠りであった。場面は小学校時代のようだ。下級生が上級生に絡んでいる。怒った上級生が下級生を鞭のようなもので打つ。下級生はあっさり死んでしまう。呆然と立ちすくむ上級生を聖也はただ見ているだけだ。「取り敢えず先生を呼ぼう」と相談するところで夢の記憶は途切れている。
夢三百四十一夜
婚活イベントに参加している。知った顔がちらほら見えて非常に気まずい。ずっと新聞に目を通すだけの同僚女性社員がいる。一体何をしに婚活イベントに来たのか。「何で新聞なんですか」と参加男性からツッコミが入る。「民意のチェックです」と訳の分からない返答が返って来る。3グループに分かれて行動しよう、という話になり、よく分からないまま場所を移動する。ところが、集合場所を間違えて見知らぬ会社のオフィスに到着だ。会社の同僚が何人かパソコン画面とにらめっこしている。聖也は話し掛けることもせずに辺りをウロウロするだけである。
夢三百四十二夜
紅白歌合戦の収録現場にいる。舞台セットの裏側も見ることが出来るため、コンサートホール内を所狭しと動き回っている。
夢三百四十三夜
時間は夜中である。研修というか遠足というか。よく分からないが、これから何処かに集団で出掛けるようだ。ところが、夢の中の聖也は何かと理由をつけてサボろうとしている。他のメンバーが怪訝そうな顔で見つめてくる。逃げるように走り出す。
急に場面が変わる。ホテルに寝泊まりしている。文庫本に付箋が複数箇所貼られている。付箋を一枚一枚剥がしていくが、全て剥がしてから後悔する。
夢三百四十四夜
会社の社長面接の際、お辞儀の角度が悪いと帰り際にやり直しを命じられる。渋々お辞儀をもう一度する。
夢三百四十五夜
卒業式に出席している。花道を通ってそのままステージ壇上に上がる。ステージ上が在校生の座席らしい。中学校時代と高校時代が混在しており、登場人物もあやふやだ。式典が始まっても来場者の私語は止まない。クスクス笑いがずっと続く。
夢三百四十六夜
場面は塾か予備校だ。教科は曖昧だが、国語のような気がする。講師は大学時代の講師のようにも会社の社員のようにも見える。更には予備校時代の先生に見えなくもない。いずれにしても初老の男性だ。顔はそんなに似ていないが、雰囲気は近い。夢の中に登場する人物はかなり流動的であり、ある場面でAさんだと思っていても次の場面ではBさんになっている、ということはよくあるのだ。今回の夢では特にそれが顕著であった。そもそもの顔面が流動的な感じで、きっちりと定まっていなかった。
急に場面が変わる。卓球の試合をしているようだ。相手は見知らぬ男である。聖也の方が押し込んでいる。
夢三百四十七夜
夢は幾つか見た。会社の会議に出席している。見知らぬ女性社員が挙手して会議資料のミスプリントを次々と指摘していく。他の社員は「短時間によくこんなに見つけられますね」と感心されつつ、半ば呆れられている。
急に場面が変わる。機関車に乗っている。ものすごい煙だ。車内の窓は全開である。何人かのグループが座席に座り、音楽に合わせて手拍子している。聖也は両隣の乗客を見ながら真似して手拍子する。ワンテンポ遅れるため、他の乗客は皆クスクス笑う。
夢三百四十八夜
場所はよく分からない。リュックサックを背負って寝泊まりしているようだ。見知らぬ家族連れと同じ部屋にいる。聖也の布団は虫だらけだ。慌てて立ち上がり、部屋から出る。家族連れは虫に驚いて何やら叫んでいる。
急に場面が変わる。広い駐車場のようなところを一人で歩いている。後ろから子犬がついてくる。抱き上げて飼い主に返す。飼い主は苦笑いである。
夢三百四十九夜
目覚ましが鳴る直前で目が覚める。夢の中の聖也は大学の教育学部に通っているようだ。何故か音楽教育科らしい。3年生になり、必修科目もある程度取り終わっているため、授業数はかなり少ない。
