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〜5通知目・作戦会議〜

 〜5通知目〜


 時間は流れてまた昼休み…


 「よーっし、学食行くぜ!ライ!ユウ!」

 「レンくん、キミがいつもそんなに元気なのがもう羨ましく思えるよ…」

 「へへ、そうか…?」

 「いや、レン、それは褒められてねーだろ…」

 その時教室の後ろのドアの方から声が…

 「ユウ、ライ、レン!学食で作戦会議だ!」

 「あーもう一人増えた…作戦会議って何をするのさ…」

 ぼそりと呟いて頭を抱えるライ…いつもご苦労さんだわな、今度アイスでも奢ってやるか…

 「ま…とにかく行こうぜ、ライ… 俺も例の件、何か腑に落ちないし…」

 「…うん、そうだねユウくん…」


 そして俺らは食堂へと移動して…

 「よーっし、今日は気合い入れる為にラーメン食うぞ!」

 「いやレンくん、それいつもと同じじゃ…」

 「うしっ、じゃあ俺も!」

 「えー、カズくんも…?」

 カズは一体レンといつも何を張り合ってるんだ…


 「…で、作戦会議ったって一体何話すんだ?」

 俺らは各自の昼飯を持ち寄って一つのテーブルに腰掛けて話をし始めた。

 「そうだな…まずは実地検証ってやつ? 放課後、実際にその場所に行ってみようぜ!」

 「おっ、それなら俺らが案内するぜ? な、ユウ!」

 「ああ…もしかしたら、何か残ってたりするかもな…」

 「ユウくんのニセモノの手がかり、とか…?」

 「そーそー、やっぱ物証は嘘つかないしさ?」

 「レンくん、もしかして最近推理モノでも観た?」

 「ふっふっふ…名探偵レンにおまかせあれ!」

 「まぁ…ちゃんと推理してくれるんなら良いけどな」

 その時、背後から…


 「やぁユウくんたち、何を楽しそうに話してるんだい?」

 「あ、ケイ…もう飯は食ったのか?」

 「あぁ。 ちょっと休み時間中に用事があってね、早めに済ませたんだ」

 「そうだ! ケイも居りゃ力になるんじゃね?」

 「確かにそれはあるかも…僕だけじゃこのメンバーを纏められる自信ないし…」

 後半小声だけどしっかり聞こえたぞライ、確かにそれは俺も不安だ。

 「僕が力になれる事なら、喜んで協力させてもらうよ?」

 「ケイ、それ本当か!?」

 「もちろん、君たちの話だったらそこまで突拍子もない事じゃないだろうしね?」

 「そんじゃーさ、放課後に校門で集合な!」

 「良いけど、一体何が目的なのかその時に聞かせてもらうよ?」

 「おう、この兎洞に任せとけ!」

 「それじゃあ、また放課後に会おうね!」

 そう言ってケイは去っていった…本当にあっという間に行ったな…

 「よし…あとは急いで食って準備しないとな!」

 いやレン、何の準備だ…

 「ごめんユウくん、僕ちょっと食器下げてくるね…?」

 「お、おう…」

 昨日もそうだったけど、ライは一体いつの間に食べ終わってるんだ…


 「事故も昨日の今日だしまだ現場に何か残ってるよな…?」

 「だな、レン…きっとニセモノの証拠もどこかにあるはずだ…」

 この二人は本当に仲が良いよな…気が合いすぎっつーか。

 俺は話している二人を尻目に自分の昼飯を黙々と食べ進めた。

 そしてちょうどライが戻って来て…

 「ほらほらレンくんにカズくん、早く食べないともうすぐ時間だよ?」

 自分のスマホの待ち受け画面を見せて俺らに向けて言った。

 その画面には休み時間終了の10分前を示す時刻が表示されていた。

 「えっ、マジかよ! 急がねーと!!」

 「お、俺も俺も!」

 俺も少し驚いて自分のスマホを開いて時刻を確認した。

 するとどうだろう、まだ30分も時間がある。

 再びライに目をやると、急いで平らげようとしている二人を見ながらニヤついていた。

 ははーん、よく考えたものだ。

 きっとライは自分のスマホの時刻表示を手動設定でズラしたんだろう。

 とりあえず俺も二人を誤魔化す為に、急いで食べて食器を片付けにかかった。

 さてと、放課後はどうなる事やらな…




 〜6通知目に続く〜

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