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夢日記  作者: 夢
3/16

夢3

夢二百一夜

実家に戻っているようだ。ふと庭を見ると見知らぬ女の子が座っている。親戚の子で時々遊びに来るらしいが、家の中には入れてあげないのだと言う。

急に場面が変わる。大学にいる。講義に出ようとしているが、時刻を見ると明らかに遅刻だ。教授はかなり厳しく、講義室はシーンと静まり反っている。

一度目が覚めて二度寝する。高校の文化祭の模擬店か。何を出すかで揉めている。聖也は「ジュースで良い」と主張しているが、結局ケーキに決定してしまう。


夢二百二夜

三時頃に一度目が覚める。会社の同僚女性社員か。聖也があまり好きではない女性である。ただ、その割には夢によく出てくるのが不思議である。新しく動物園を作る計画を話している。営業部が取ってきた仕事なのか。実際にはあり得ないが、どうすれば儲かるか動物園の経理担当者とも話し合うことになる。


夢二百三夜

四時過ぎに一度目が覚める。自分がゴキブリになっている夢は覚えている。雨が降る中、岩の下に隠れて雨宿りしている。


夢二百四夜

〇時頃、三時頃と断続的に目が覚める。建築関連のイベントで会場に設置した展示パネルのスペースに余裕があったため、何か写真でも貼りましょうか、と提案する夢は覚えている。提案があっさり通ったのでホッとする。


夢二百五夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。数学だと思うが、何かの授業をしている。教壇に立っているのは前の支社の同僚だ。何やら聖也を指名してくるが、さっぱり分からない。黙っていると別の生徒が答えを言う。

急に場面が変わる。大学にいる。校舎内を走っている。やはり夢の中では非常に走りにくい。講義室や教官の研究室を通り過ぎ、そのまま何処かのグランドに出る。グランドでは野球をやっているようだ。横目で野球を見ながらバイクに跨がる。思い切りエンジンを吹かして走り出すところで目が覚める。


夢二百六夜

〇時頃、三時頃、五時頃と断続的に目が覚めた。眠りの質はやや浅いかも知れない。記憶に残っているのは社会人になってからまとめたレポートというか、論文もどきというか。何か分からないが、歴史に関するレポートを大学時代の指導教官に見て貰っている夢は微かに記憶にある。指導教官は苦笑いしながら聖也のレポートを見ている。時折、「これは趣味で書いたものですから」と照れ隠ししている。


夢二百七夜

〇時頃、もう一度か二度くらい目が覚めた記憶がある。美術の非常勤講師がいる。次年度から常勤でもう一校回る予定だと言う。ただ、そうなると却って税金の関係で損する可能性があるかも、という話をしている。その辺りの細かい計算は詳しくは分かりかねるし、本当に損するのかどうかは夢なので気にしない。ただ、それを差し引いても実際問題としてなかなか正規採用は難しいのか。先生も大変だな、と思ったところで目が覚める。


夢二百八夜

二時頃に一度目が覚める。親戚の結婚式に出席する夢は覚えている。式場で数人の知り合いに出会う。軽く挨拶する。

昨日、雨が降った影響か。朝から涼しく感じられる。さすがにまだ室内のエアコンは除湿にして寝ているが、もうそろそろそれも必要無くなるかも知れない。そんな感情が夢に影響を及ぼしたのか、室内のエアコンのスイッチを消して布団を被る夢も見た。随分リアルな夢である。


夢二百九夜

夢の記録を取るようになってちょうど丸一年になった。ただし、毎日欠かさず記録を取っている訳ではない。

途中で目が覚めたとは思うが、時刻は覚えていない。職場の同僚にパンを売る夢だ。総務部のメンバーに売りつけている。何故か最後にバナナが売れ残る。パンではないが、そこは夢なので気にしない。


夢二百十夜

何度か断続的に目が覚める。ゲームセンターにいる。ゲーム機の声だと思うが、子供の声が聞こえてくる。何を言っているのかはよく分からないが、目が覚めると部屋の外でカラスが鳴いていることに気付く。子供の声だと思っていたのは、どうやらカラスの声だったようである。やはり、外の音が夢に影響を与えるということはあるのだろう。前述したが、夢の中で爆音が響いてきて目が覚めると雨音だったという経験もある。夢と音のタイミングもあるが、上手く重なれば今回のように音が夢の内容に影響を与える、ということは大いにあり得ると言えよう。

他に覚えているのは、小学校時代の夢だ。体育の授業でマラソンがあったが、聖也だけは間違えて体育館に行ってしまう。当然、誰も来ない。慌ててグランドに移動すると、既にクラスメイトはマラソンしている。一緒に走ろうかどうしようか、と呆然となる。

急に場面が変わる。何かの宿題を提出している。読書感想文か何かだ。良い感想文が書けなかったようで、一度提出した感想文をもう一度書き直している。


夢二百十一夜

途中で目が覚めることはあったが、比較的眠りの質は深かったと思われる。本を捨てる夢は微かに覚えている。文庫本だ。古くなったのでビニール紐で結んで資源回収に出そうとしている。

もう一つ覚えているのは、何かのドラマを見ている夢である。主人公の男がビールを飲んでいる。画面全体もビールのように黄色くなる。それだけの夢だ。


夢二百十二夜

二時頃、四時頃と断続的に目が覚める。見知らぬ女子大生がいる。メイクをしてリクルートスーツを着ている。就職活動中なのか。足ツボのマッサージを受けているが、あまりの痛さに思わず悲鳴を上げる。聖也自身はテレビ画面を見ながらその様子をただ見ているだけだ。一度目が覚めるが、二度寝した後の夢の内容は曖昧だ。春雨を食べている夢は微かに覚えているのだが、それだけである。