夢三百五十夜
3時30分頃に一度目が覚める。会社の再雇用社員がいる。嘱託勤務のため、この社員は毎日は会社にいないのだ。従って、社内連絡が完全には伝わらないことがよくある。急ぎの用件だったため、課長が困っている。
夢三百五十一夜
覚えているのは学生時代に戻っている夢だ。会社の同僚も何故かその場にいる。一人の女子学生が「自分は26歳だ」と言う。大学生で26歳ということは留年か浪人しているのか。社会人入学なのか。その辺りの事情は夢なのでよく分からない。
夢三百五十二夜
覚えているのは、実家から封書が届く夢である。開封してみると、振り込み用紙が同封されている。銀行か郵便局か。何かの詐欺ではないかと訝しい気持ちになる。
急に場面が変わる。電車に乗っている。隣に座っているのは何等かの事件の犯人らしい。これ以降も夢は続いた筈だが、残念ながら記憶に残っていない。
夢三百五十三夜
会社の同僚と何かの会話をしている。場所は何故か実家の自分の部屋だ。同僚にとって気に入らない話題だったらしく、やたら反論してくる。聖也は些か辟易としながら適当に受け流す。
夢三百五十四夜
4時過ぎに一度目が覚める。外の猫の鳴き声がそのまま夢の内容にも反映される。「猫が鳴いているな」というのが明らかに分かった。
この他、夜道を車で通っていると対向車線からバイクが爆音を上げて向かってくる夢は微かに覚えている。本当は関わり合いにならないようにしたいのだが、どうしようもない。
急に場面が変わる。大洪水が発生する。聖也は周囲の何人かと一緒に高いビルに逃げ込む。最上階に喫茶店のようなレストランのような店がある。皆でご飯を注文だ。ところが、聖也の注文したチキンライスの中にゴキブリが入っているではないか。とても食べる気になれず、途中で席を立つ。
急に場面が変わる。図書館で本を借りている。ところが、本に大量のお菓子が挟まっている。とても読む気になれない。ゴキブリ入りのチキンライスの夢とよく似た展開だ。
急に場面が変わる。飲み会ではしゃぎ過ぎて上司から白い目で見られる。目が覚めた時、「夢で良かった」とかなりホッとした。
夢三百五十五夜
23時30分過ぎ、8時過ぎに目が覚める。就寝時刻は18時30分頃である。
郵便物が届く。振り込み用紙が封書の中に入っているようだ。ところが、上手く開封出来ずに用紙が破れてしまう。かなり上の方が破れてしまった。この用紙で果たして振り込みを正式に受け付けてくれるだろうか。不安になる。
急に場面が変わる。実家の勉強机で居眠りしている。ただそれだけの内容の無い夢だ。
急に場面が変わる。或いは、一度目が覚めたのかも知れない。その辺りの記憶はさすがに曖昧だ。自分で下手なイラスト描いている夢は微かに覚えている。あまりの下手さに我ながら苦笑してしまう。
急に場面が変わる。動物園にいる。大きな檻が幾つか並んでいる。檻は大きいが、全く動物の姿は見えない。動物園の飼育員の話によると、昆虫レベルの小さな動物が檻の中では飼われているのだと言う。何とか動物の姿を肉眼で確認しようと身を乗り出す。
夢三百五十六夜
テレビ画面に漫才師が映っている。何故か会社の同僚社員の名前をネタにしている。同僚は苦笑いだ。
夢三百五十七夜
会社の入社試験があるようだが、何等かの理由で聖也やその友人は受験出来ないらしい。同じ時期に大学の行事が重なっているのか。夢なので、その辺りの事情は極めて曖昧である。「こんな時期に行事があるのはウチの大学くらいだよ」と友人は呆れ顔だ。
急に場面が変わる。会社の同僚社員が大学時代の思い出を語っている。大学教授とのバトルがあったそうだ。よく分からないまま「そうですか」と軽く相槌を打つ。
夢三百五十八夜
会社の同僚社員同士が言い争いをしている。聖也自身はあまり関わり合いになりたくないため、距離を置いている。良い雰囲気の夢ではなく、目覚めた後も嫌な気持ちがずっと心に残った。
