表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
板垣死すとも!  作者: SABASSY
1/2

蚊は鳴けど 風情はない

とりあえず、脈絡なくお話が始まります。

何のこっちゃかもしれませんが、流されるように読んでいって頂けると幸いです。


「うざってーなぁ、もう!」

夏の寝苦しさに加え、耳元で囁く『虫の音』に思いがけず声が出た。

寝れないことにイライラしているのは、この暑い夏のせいだけではない。

久しぶりに会った同級生達から先ほど言われていたピーチクパーチクが、

蚊同様に耳元を飛んでいるからだ。


「あーもー、35年付き合ってもこの名前には全然ピンと来ねーよー。」

と、誰かれに愚痴ったところで、何処からも謝罪のコメントは期待できそうにない。

誰がつけたか、、、って、あのバカ親どもなのだが、

「『板垣』ときたらやっぱり『退助』って一度は付けてみたいじゃん。」

とか何とか…。

ギリギリ社会性のある母方ばあちゃんの尽力もあって、何とか大助で踏みとどまったものの、

それでも思春期のくそガキ共にとっては格好の餌食となってしまったわけで…


そもそもオヤジだって、社会の教科書で巡り合ったヒゲもじゃ先輩に揶揄されて、

「板垣死すとも」ネタで軽く迫害を受けたり、卒アルに無駄にヒゲを増量されたり、

そんな負の遺産を抱えて生きてきたはずである。

…にも関わらず、安直にその名前を付けたがるというのは、

アレはきっとイジメ、もといいじられすぎて誰かにその追体験をして欲しかったに違いない。

とはいえ、それを自分の可愛い息子に押し付けるのはどーかと思うよ、ホント。


ちなみに余談だが、我が妹くんは「伊織」ちゃんと言う。

退助の「た」の字もないが、親父曰く「いじめられたらかわいそう」だと。

マジでクソかと、心底思ったのは死ぬまで忘れないだろう。


そんな、負の遺産たる大助の名を持つわたくしも、何とかかんとかすくすく育ち、

あれよあれよと大学を卒業して、気が付いてみれば30を過ぎていた。

これはたぶん、オカンの血筋であろう何事にも動じない…のではなく、

「気にしたら負けだ」という生来の鈍感力を武器にやり過ごした賜物だろうと思っている。

まぁ、そのお陰で大助も躊躇なくゴーされてしまったのだから、とんだ玉に瑕モノでもあるのだが…


そんなこんな思春期を過ごした気の置けない高校時代のお仲間達との再会だから、

そりゃまぁみんな屈託無くストレートに言うてくれるわけだわ…。


「30過ぎたらやっぱ子供がいると生活が違うぜ〜。お前もそろそろ大人になれよ。」


(子供は確かに良いもんだけど、会社の社員がすでに子供みたいなもんだしねー。)


「仕事どーよ?一発当ててガッツリ稼げたら、俺が顧問弁護士になってやるでそろそろ何かないの?」


(一発屋は所詮 一発屋。今ある信用を元手に広げなかったら、絶対どっかで行き詰まるっしょ)


「メガネ美人のオネエさんが接客してくれるショップしてみたら?高いの買ってくれた人にはもれなくメガネのセクシーな外し方教えてくれるの、手取り足取り…ムフフ」


(…いやいや、どー考えてもオフホワイトでは収まらねーよ、そりゃ)


「ってか、いっそのこと市議会位議員とかなっちゃえば良いじゃん。名は体を表すってさ。

昔、生徒会長選挙出てたじゃん。あんな感じでやれば、楽して稼げるぜー。あんなん居るだけで何してるかわからんよーなやつばっかなんやで。あ、でもあれも結局 俺の応援スピーチがあんなによかっったのに副会長止まりやったもんなぁ」


……

「あれも結局お前の点数稼ぎになっただけじゃんよ。。」


会がお開きしてから数時間後、一人寝床から蚊に起こされた夜も遅くに、

思い出したように一言、誰にともなく答えを返した。


そこから先は会話もなく、ブーンブーンと耳障りな羽音だけが相変わらず聞こえていた。

とりあえず、1話はここまでです。読んで頂き、有難うございます。

はじめての投稿で右も左も、上も下もわからず、

天も地も無い文章で大変読みづらくてごめんなさい。m(_ _)m


まだ書きたい内容に1ミリも辿り着けていないので、なんのこっちゃの文章ですが、

徒然と書いて参りますので、着の身着のままお付き合い頂けますと幸いです。


また引き続きグチっぽい独り語りでストーリーを広げていきますので、

物語としてのスタートアップはもう少し先かもしれません。

まずは大助君の心のベクトルが定まるまでもうすこしお付き合いくださいませ。m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