夢二百十三夜

休日だったため、昼過ぎまで寝てしまう。覚えているのは、気球に乗る夢か。何処かの住宅街で銃撃戦に巻き込まれる。聖也も銃で応戦する。火炎瓶も投げつけて辺り一面は火の海である。パトカーのサイレンが聞こえてきたため、気球に乗り込んで逃亡を図る。広い海に出て島に着陸する。古い民家があったため、仲間と入り込む。夢の記憶はそこまでで途切れている。映画の影響もあるのかも知れない。比較的、ストーリーのある夢だった。急に場面が変わる。或いは一度目が覚めたのか。国際ボランティアでニュージーランドに行くことになる。歓迎パーティでは英語でスピーチしなければならない。必死に簡単な単語を並べて喋っている内に、ふと中学や高校の英語の試験問題のことを思い出す。難しい文法問題ではなく、とにかく自分の意思が相手に伝わるように簡単な単語だけでも良いので、英文を自由に書かせる問題を増やしても良いのではないか。採点が難しいかも知れないが、英語も日本語も要はコミュニケーションのツールの一つに過ぎないのだから、試験問題にも一工夫あっても良いのではないか。そんなことを感じている内に目が覚める。

夢の記録を取るようになって一年以上経つ。すぐ飽きるだろうと思っていたが、こんなに長く続くと思わなかった。見た夢を単純に記録していくだけだが、夢というものはよほど印象に残る場合は別として起床してすぐに記録しておかないと三〇分もすればほとんど忘れてしまう。記憶が薄れない内に素早く携帯にメモしておくのがコツだ。そうやって記録を一年分(無論、三六五日全てでは無い。どうしても夢の内容が思い出せない日も結構ある。そういう日は無理して記録しなくても良い)取っておくと、後で読み返してみると役に立つこともある。

まぁ、役に立つというのは大袈裟だが、自分のその時の状態を客観的に振り返ることの出来る一種のバロメーターになるのである。夢の内容の部分だけの記録では、一年間のトータルで四〇〇字詰原稿用紙に換算して一五〇枚くらいである。二〇年、このペースを守り続けると三〇〇〇枚になる。そんなもの一体全体誰が読むのか、という疑問はこの際置いておこう。


夢二百十四夜

三時四〇分頃に目が覚める。忍者同士がバレーボール対決をしている。聖也はただ見ているだけである。ゲームが一通り終わると、体育館に全員が集まる。周りは小学校時代の友人が多い。かなり狭苦しい状態で体操が始まる。ほとんど動けないところで一度夢の記憶は途切れる。


夢二百十五夜

途中で目が覚めた気もするが、比較的眠りの質は深かったと思われる。洪水の映画を見ている。最初は明らかにセットだな、と思いながら見ていたが、次第に自分が映像の中に入り込む感じになる。気付くと洪水が起こった後の現場に立っている。他にも何人かいる。職場の同僚のようだ。総務部の上司が「洪水の際にはここまで水が来た」と説明してくれる。水に浸かった家屋の一角で昼食タイムになった。学校給食のような感じだ。聖也も配膳を手伝う。何故かバナナの皮を剥いている。皮にはご飯粒がついている。皮をある程度剥き終わったら、皿に盛り付ける。小学校時代の友人のW君が箸でバナナを食べようとする。一度箸をつけた後、別のバナナにも箸をつけようとするので「箸をつけたバナナは自分で食えよ」とかなり尖った声を出してしまった。


夢二百十六夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。目覚ましが鳴らなければ、まだ寝ていただろう。寝起きは悪くない。ホテル内に設置されたレストランに入る。何人か知った顔が見えるため、何となく気まずい。夕食はそのレストランで食べ、そのままホテルに宿泊する。アルコールも入っているため、車ではなくJRで帰宅するようだ。時刻表を見ながら、帰宅時間を考える。急に場面が変わる。体育館のようなところにいる。小学校時代の友人が何人かいる。話をしている内に周囲が明るくなり、大音量の音楽が流れる。何かのイベントが始まるようだ。ポケットに何故か入っていたデジタルカメラで音楽に合わせて踊っている友人の写真を撮る。ゲームがスタートするらしいが、聖也自身はカメラ撮影に夢中でルール説明が頭に入ってこない。このままゲームがスタートすると困るな、と思ったところで目覚ましが鳴る。


夢二百十七夜

休みの日だったため、一〇時過ぎまで寝てしまう。実家らしきところにいる。携帯の設定をしている。よく見るとずっと前に使っていた古い携帯だ。まだ使えるのか。マナーモードの設定の仕方が分からずに随分苦労している。古い携帯は使わなくなって久しいため、極めて使いにくい。

急に場面が変わる。場所は病院か。聖也は鼻にチューブを差している。医者が壁のポスターをめくるように指示する。訳も分からずにポスターをめくっていく。チューブが引っ張られて鼻が痛む。

急に場面が変わる。バイク専門店に銀行員が訪ねて来る。融資の相談なのか。何故か店の経営者は聖也の提案した美術館構想の企画書を銀行員に見せている。バイク専門店が美術館を建てるのもよく分からないが、銀行員は大変興味を示している。

急に場面が変わる。美術館繋がりか。美術館のスタッフ室にいる。館内案内係の女性が大勢着替えている。聖也の存在もお構い無しだ。シフトの時間が始まるらしく、皆焦っている。


夢二百十八夜

〇時頃、一度目が覚める。サッカーの試合をしている。韓国チームが四対三で日本チームに勝利したのだと言う。ところが、よく見ると韓国チームの得点の内、二得点は日本人選手だ。理由は分からないが、韓国チームに何人か日本人選手が入っているらしい。そんなので盛り上がるのかな、と不思議に思ったところで目が覚めた。


夢二百十九夜

〇時頃、一度目が覚める。父親を救急車に乗せている。病院らしきところに搬送している。異様に広いエレベーターに担架ごと乗せる。そこから後の記憶は無い。

急に場面が変わる。或いは、一度目が覚めたのかも知れない。場所は恐らく何処かの球場である。チアガールが何人かいる。聖也は見ているだけだ。見知らぬ野球部の監督がチアガールに何か声掛けしている。それだけの夢である。


夢二百二十夜

三時四〇分頃に一度目が覚める。テーマパークのようなところにいる。人は少ない。やや閑散としている。パーク内の店でうどんを食べている。お向かいには会社の同僚が何故か座っているが、聖也も同僚も特に挨拶はしない。ただ黙々と食べ続けるだけだ。テーマパーク内では迷子の子どもが何人か出たらしい。子どもを後ろからテレビカメラが追うところで目が覚める。