夢三百五十九夜
途中でほとんど目が覚めることの無い深い眠りであった。見知らぬ女性にいきなり目隠しされる。あまりに突然のことに聖也は驚きつつも内心喜んでいる。
急に場面が変わる。場所はよく分からない。冷蔵庫の中にヨーグルトが入っていたため、勝手に失敬する。ところが、食べ終わった後に賞味期限が切れていることに気付く。会社の同僚は「大丈夫?」と心配そうだ。聖也は「死にはしないよ」と随分強がりを言っている。とは言え、目が覚めた後はかなりホッとしてしまった。
夢三百六十夜
最後に見た夢は覚えている。トイレに入っている。用を足そうとしたところ、周囲は水浸しだ。これでは用を足す気になれない。慌てて外に出るところで目が覚める。
夢三百六十一夜
1時過ぎに一度目が覚める。比較的、眠りの質は深かったと思われる。
実家にいるようだ。父親が「台風が近付いている」と教えてくれる。ラジオをつけているらしい。そう言えば、外が暗くなっている。
急に場面が変わる場所は実家のような民宿のようなよく分からないところである。目が覚めた時、一瞬自分が何処で寝ているのか分からなかった。当然、社宅の自分の部屋なのだが、寝ぼけているので頭が混乱している。完全に目が覚めた時は本当にホッとした。
夢三百六十二夜
比較的、眠りの質は深かったと思われる。旅館のようなスパリゾート施設のようなスーパーのような。不思議なところにいる。何故か聖也は下半身丸出しだ。受付の女の子は表情一つ変えない。さすがに恥ずかしくなってタオルを一枚腰に巻く。スーパーの買い物客も聖也の姿を気にも止めない。受付の女の子にレントゲン撮影を促され、記念撮影のような感じで撮影してもらう。
急に場面が変わる。かなり狭い部屋にいる。食べたものをそのままにして一旦外出したらしく、同居人から非難される。
夢三百六十三夜
見た記憶のある夢はバレーボールをする夢だ。ネットが異様に高く、サーブ、レシーブともになかなかネットを越えない。相手コートにいるのは小学校時代の友人、ウエちゃんだ。久々に夢に登場である。聖也のあまりの下手さに呆れている。
夢三百六十四夜
再雇用社員が一覧表になっている。意外な名前も多く、「ウチの会社ってそんなに大きかったっけ」と訝しく思う。
急に場面が変わる。交際相手の女性、聖也、聖也の父親という何とも奇妙な組み合わせの三人組でこたつを囲んでいる。何故、父親が同席しているのかはさっぱり分からない。気まずい雰囲気に耐えられず、逃げるようにトイレに駆け込む。相変わらず夢の中のトイレは水浸しだ。
急に場面が変わる。最後に見た夢だ。学校の授業を受けているように思える。ところが聖也だけ途中で席を外し、中抜けする。場所はホテルかコンサートホールのロビーに見える。何かイベントをやっているようだ。イベントはそのままテレビ中継されている。聖也はロビーのソファに腰掛けて中継画面を見ることにした。もっとも、画面はいつの間にか大相撲中継に切り変わっている。しばらく見ている内に目覚ましのアラームが鳴る。
夢三百六十五夜
遂に夢の記録を取って今回が三百六十五夜目だ。丸一年分達成である。今後も二年目、三年目と続けていきたい。もっとも、実際には毎日欠かさず記録を取っている訳ではない。大体、ここまでで1年8ヵ月くらい経過している。8ヵ月分は記録としては残していないのだ。これには幾つかの理由が考えられる。まず、全ての夢を記憶している訳ではない。起床時には既に見た夢を忘れてしまっていることもよくあるのである。更に、記録として残そうと思っている内にメモし損ねてしまい、いつの間にか記憶からこぼれ落ちてしまうこともよくある。最初の10分が勝負だ。それ以降はよほど強烈に記憶に残っている夢以外はすぐに忘れてしまう。実際問題、今朝見た夢も何も記録として残さなかったら、すぐに記憶から消えてしまうであろう。