夢二百二十一夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。転勤の辞令を貰う。今の支社は夢の中ではたったの二年しかいなかった計算になるようだ。あまりの急展開に驚く。「まだ転勤したくないな」と思いながら、通常業務を続ける。

急に場面が変わる。資源回収に古い本を紐で縛って出している。ボランティアの学生スタッフにも手伝ってもらっている。聖也はスタッフに指示を出す役目だ。ところが、回収場からスタッフが回収物を抱えてまた戻ってくるではないか。「回収に出して良い本といけない本が混在しているのではないか」と言われる。慌てて回収物のチェックをする。

急に場面が変わる。古い教室にいる。今にも壁が崩れそうだ。突然、男の高笑いが聞こえてくる。馬に乗った男が壁をそのまま破って入る。皆は茫然とその光景を見ている。


夢二百二十二夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。最後に見た夢は覚えている。何かのセミナーの講師が話すようなことを懸命に力説している。「形から入る」ことの大切さを説いている。例えば、夫婦でもお互いに感謝の気持ちを伝える。たとえ「思ってなくても」感謝の言葉を口に出して言うのだ。形から入ることでやがて心が入ってくることもある。聖也は小芝居も交えながら「思ってなくても」を連発している。

そう言えば、その前に年度途中で辞めることになった上司から絵をプレゼントされる夢も見たのを思い出した。実は上司は国語の教員なのだという。デザイナーだと思っていたので、初めて知ってびっくりする。


夢二百二十三夜

四時頃、目が覚める。もう一度、恐らく目が覚めたと思われるが、時刻は覚えていない。

見知らぬ街を見知らぬ仲間と一緒に散策している。新しく出来たビジネスホテルを探しているらしい。夢の中で新しいビジネスホテルが見つかったかどうかは記憶に無い。


夢二百二十四夜

何度か途中で目が覚めた。最後に見た夢だけは覚えている。家族でレストランに行く。聖也はカレーを注文するが、飲み物がついてくると言う。メニュー表を見てみると聞いたことの無い名前の飲み物だ。アルコールかと思って飲み物は断ろうとすると、実はジュースらしいことが分かる。それならば、と注文するところで目が覚めた。


夢二百二十五夜

やや睡眠時間が変則的なものになってしまった。何度か断続的に目が覚める。会社の同僚の女性社員に会う。建築デザインの資料を渡している。同僚に随分感謝される。おまけに、それまで名字で呼ばれていたのが急に「聖ちゃん」と呼ばれてびっくりする。ただそれだけの夢である。何かを暗示しているのだろうか。

次に見た夢は、試験が近いようで慌てて国語の参考書を何となく眺める夢だ。こんなに勉強していないのに、今更悪あがきしても仕方ないだろう、と自分でも半ば諦めの境地に達している。


夢二百二十六夜

三時五〇分頃に一度目が覚める。離島の高校が少子化の波を受けて閉校になるのだという。三〇代の女性教員が閉校を機に他校へ教頭として転任するという人事が新聞発表され、驚愕する。

急に場面が変わる。映画上映会を企画している。聖也は上映会参加者に向けてドキュメンタリー映画を上映しようとするが、機材が上手く動かない。焦って何処かに走っていくが、夢の中では相変わらず走りにくい。宇宙空間をふわふわ漂う感じだ。上映会が無事に開催出来たかどうかは記憶に残っていない。


夢二百二十七夜

途中で目が覚めることの無い、深い眠りであった。ホテルの一室で婚活パーティが開催されている。職場の同僚と何人かバッタリ会って非常に気まずい思いをする。お互いに他人のふりをするが、早くこの場から離れたいと気持ちばかり焦る。


夢二百二十八夜

何度か断続的に目が覚める。卓球の試合に出ている夢は微かに覚えている。ベスト一六に部員の内、二人が残っている。次の試合にお互いが勝ち上がれば、準々決勝で対戦である。何故か男女対決だ。

急に場面が変わる。マラソン大会のような催しに参加している夢は微かに覚えている。


夢二百二十九夜

途中で目が覚めることの無い、しかも目覚ましが鳴る直前の起床であった。中学校時代の友人と会社の同僚が何故か取っ組み合いの喧嘩をしている。同僚は思い切り頭突きをしている。この組み合わせは本来はおかしいのだが、夢ではこういうことはよくあるのだ。無論、中学の友人はあの頃のままである。

急に場面が変わる。何かのツアーのような催しに参加している。会社の女性同僚社員も数人いる。簡単に食事した後、若い作家にインタビューに行く。分厚い全集を何冊も出している。新聞連載小説は未完成であり、本になって初めて完成だと言う。


夢二百三十夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。ダンス大会らしきイベントにチームで出場している。小学校、中学校時代の友人も数人いる。会場は野球場のようなところである。前のグループのダンスが終わったため、次が出番かな、と思ってスタンバイするが、ダンスとダンスの合間に何故か演劇が挟まれている。当然、誰も観ていない。素人による時代劇のような感じの劇だ。

急に場面が変わる。犬らしき動物が会社の廊下を歩いている。予想外だったため、動揺する。

急に場面が変わる。社長より、本の寄贈の依頼を受ける。そんなに沢山貰っても困るため、必死に断る。周囲はクスクス笑いながら、聖也と社長を見ている。


夢二百三十一夜

四時頃、一度目が覚める。最終的な起床時間は七時過ぎである。会社の入社試験を受ける夢は微かに覚えている。入社試験には既に合格している筈なのに、夢の中の聖也はまた受けないといけないらしい。今更、勉強して間に合うのか。不安だが、必死に勉強するところで目が覚めた。今回の夢のように、入社試験に合格しているのに会社に入社出来るか分からない夢はたまに見る。こういう夢の場合、大抵は目覚めると「夢で良かった」とホッとすることになる。


夢二百三十二夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。休みの日のため、八時三〇分頃に起床する。結婚相談所の会員さんと交際することになる。住所が遠いため、せっかくの申し出も現実的ではない感じがして悩むところで目が覚める。


夢二百三十三夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。比較的ストーリーのしっかりした夢だったような記憶はあるが、明確には覚えていない。甲子園に出場している夢は微かに覚えている。野球経験も無い聖也が高校球児になっているのも何だか妙に笑える話ではある。


夢二百三十四夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。会社の社内報のような冊子に何故か宮沢賢治の研究レポートを掲載している。建築デザイン関連のレポートの中で、聖也の研究レポートだけが浮いている。しかも自分でもまとめ切れなかったのか、途中で切れている。ここからどうやって展開させていくというのか。


夢二百三十五夜

覚えている夢は、卓球の試合をする夢だ。会場は何故か屋外である。卓球は屋内スポーツであるため、屋外で試合が行われることはほぼ無いと言って良いだろうが、そこは夢なので仕方ない。相手選手を連続スマッシュで追い込んでいる。夢だが、何だか気分が良い。小学校時代の友人が面白くなさそうに聖也の活躍を眺めている。勝っているのがつまらないのか。

一度、目が覚めて二度寝する。最後に見た夢は社長から宮城での研修に代わりに参加してほしいと訴えられて渋々了承する夢である。何故、宮城なのかは分からない。


夢二百三十六夜

一度、目が覚めた後、二度寝する。最後に見た夢は大学の卒論発表会に出る夢だ。かなり厳しい審査が行われ、ほとんどの学生は審査すらしてもらえない。聖也はラストで何とか審査してもらうが、散々な出来である。


夢二百三十七夜

ローカルのテレビ番組を見ている。クイズ番組のようだ。何故か住宅街の一角でロケをしている。会社の同僚が出演している。クイズの合間に告白タイムが挟まれ、同僚が指名される。告白成功の有無は分からない。

一度、目が覚めて二度寝する。大相撲の中継を見ている。ウサギが土俵に上がって力士と相撲を取っている。あっさり寄り切られて負けてしまうが、一二勝一敗なのだと言う。意外にも初黒星である。

急に場面が変わる。何処かのコンビニの駐車場に車を停めて卓球の試合を観に行こうとしている。歩いて行くつもりなのか。しばらくして、会場まで車で行くことにする。最初からそうすれば良かったのに、何故わざわざ違反駐車しようとするのかさっぱり分からない。

急に場面が変わる。高校野球の選手になっている。カスタードクリームを固めたボールを投げて投球フォームをチェックしている。そんな練習があり得るのか。練習後、数学のワークを開いてテスト勉強だ。問題の答えが全く分からずに焦るところで目が覚める。


夢二百三十八夜

四時二〇分頃に自然に目が覚める。途中で目が覚めることも無かった。最後に見た夢は覚えている。駅のバス停にいる。バスを待っているらしい。ところが、少し目を離した隙にバスは走り去ってしまう。仕方なく歩くことにするが、しばらく歩くと何処かの駐車場に辿り着く。何故か聖也の車も駐車してあるではないか。こんなに近くに車を停めているのだったら、わざわざバスを使う必要も無かった。近くの定食屋に行こうと車に乗り込む。


夢二百三十九夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りが続いている。秋になると眠りの質が深くなる気がする。四時四〇分頃に自然に目が覚めた。最後に見た夢は微かに記憶にある。職場の同僚が何等かのプレゼンをしている夢だ。いつの間にかプレゼンがクイズ大会のようになり、聖也も訳も分からずクイズに参加している。


夢二百四十夜

五時過ぎに一度目が覚める。ラーメンを食べる夢は微かに覚えている。次第に輪ゴムを食べているような妙な味になり閉口する。夢の中の食べ物は相変わらず味が全く無い。

一度目が覚めて二度寝する。長い滑り台を滑ろうとすると女の子に足を掴まれて足の皮を剥かれるという訳の分からない夢を最後に見る。


夢二百四十一夜

四時五分頃、自然に目が覚める。蚊の羽音もよく耳にするようになった。アニメを見ている内にその画面と自分自身の境界線が無くなり、聖也がアニメの登場人物になっているような、アニメの登場人物が現実世界にいるような、そんな曖昧な夢を見る。ある意味で夢らしい夢と言えよう。アニメはサザエさんのイメージだが、具体的なキャラクターが出てくる訳ではない。場所はサザエさんの場面ではよくある食卓らしきところだ。ただ、いつの間にか登場人物は中学時代の友人になっている。もちろんアニメではない。何やら誰かと揉めているようだ。横目で見ながらなるべく関わらないように足早に立ち去る。場所は大学時代の講義室によく似たところだ。講義室を出てエレベーターに乗る。何故か椅子が山積みになっている。椅子を積む作業を無理やり手伝わされる羽目になる。


夢二百四十二夜

〇時頃、二時三〇分頃と目が覚める。畑の近くに狭いプレハブの小屋のような建物がある。そこに寝泊まりしている。本当に狭苦しい。おまけに本棚が斜めに傾いており、いつ寝床に倒れてくるか分からない。そんな夢を見たのは微かに覚えている。


夢二百四十三夜

途中で目が覚めることもあったかも知れないが、あまり覚えていない。夢もそこまで詳しく覚えている訳ではないが、会社の同僚が結婚を発表する夢は微かに覚えている。わざわざクイズ形式にして聖也達に問題を出している。全く迷惑な話だ。

急に場面が変わる。野球場のようなスタジアムの観客席にいる。何故か黒いリュックサックを置きっ放しにして少し離れたところで何かの勉強をしている。リュックサックが気になり、置きっ放しにしていた場所に行ってみると、見知らぬ親父がリュックを開けようとしているではないか。慌てて取り押さえると、親父はいつの間にか小さな女の子に変わっている。警察につき出すが、お咎め無しになる。

急に場面が変わる。部屋の片付けをしている。見知らぬ家族に手伝ってもらい、すっかり綺麗に片付いて驚く。


夢二百四十四夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。秋になると眠りの質が高くなると言えよう。五人くらいで団体旅行している。会社の別の支社の社員もいれば、小学校時代の友人であるヨコもいる。喫茶店のようなところに入り、コーヒーか茶のどちらかを注文することになる。コーヒーが出てくるが、そちらは友人に譲ることにする。茶は妙に酸っぱい味がして後悔する。