大学時代の事務の女性職員が何やら説明会に出てきた。何の説明をしているのかは分からない。聖也を「大学の教員である」と紹介している。まさかそんなことは無いと慌てて「会社員です」と全力で否定する。
夢三百六十六夜
途中で目が覚めることの無い比較的深い眠りであった。実家に帰省している。親戚も大勢揃っている。会社の再雇用社員も何故か同席している。「たまに(聖也が実家に)帰ると違うな」と呟く。
夢三百六十七夜
5時20分過ぎに一度目が覚める。会社の部署内メンバーでシンポジウムらしきイベントを開催している。場所は何処かのホールだ。ほとんど客はいない。しかも、同じホールの別の階でライバル会社もシンポジウムを開催しているらしい。早目に切り上げて聖也達もライバル会社のシンポジウムの方にさっさと参加する。こちらはなかなかの参加者数である。座席が足りなかったため、自社で用意していたパイプ椅子に座って勝手に参加している。ライバル会社の社員は怪訝そうな顔で聖也達を見つめている。
夢三百六十八夜
1時50分過ぎに一度目が覚める。アメリカに留学することになる。最初は語学学校に編入し、そこから大学を目指すのだという。実際の留学がどのようなルートを通るのかよく分からないが、夢の中の聖也はそれなりにアメリカでの生活を楽しんでいる。
急に場面が変わる。アメンボを食べることになる。食べようとすると、アメンボは急にカメムシの姿に変わる。あまり食べたくない。躊躇している内に一旦目が覚める。
二度寝する。海辺の駅近くにワンルームマンションのようなホテルがある。海がすぐそこだ。手を伸ばせば海面に届きそうである。宿泊はせずにただ通り過ぎるだけだ。
急に場面が変わる。研究所から金魚が送られてくる。何故か聖也は新聞紙で金魚を叩き潰そうとしている。「これは妖精だ。潰してはいけない」と見知らぬ男に止められて我に返る。
夢三百六十九夜
途中でほぼ目が覚めることの無い比較的深い眠りであった。7時間くらいは恐らくずっと寝ていたと思われる。
会社の女性同僚社員が無断欠席したらしく、かなり部長から強い叱責を受けている。 他の社員は面白半分に眺めている。女性はとうとう反省文を書かされることになる。
急に場面が変わる。ドブ掃除をしている。場所は祖父の実家だ。会社の同僚社員、友人も掃除に参加している。辺りは薄暗い。夜中なのか。
急に場面が変わる。最後に見た夢だ。音楽に合わせて何かのゲームをしている。10人程の参加者がいる。聖也のリアクションに皆が笑う。何故、笑われないといけないのか全く分からない。憤然としているところで目覚ましのアラームが鳴る。「夢だったのか」とかなりホッとした。
ここまでで400字詰原稿用紙に換算して大体250枚くらいだ。文字数は9万文字を超えるくらいである。ここまで来るのに1年8ヵ月程度かかっている。実際に全体を通して読み返してみると、退屈な夢の記録が延々と続いていることが改めて理解出来よう。何処まで続くのか自分でも予想がつかない。
夢三百七十夜
覚えているのは、遅刻しそうになる夢だ。場所は大学時代のキャンパスのように見える。講義のスタートと始業ベルがほぼ同時に鳴る。あわや遅刻か、と慌てるが、教授は何も言わなかった。
夢三百七十一夜
4時40分頃、自然に目が覚める。就寝時刻は大体21時過ぎである。7時間以上、ずっと寝ていた計算になる。途中で目が覚めることもなかった。
実家らしき場所にいる。昼食か。随分、量が少ない。文句を言うと、母親が怒り出した。窓の外は晴れているが、大雨である。かなり蒸し暑い。
急に場面が変わる。場面は大学時代の卒論発表会だ。聖也は発表に際して資料を相当用意して臨んでいるが、それでもまだ不安なようだ。他の学生の発表を聴いている際もなかなか落ち着かない。