夢二百四十五夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。会社の同僚が結婚し、その馴れ初めをテレビ番組のような形式で聖也に見せている。何だか訳も分からず番組を見る。


夢二百四十六夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。

映画を見ている感覚だ。宇宙船が旅をしている。よく見るとゴミの集まりである。ゴミの塊が宇宙空間を漂っているのだ。一人の宇宙飛行士がそのゴミの塊に向かってダイブしている。

急に場面が変わる。聖也は会社の新しい総務課長に「ゴミ袋は無いか」と訊ねている。「まだ捨てられていないゴミ袋が一つ残っている筈だ」と訴えるが、実際は捨てられていることが判明する。「約束が反故にされた」と嘆いてその場にへたり込むと、「そんな話はここでするな」と叱られる。

急に場面が変わる。場所は会社の会議室だ。同僚がテレビを設置して音がきちんと出るか確認している。


夢二百四十七夜

一時過ぎに一度目が覚める。就寝時刻は二〇時頃である。五時間くらい寝た計算になる訳だ。それまでに見た夢は覚えていない。二度寝する。次の夢は覚えている。朝早く目が覚めたので学校に行く。外は真っ暗である。当然、学校も開いていない。だが、学校の中に宿泊施設のような部屋があり、早く来た者はそこで待機出来るようになっている。

急に場面が変わる。窓の外を足長蜂が跳んでいる。全部で四〇匹くらいか。いつの間にか室内に入ってきたため、スプレーを大量に撒く。


夢二百四十八夜

途中で一度目が覚めた記憶はあるが、時刻は覚えていない。大学院棟だと思うが、院生の研究室の前で漫画雑誌を立ち読みしている。総務課長が苦笑いしながら聖也を見ている。

急に場面が変わる。保守的な日本の政治家がノーベル文学賞を受賞、というニュースに驚愕する。他の日本人作家の受賞はこれで遠のいてしまうな、と思ったところで一旦目が覚める。

二度寝する。休日出勤している。パソコンを立ち上げて動画を見ている。音量が思ったよりも大きい。下げようと四苦八苦している。

急に場面が変わる。テレビ番組でサッカーの中継を見ている。ずっと見ていると画面の中に入り込むこともある。しばらく見ていると、いつの間にかアメフトの試合に変わっている。だが、更に見ていくと、格闘技のような訳の分からないスポーツに変わる。何ともよく分からない夢である。


夢二百四十九夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。何故か夢の中の聖也はプロ野球のドラフト会議の受付係をしている。先に受付にやって来た球団職員に前金を渡され、指名予定の選手を確保しておいて欲しいと頼まれる。「そういうものか」と思って承諾するが、会議後に大問題になってしまう。


夢二百五十夜

途中で目が覚めることは恐らく無かったと思われる。かなり深い眠りであった。秋になると間違い無く眠りの質は良くなっていると言えよう。眠りが深かった分、夢の内容はほとんど記憶に無い。


夢二百五十一夜

三時三〇分頃に一度目が覚める。二度寝して最後に見た夢は覚えている。舞台は何処かの高校だ。高校生が大学の推薦入試に合格したようだ。聖也の目の前で教員と抱き合って喜んでいる。その目には涙が光っていた。


夢二百五十二夜

三時過ぎに一度目が覚める。パイをオーブンで焼いている。食べる前に場面が変わってしまう。

新古書店にいる。文庫本を手に取って眺めている。何故か『赤かぶ検事』シリーズである。何となく眺めているが、次の場面ではその文庫本を手に取ったまま店外にいるではないか。レジを通っていない。所謂万引きだ。慌てて店に戻り、支払いをしようとする。

急に場面が変わる。車の助手席に乗っている。運転席にいるのは大学院時代に同級生だった社会人入試で入った男性だ。踏切の遮断機を突破し、狭い川沿いの道を走っている。窓の外は極めて暗い。

急に場面が変わる。やはり大学院時代の別の社会人入試で入った男性だ。何かの講義を担当しているようだ。話の内容は分からない。


夢二百五十三夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。会社の会議室とテレビ会議用の機材の予約を受け付けている。ホワイトボードに予定日を記入するが、記入の仕方がややこしくて苦戦する。

急に場面が変わる。総務課長より、年末調整の書類作成について手伝って欲しいと打診される。扶養控除申告書の記入の仕方等、独身の聖也には馴染みの無い書類が多い。「何故、自分に聞くのか」と些か恨めしく思う。


夢二百五十四夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。会社の将棋クラブに入っている。実際には会社の将棋クラブなど無いのだが、そこは夢である。ただし、メンバーが少なくてクラブとしての活動はあってないようなものらしい。「クラブが潰れないようにしないと」と周囲の同僚から冷やかされて苦笑いする。

急に場面が変わる。ロケットの打ち上げに立ち会っている。打ち上げられたロケットの煙が聖也の部屋に入ってくる。いつの間にか煙は水に変わっている。部屋中、水浸しだ。部屋の中からロケットの打ち上げに立ち会うのもおかしいのだが、そこは気にしない。

急に場面が変わる。会社の同僚が数人集まっている。薬を配布され、それぞれがカプセル型の飲み薬を手に取っている。一つ何故か薬が余ってしまい、周囲は困惑した表情だ。聖也も「自分のだろうか」と不安に思うが、どうも分からない。夢の記憶はそこで途切れている。


夢二百五十五夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。最後に見た夢は覚えている。抱いているのは自分の子どもだ。性別は女の子だろう。言葉は途切れ途切れにしか話せない。抱いている感触は奇妙なくらい鮮明であった。自宅らしき部屋に戻ると、妻が「二人目が産まれた」と報告する。これから家計が大変だな、と変な顔をして非難される。妻の弟も苦笑いだ。


夢二百五十六夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。会社が休みの日だったため、一〇時四〇分頃に起床である。