夢三百七十二夜
比較的眠りの質は高かったと思われる。最後に見た夢は微かに覚えている。社内で心の病気になって休職していた社員がいる。夢の中の聖也は彼について何かコメントしている。周囲の社員はオーバーにリアクションを取っている。
夢三百七十三夜
休みの日だったため、10時10分過ぎに起床だ。カプセルホテルに宿泊している。天井から水が垂れてくる。寝ている初老の紳士が思わず顔をしかめている。聖也はその様子をテレビ画面を通して見ている。
夢三百七十四夜
同僚女性社員の背中に乗って空を飛んでいる。落ちないように同僚の肩をしっかり掴む。今回のように、誰かの背中に乗って空を飛ぶ夢はたまに見る。目覚ましのアラームが鳴ったため、そこで目が覚めてしまったが、続きが気になる夢ではあった。
夢三百七十五夜
場面はアフリカの何処かの国だ。急斜面を「上に向かって滑り落ちて行く」。実際にはあり得ない設定だ。更に、土の中からゾンビが次々に生まれてくる。聖也は逃げるように斜面を滑り落ちて行く。
急に場面が変わる。小学校時代の友人、ハムキンが久々に夢に出てきた。聖也が女性と会話しているのを面白くなさそうに見ている。会話後、「楽しそうに会話していたね」という感じで嫌味ったらしく言ってくる。
夢三百七十六夜
二度寝する前の夢は微かに覚えている。場所は恐らくは大学時代の講義室だ。聖也一人で書類をめくっている。講義開始のチャイムが鳴り、慌てて書類を片付ける。
夢三百七十七夜
同僚社員の男性の息子が実は元首相だったことが判明する。聖也は驚愕するが、周囲のベテラン社員は皆知っていたらしく、「それがどうしたの」という感じのリアクションだ。聖也は「もっと早く教えて下さいよ!」と憤慨している。
急に場面が変わる。場所はスーパーのように見える。店内はかなり混雑している。マンガ雑誌を床に寝そべって読む。内容はよく分からない。野球マンガだったのが、いつの間にか数学の問題集に変わっている。「マンガばかり読まずに勉強しなきゃな」と慌てて立ち上がる。
夢三百七十八夜
3時過ぎに一度目が覚める。会社の同僚女性社員のタエに古い辞典の修理を頼んでいる。「総務の予算が少ないので大事に使ってよ」と言われて思わず苦笑いだ。
夢三百七十九夜
映画を見ているような感覚だ。老人を複数の若者が暴行している。だが、老人の本当の姿は悪魔だったのだ。若者は一人、また一人と報復されていく。
急に場面が変わる。大洪水が発生し、社宅に住む社員は皆避難することになる。聖也も学校の体育館のようなところに一時避難する。荷物をまとめて体育館の一角に置いておく。取られるのではないかと気が気ではない。
夢三百八十夜
ホテルに宿泊している。ベッドの近くの壁を黒い蛭のような虫のような生き物が這い廻っている。慌てて飛び起きて殺虫スプレー撒く。すぐにスプレーが空になってしまい、かなり焦るところで一度目が覚めた。
二度寝する。会社の別の支社のベテラン女性社員に電話を掛けている。なかなか繋がらず、やきもきさせられる。夢の中の聖也は、本音としてはあまり電話したくないようだ。ようやく繋がると用件だけを伝えて、なるべく早く電話を切ろうとする。
夢三百八十一夜
車のようなバスのような。大きな車をホテル代わりに寝泊まりしている。雨が降ってきたようで、車内にも雨音が響いている。
夢三百八十二夜
2時30分頃に一度目が覚めている。象が学校の草木に水やりしている。人間を圧倒する存在感だ。長い鼻を使って大量の水をあちこちに撒く。象はいつの間にか人間くらいの大きさになっている。夢の記憶はそこで途切れている。
夢三百八十三夜
1時過ぎに一度目が覚めた記憶はあるが、定かではない。こめかみを誰かに掴まれる夢は微かに覚えている。あまりの痛さに悶絶しそうになる。