別の支社の社員に会う。二年後の研修の打ち合わせをしようと話し掛けるが、まだまだ先の話であるため現実的ではなく、その社員はすぐに聖也から離れようとするのであった。

急に場面が変わる。祖母らしき人物が出てくる。祖母の家は老朽化が著しく、業者が建て替えを提案している。祖母は渋い顔だ。


夢二百五十七夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。海で遭難している夢は覚えている。死を覚悟しながら海面を漂っている。

急に場面が変わる。何故か夢の中の聖也は覚醒剤の売人になっている。組織を裏切って横流ししようとしている。夢の記憶はそこまでで途切れている。


夢二百五十八夜

四時二〇分頃に目が覚める。大学時代の日本語学の教授の講義を受講している。前の座席はあらかた埋まってしまっているため、真ん中の席に座る。

急に場面が変わる。こちらも大学の講義らしき場面か。ところが講義は始まらず、何故か餅撒きと称してステージから学生が餅をあちこちに撒き始める。聖也も幾つか餅を拾う。


夢二百五十九夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。大学の講義らしき場面である。学生が大勢集まっている。私語が止まらない。完全に授業崩壊である。教授が叱りつけるが、やはり私語は止まらない。教授が出ていくと、場面は急に体育館に変わる。学生と言うべきか、生徒と言うべきか。大勢が最初は遊んでいるが、体育教師がやって来ると慌てて皆が整列し始める。綱引きの要領で長い布をチームに分かれて互いに引っ張り合うゲームが唐突に始まる。聖也の所属するチームが布をどんどん引っ張り、圧勝する。もっとも、ただ布自体が伸びているだけなのかも知れない。目覚ましの携帯のアラームが振動し、夢の記憶はそこで途切れている。


夢二百六十夜

休みの日だったため、一六時四〇分頃まで寝てしまう。起きた時にはほとんど夕方であった。宴会らしき場にいる。新婚の女性社員がやけにはしゃいでいる。独身の女性社員が新婚社員をきつく注意する。「浮かれるな」と一喝して場が一気に白ける。別の女性社員が「独身者の痛みを分かってほしい」とスピーチするが、ますます空気が悪くなる。遂には途中で退席する人も出始めた。主催者が必死に止めるが、退席者は不機嫌な顔を隠さない。聖也自身は関わり合いにならないようにひたすら顔を伏せている。見てはいけないものを見てしまった気まずさが辺りを支配している。圧倒的なリアルさを感じる夢であった。


夢二百六十一夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。演劇の脚本を書いている。ところが、演者は一度も脚本を読まずに舞台に立つつもりらしい。それではさすがに舞台が成立しないだろうと慌てて練習を提案するが、却下される。


夢二百六十二夜

小さな小屋に女の子が住んでいる。老人も一緒だ。だが、よく見ると実は老人は亡霊らしい。女の子にしか見えないようだ。映画のような夢である。

急に場面が変わる。庭の雑草を羊が食べている。雑草はすぐに無くなり、綺麗になる。別の庭も食べてもらおうと羊を連れて歩く。それ以降の記憶は無い。


夢二百六十三夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。実生活ではすっかり乗らなくなって久しい自転車に夢の中では時々乗っている。何かの研修を受けた帰りのようだ。何故か自転車で帰宅している。途中で前の支社で同じだった年輩社員に呼び止められる。この社員も自転車である。何やら話し込むが、話の内容までは覚えていない。研修セーターらしき会場を出るとかなり急な坂だ。夢の中では自転車のブレーキが効きにくいのは相変わらずである。外は真っ暗だ。何処かで夕食でも食べたいのだが、コンビニくらいしか開いていない。仕方無く、近くのコンビニに入る。


夢二百六十四夜

二時三〇分頃に一度目が覚める。二度寝後の夢は覚えている。夫婦で民宿を経営している。かなり山里だ。一人の老人が訪ねて来る。しばらくは民宿で生活するが、いつまで経っても出て行かない。困り果てた夫婦に老人は「自分は貧乏神である」旨を告げる。

急に場面が変わる。駅のホームにいる。大量のゴミが線路の中に溢れている。これでは列車がホームに入れないのではなかろうか。心配になって何人かのボランティアと清掃活動に取り組む。ある程度ホームが綺麗になると、駅員から謝礼を貰う。


夢二百六十五夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。小学校時代の友人であるヨコが久々に夢に登場する。「神の子を見た」と血相を変えて走り出す。一体何のことなのかよく分からない。理科室だと思うが、部屋に飛び込んだ。中にいる生徒は皆目を丸くしている。どうやら人違いだったらしい。神の子というのがよく分からないが、ヨコには神が見えるのか。

急に場面が変わる。社員間の派閥があるようだ。先輩社員が「あの人とはもう何年も会話をしていない」「最初の頃は仲が良かったのに」と寂しそうに笑う。


夢二百六十六夜

休みの日だったため、九時三〇分頃に起床だ。最後に見た夢は覚えている。駅近くの会議室に会社のメンバー約一〇人が集まっている。市内の高校生と連携して街のコミュニティー新聞のようなフリーペーパーを出す会議らしい。ただ、参加者からは「そんなフリーペーパーを出しても採算が取れない」「既に何誌も出ている」と反対意見が山のように出る。提案者は困惑顔だ。イベントも企画していたようだが、結局立ち消えになる。


夢二百六十七夜

休みの日だったため、一〇時四〇分過ぎまで寝てしまう。中学校時代に一緒だったニシオカが何故か夢に出てきた。確か、聖也と同じ高校を受験して彼だけ落ちた筈だ。それが影響しているのか。「もう一度、受験し直したい」と聖也に訴えてくる。「何かアドバイスが欲しい」と言われて困るものの、それ以降の夢の記憶は無い。

急に場面が変わる。立体駐車場に車を駐車している。駐車後、何故か立体駐車場から出られない。

急に場面が変わる。或いは一度目が覚めたのかも知れない。雪の降る中、山荘に閉じ込められる。何人かで猛吹雪の中、脱出を試みる。スノーモービルを使って何とか近くの駅までやって来た。駅のホームで始発を待っていると、やがて列車がやって来る。仲間数人で乗り込み、何処かの駅で降りる。骨壺を抱えた男が墓地まで行き、「ようやく先祖の墓に骨壺を埋葬することが出来た」と喜ぶ。夢の記憶はそこまでで途切れている。前半の雪の山荘の設定はいつの間にか消えている。