一度目が覚めて二度寝する。場所は高校か。自転車のタイヤにガソリンを入れる。自転車通学生全員分だ。よく分からないが、ガソリンの入った自転車は走りやすいらしく、皆に感謝される。
この他、合宿に行くか行かないかで女子高校生が揉めている夢は覚えている。聖也はただ見ているだけだ。
夢三百八十四夜
1時過ぎに一度目が覚めるが、以降は目覚ましのアラームが鳴る直前まで一度も目が覚めなかった。
小説を読んでいる。関西弁を話す転校生がやって来た。強烈な関西弁に皆圧倒されている。ページをめくると挿し絵も見えた。聖也の立ち位置としては極めてあやふやだ。基本的には小説を読んでいるだけなのだが、何かの拍子に自分自身が小説の主人公になってしまうこともある。現実でも本に没頭するあまり、その世界に入り込んでしまうような感覚に陥ることはたまにある。それだけ感情移入して集中して本を読んでいるのだ。
一度、目が覚めて二度寝する。場面は小学校か。田植えをしている。手足が泥だらけだ。体育館の隅で泥をタオルで拭いて休憩していると、女の子グループが着替えを始めた。上半身は完全に露出している。もっとも、それで興奮するということはなく、見られた女の子グループも苦笑いではあるが、そこまでであった。
夢三百八十五夜
2時30分過ぎに一度目が覚める。大学時代の友人、カワバタ君の実家にいる。カワバタ君本人は登場しない。彼の実家は小料理屋らしい。聖也はトイレを借りている。中に入ると、トイレというよりはもはや風呂である。おまけに水が溢れてきた。辺り一面は洪水状態である。慌てて脱いだ下着を濡れないように抱えて立ち上がる。
二度寝する。最後に見た夢だ。水泳の大会に出場する。ところが、いつの間にか卓球の試合に変わっている。相手は見知らぬ男だ。試合に勝つと、聖也は必要以上に派手なガッツポーズを見せて対戦相手を呆れさせている。夢とは言え、実に大人気ない振る舞いである。
夢三百八十六夜
3時頃、一度目が覚める。場面は6月らしい。かなりの寒さでとても6月とは思えない。窓の外を見ると、雪が積もっているではないか。ちなみに、夢の中の時刻は朝の6時前後である。
一度目が覚めて二度寝する。何処かに提出する必要がある書類に誤字が見つかる。母親に詰られて思わず聖也は怒鳴る。あまりの金切り声に自分でも驚く。
夢三百八十七夜
途中で何度か目が覚めているが、比較的眠りの質は高かったと思われる。足が手錠に繋がれている少年がいる。周囲の芸能人、タレント達は皆心配して手錠を外そうとするが、なかなか外れない。遂にあるタレントが銃を撃つことで手錠を壊そうとする。少年は恐怖のあまり泣き出した。タレントは「こうでもしないと手錠が外れないよ」と逆に少年を叱りつける。
一度目が覚めて二度寝する。中学校時代の部活の友人、スギットが出てくる。何かの発表資料作りをしている。パワーポイントで作っているようだ。聖也はスギットと組んで何等かの発表をしないといけないらしい。ところが、聖也自身は発表内容がよく分からないまま資料を直前になって見ている。資料データそのものはスギットが作成してくれたのだ。先にスギットが発表し、後半は聖也がパワーポイントを使いながら喋ることになる。発表直前で目が覚める。
三度寝である。最後に見た夢だ。中国人の男2人が小学生に乱暴しようとして逮捕される。聖也も現場を目撃し、警察に連絡する。
夢三百八十八夜
途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。家族とテレビ中継で野球の試合を見ている。もっとも、よく見るとメジャーリーグの試合とプロ野球の試合が混在している。打席に立っているのは巨人の松井選手のようだ。聖也はテレビ画面を通して見ているだけだ。最初は松井選手とは気付かない。「あれ、引退した筈なんだけどな」と不思議に思う。