夢二百六十八夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。八時過ぎに起床である。

最後に見た夢は微かに覚えている。男がエステサロンを経営している。聖也が売り上げを訊ねる。男が苦笑いしながら金額を口にする。意外に少ない。「コンパニオンさんは三人なんですね」と質問すると、男は慌てて「キャストと呼んで下さいよ」と訂正する。「そういうサービスはやっていませんよ」という訳だ。そういうサービスがどういうサービスなのかさっぱり分からないが、「ああ、そうですか」と引き下がっておく。


夢二百六十九夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。抹茶味かどうかは分からない。緑色のチョコレートが机の上に乗っている。夢の中でも明かに色の違いが分かった。手に取って一口かじる。全く味がしないではないか。ただ固いだけだ。

急に場面が変わる。コピー機に新聞をセットする。記事をコピーするのか。何度コピーしても上手く行かず、諦めかけたその時、目覚ましのアラームが鳴るのであった。


夢二百七十夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。自転車に乗っている野球部の集団がいる。高校生くらいだろう。実家近くの道だ。

急に場面が変わる。公共施設にいる。夢の中の聖也は何か時間潰しをしようとしているのか。途中で会社の同期のA君とすれ違う。お互いに他人のふりをする。「婚活パーティが始まるまでの時間潰しだろうな」と推測し、気まずい思いをする。


夢二百七十一夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。最後に見た夢は覚えている。広い図書館にいる。見知らぬ男がやたら話し掛けてくる。どうやらホームレスのようだ。会話の内容は覚えていないが、「今度会った時に奢るよ」と言われる。ホームレスの男に奢ってもらうのも妙な話だ。困惑しながら自転車に乗って自宅に戻る。外は雨が降っている。


夢二百七十二夜

覚えているのは、雑草が辺り一面に生えている風景をヘリコプターらしき乗り物に乗って空撮する夢だ。何メートルも上に伸びたセイタカアワダチソウは記憶に残っている。


夢二百七十三夜

会社の新入社員の採用基準が「顔」になったら自分は採用されるか、という話をしている。ほとんどの社員は採用されないだろう、という結論に至る。


夢二百七十四夜

社内勉強会のような場で若手社員が発表している。発表内容は分からない。あまりに冗長な発表で、他の社員は誰も聴いていない。周囲も騒然となっている。


夢二百七十五夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。甲子園球場にいる。高校球児になっている。試合の途中でチームメイトを病院に連れて行く。

急に場面が変わる。場所は体育館のステージのようなところだ。大学時代の言語学の教授が「日本語の一人称で思い付くものを挙げよ」と言う。「私、俺、僕、小生、某、拙者……」等と挙げていく。次第に例が挙がらなくなり、「そのくらいか」と教授が次の話題に行こうとする。聖也はまだまだ出る筈だとばかり、次の話題に行っているにも関わらず一人称の例を考え続ける。


夢二百七十六夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。バスらしき乗り物に乗っている。聖也の他には数人だ。何枚か書類を持っている。次に乗って来る乗客に渡す必要があるらしい。渡すべき書類には決まりがあるようだ。適当に渡していてはいけないと言われる。年配の男が乗って来た。この男は大学の教授だと言う。大学教授用の書類を慌てて手渡す。男は突然のことに怪訝そうな顔で書類を受け取る。

急に場面が変わる。高校時代に少しだけ見たことのある男二人が夢に出てきた。クラスは別だったが、選択授業で見たことがあるのだ。何やら怒りながら教室に入って来る。関わりたくないので無視して席を外す。


夢二百七十七夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。会社の同僚の女性契約社員がいる。バスで研修旅行に行く予定にしていると言う。夢の中の聖也は行かないらしい。バスは何台か分乗して行くため、誰と同席になるか分からない。女性社員は誰と同じになるかをいやに気にしている。

急に場面が変わる。トロフィーや盾、賞状がガラスケースの中に飾られている。「新しい盾が一枚あるね」と社員の一人に言われる。「あ、それは自分が飾りました」と聖也が言う。「許可は得たのか」と問われる。無論、許可など得ている訳が無い。困惑して「飾るのは止めた方が良いですかね」とケースを開けようとする。


夢二百七十八夜

実家の玄関にいる。レインコートを着ようとしているが、まだ乾いていない。「気持ちが悪いな」と思ったところで目が覚める。


夢二百七十九夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。宿泊施設にも見える建物だ。宿泊していたグループ全員で一斉清掃を始める。聖也はトイレ掃除に向かう。トイレはいつの間にか大学院棟のトイレになっている。タイルをブラシで掃除する。トイレ掃除は他には誰もいない。掃除中、誰かが入って来ようとするが、聖也がいるため入り辛そうだ。聖也自身は気にせず無視して掃除を続ける。

急に場面が変わる。大学に合格した若い男性作家のインタビュー記事を読んでいる。意外に高学歴でびっくりする。


夢二百八十夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。大学のパンフレットを手に取っている。場所はよく分からない。一流大学と言われる大学だ。よく見ると学生が全員制服を着ている。「一流大学は制服なのか」と衝撃を受ける。

急に場面が変わる。車に乗っている。車の中で寝泊まりしているようだ。何故かパンフレットを助手席に置いている。背広に着替えてこれから出勤か。まだ少し眠いな、と思ったところで目が覚める。


夢二百八十一夜

途中で目が覚めることの無い深い眠りであった。勤務地が今の支社から別の支社になる。いきなり予想外の辞令を支社長から貰って動揺する。今の支社にはたったの三年しかいなかった計算になる。もう少しこの支社で仕事がしたかった。

急に場面が変わる。分厚い本が書棚に並んでいる。有名野球選手が同じく有名野球選手について書いた本が出たのだと言う。興味を持って手に取ってみようとしたところで携帯の目覚ましアラームが鳴る。