いつの間にか試合はメジャーリーグの試合になっている。引退した筈のイチロー選手が打席に立ち、ランニングホームランを打つ。「引退しているのにランニングホームランなんて、接待野球だよ、これ」と家族で悪口を言い合っている。
急に場面が変わる。テレビ画面を見ているのは変わらない。ある意味、チャンネルが切り替わったのと同じだ。中国人評論家が何やらコメントしている。日本人政治家が「今の発言はアマチュアの発言だ。素人は黙っていろ」と一喝して場が騒然となる。不快な映像だと気分が悪くなり、テレビ画面から離れる。
急に場面が変わる。目が覚める直前に見た夢だ。携帯のアラームが鳴る直前でもあった。コミックエッセイのような漫画を読んでいる。夢の中では現実世界と漫画の世界が混在している。コレクションしていた大量のトレーディングカードが何者かによって焼かれた男の漫画を読んでいるが、男と実際に会話も出来るのだ。漫画の世界に入り込んでいるとも言えよう。夢の中の聖也は男にいたく同情している。男も「何故こんな目に遭わないといけないのか」と憤慨している。
夢三百八十九夜
4時15分頃、自然に目が覚める。
A高校とB高校の合同卒業式が行われる。A高校の生徒は静かに整然と入場してくるが、B高校の生徒は私語が止まらない。一般席の保護者に向かってパフォーマンスをする始末である。
急に場面が変わる。社内でイベントをすることになった。グループ分けが直前まで決まっておらず、聖也が機械的に社員を幾つかのグループに分ける。ところが、グループ分けに問題があったらしく、後で問題になってしまう。聖也としては善意でグループ分けに協力したつもりだったのだが、全体の混乱を招く結果に繋がったのだ。目が覚めた時は「夢だったのか」とかなりホッとした。
夢三百九十夜
2時50分過ぎに一度目が覚める。結婚の報告を会社の上司にする。上司が驚いて祝福してくれる。聖也は気味の悪い笑い方をして周囲を唖然とさせる。
二度寝する。急な階段を大勢で登る。かなりの角度だ。途中でエスカレーターのエリアが始まる。「やっと楽になった」と思ったのも束の間、目の前でオッサンがオバサンとキスし始めた。おぞましいものを見せつけられて吐き気がする。「エスカレーターでの行為をエスカレートさせないように」という趣旨の警告アナウンスが流れて笑いそうになる。
夢三百九十一夜
8時40分頃に起床だ。最後に見た夢は覚えている。聖也は高校の卓球部の部長をしているようだ。聖也自身も他の部員も実力的には極めて低い。新しく来た監督が「そんな練習で良いのか」と訊ねてくる。「楽しく練習出来ればそれで良いんじゃないですかね」と適当に答えて新監督を苦笑させる。「楽しんで練習する大会みたいなのがあると良いですね。試合するんじゃなくて、一番楽しく練習したチームが優勝、みたいな」と軽口を叩いて新監督を呆れさせる。全く夢とは言え、実に失礼な男である。実際の聖也は監督に対してそんな言い方はしたことがなかった。
夢三百九十二夜
野球の試合に出場している。ヒットで出塁し、その後3塁までは到達したが、試合はそこで一旦中断となる。試合再開後、何故か競技が卓球になっている。中学校時代の友人、ハムキンも出場している。準決勝らしい。対戦相手は見知らぬ男だ。最初の相手サーブがことごとく外れ、思わずガッツポーズを取ってしまう。相手のミスで圧勝し、喜んで良いのかどうかよく分からない。
急に場面が変わる。野球の漫画を読んでいる。練習試合では負けたことのない相手にパーフェクトゲームを達成される。ただそれだけの夢である。
夢三百九十三夜