夢二百八十二夜

古びた水族館の中を何となく探索する。蛸の死骸がチラリと視界に入る。


夢二百八十三夜

会社に寝泊まりしている。ホテルのようにチェックイン、チェックアウトの時間が決まっているようである。夢の中の聖也はかなり忙しく働いており、「今日はさっさと仕事を切り上げて寝たい」と思っている。会社で仕事して、そのまま会社に宿泊するというのも妙な話だが、次から次へと業務が沸いてくるのでなかなか終わらないのだ。

急に場面が変わる。会社のイメージビデオのような映像を皆で視聴している。知った顔が画面に映ると周囲でクスクス笑いが起こる。


夢二百八十四夜

同じ会社の同僚女性社員が年度の途中で辞職したらしいという話を聞く。年度の途中ということは結婚だろうか。そんな話は初耳だったので、かなり動揺する。

急に場面が変わる。映画の一場面か。マフィアのボスを拳銃でメッタ撃ちする。一味に追われる身となり、銃撃戦になる。追い詰められ、ビルの屋上から身を投げる。


夢二百八十五夜

今にも崩れ落ちそうな一軒家にいる。新しい聖也の自宅なのか。ただそれだけの夢だ。

急に場面が変わる。路線バスに乗っている。幾つかバス停を過ぎ、とあるバス停で降りる。プールに立ち寄ろうとしている。何故、男一人でプールなのか。


夢二百八十六夜

高校の授業か。科目は分からない。聖也自身は一生懸命にノートを取っているのだが、女性教員は「授業態度が悪い」と叱責する。一体どういうことなのか。さっぱり理解出来ない。我慢して無言で授業を受ける。


夢二百八十七夜

会社の同僚同士が結婚したという報告があり、驚愕する。そう言えば、女性社員の方は今年一杯で辞めると言っていたな、と思い出す。実際はどちらも結婚していない。夢だと分かった時は少しホッとした。

急に場面が変わる。ビジネスホテルのドアを従業員に勝手に開けられる。「勝手に開けないで下さい」と声を掛けるが、無視される。

急に場面が変わる。携帯を充電している。ところが充電器が壊れているらしく、携帯が全く充電されていないではないか。画面が暗いままだ。携帯もよく見ると昔のガラケーだ。


夢二百八十八夜

会社のパンフレットのようなものを何気無く眺めていたところ、幾つか誤字を発見する。担当者に報告に行くが、上手く説明出来ずに焦る。


夢二百八十九夜

会社の役員にプレゼンテーションしている夢は微かに覚えている。プレゼンが上手く行ったかどうかは夢の記憶が途切れている。

急に場面が変わる。小説を読んでいる。小説の中身が時折、具現化される。ある意味、一番夢らしい夢だ。小説の中に自分自身も入り込んでしまうのである。


夢二百九十夜

若い娘に本を薦めている。シリーズの続きらしい。「それは読んだ」と断られて苦笑する。


夢二百九十一夜

2時40分頃に一度、目が覚める。新入社員の人数が今年は多く、昨年は少ないという話をする夢は覚えている。


夢二百九十二夜

この日は会社が休みだったため、二度寝する。他にも色々と夢を見た筈なのだが、起床してしばらく経つとほとんど思い出せなくなってしまった。結婚したばかりの後輩社員が「浮気しようかな」と呟くのを聞いて止める夢は微かに覚えている。場所は古本屋だった気がする。


夢二百九十三夜

覚えているのは、ドキュメンタリー番組のような映像の夢だ。イラストレーターとして大成している男性の若い頃を追った番組らしい。この男性イラストレーターも若かった頃はかなり貧乏生活をしていたようだ。

急に場面が変わる。塾か予備校か。数学の公式を必死に覚えている。自分が生徒だった頃は数学の公式等、見るのも嫌だったが、大人になってからは数学の勉強が面白くなった。「なるほど」と一つ一つ理解しながら公式を記憶していく。会社の経理にも使えそうな豆知識も学ぶ。


夢二百九十四夜

実家の玄関にいる。外から暴走族か。爆音と怒鳴り声が聞こえてくる。不穏な空気を感じるが、それ以上のことは起こらない。


夢二百九十五夜

1時50分頃に一度目が覚める。野球選手がアパートを借りている。自宅とは別の部屋のようだ。夢の記憶はそこで途切れている。


夢二百九十六夜

初夢だ。とは言え、実はあまり記憶に無い。野球チームがノックしている夢は微かに覚えている。聖也はグラウンドで眺めているだけだ。


夢二百九十七夜

3時40分頃に一度目が覚める。体育館のような広い場所を大掃除している。大きなビニール傘を何人かで開いていく。

急に場面が変わる。何人かで将棋を指している。聖也が会心の指し回しを見せて上司を投了に追い込む。


夢二百九十八夜

急な上り坂を何人かの団体客が登っている。聖也もその中に混じっている。あまりに急な坂のため、「これは杖が欲しい」とぼやいているところで目が覚める。体勢は足をかなり曲げた状態になっていた。

二度寝する。最後に見た夢は覚えている。トイレを探す夢だ。こういう夢はたまに見る。用を足そうとしたところ、すぐ隣にも人がいてどうにもやりにくい。場所は個室である。


夢二百九十九夜

学校の文化祭のような企画に参加している。喫茶をするようだ。適当に作った看板が結果的に好評でホッとする。

急に場面が変わる。パチンコをする夢は微かに覚えている。周囲にギャラリーのような感じで人だかりが出来ている。


夢三百夜

IT研修を受けている。具体的にどういった研修なのかは夢なのであやふやだ。研修後、ペーパーテストを受けさせられる。こちらは何故か昔ながらの鉛筆で記入していく方式である。試験時間が終わりに近付いているが、書いた答えを消しゴムで消してしまい焦る。

急に場面が変わる。上智大学が福岡キャンパスを開校するというニュースに驚く。そこで新キャンパスに行ってみることにする。細長い階段を降りていく。次第に狭くなり、降りるのが怖くなる。戻ろうとするがますます幅が狭くなって、とうとう立ち往生してしまう内に目が覚める。

二度寝する。最後に見た夢は覚えている。卓球の試合を見ている。なかなかレベルの高い試合だ。感心しながら見る。


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