2時30分頃に一度目が覚める。大学時代の日本語学の准教授とそのゼミの女子学生が何やら会話している。聖也は横で聞いているだけだ。この准教授はかなりクセの強い先生で、ほとんどの学生からは嫌われていたのだが、稀にシンパのようになってしまう学生が出るのだ。日常会話がクイズ形式になっており、鬱陶しがられるか面白がられるかのどちらかであった。夢の中でもクイズ形式の会話を二人でしている。
一度目が覚めて二度寝する。テーブルの上に足を上げて行儀悪く菓子を食っているところを男に見られる。「すごい食べ方ですね」と笑われる。男は少し関西訛りである。
夢三百九十四夜
2時30分過ぎに一度目が覚める。婚活パーティに参加している。相変わらずカップリングに失敗し、相手がいない状態でトボトボ帰宅する。同僚も参加しており、「お互い相手が見つからなかったね」とやたら話し掛けてくるので閉口する。
急に場面が変わる。会社の人事考課の目標を記入している。「業務内容の羅列になってはいけない」と上司から注意されるが、結局似たような感じになってしまう。
急に場面が変わる。実家に戻っているようだ。ところが、戻った途端に荷物をまとめてさっさと帰ろうとしている。母親が何やら嫌味を言ってくる。
急に場面が変わる。会社の女性同僚社員が自転車で帰宅している。マンションに住んでいることが分かる。意外に近いため、びっくりする。
夢三百九十五夜
就職活動をしている。コピー機のリース会社の集団面接試験を受けているようだ。レポートの提出を求められ、メンバー全員で面接官に何等かのプレゼンをしている。聖也はただ見ているだけだ。面接官はメンバーのプレゼンとレポートに対してかなり厳しいコメントをする。「これは全員不合格かな」とうんざりするところで目が覚める。
夢三百九十六夜
2時30分頃に一度目が覚める。卓球の試合に出場している。何と聖也は第1シードのようである。現実の聖也はシードされることもなかった。その意味では、まさに「夢らしい夢」ではある。地方大会から全国大会にかけて常に第1シード選手として試合に勝ち続ける。
二度寝する。祖父母の実家に戻る夢は微かに覚えている。祖父母は何も言わずにバラエティ番組をただ眺めている。
夢三百九十七夜
身体性に依拠した経験や習慣は時折コンスタントに夢に出てくることが分かる。具体的には卓球する夢と自転車に乗る夢だ。身体が覚えているからに違いない。
夢三百九十八夜
最後に見た夢は覚えている。新聞記者が文章を添削している。聖也も記事を書くことになった。あれこれと訂正され、うんざりする。「別にこんな記事、誰も読まないでしょ」と、かなりごねると次から訂正箇所が少なくなり、「新聞記者失格だ」とそれはそれで落ち込む。
夢三百九十九夜
何かの商品にバーコードがついている。バーコードリーダーで読み取ろうとすると、上手く読み取れない。前の総務課長がやって来て、「QRコードをこれからはつけることにした」と発表する。「QRコードを5つつけたので、読み取るのが多少手間だけどね」と笑う。「何故、5つもつける必要があるのか」と驚くが、総務課長は笑うだけである。読み取る時間が長くなり、非常に手間だな、と困っている内に目が覚めた。
夢四百夜
遂に夢の記録を取り始めて四百夜目となった。毎日欠かさず記録を取っている訳ではないため、これが全ての夢の記録ではないが、ここまでで大体1年9ヵ月くらい経過している。
それだけの期間、見た夢の内容をひたすら記録していったのだ。そんなものを読んで誰が喜ぶというのか。
ちなみに、お気付きの読者もいらっしゃるかも知れないが、『賢者の禁欲』という作品も同時並行で執筆している。こちらも聖也の夢の記録がメインである。ただし、こちらは夢を見て「出して」しまった時の記録だ。何を「出して」しまったかは、実際に読んで確かめて頂きたいと思う。
実家に戻っている。カッターシャツにアイロンをかけている。あまりの熱さにアイロンが持てなくなる。