25. Web上で公開されている歴史資料系作品など (1)
もしこの本を読まれたことによって、それなしでは地上のすべてのものが無価値になってしまうような神の恵み――すなわち思想と言論の自由と、人間が生きることの自由――を愛する気持ちに読者の方がなってくださるのならば、それで著者の最高の望みが達せられたことになる。
――ジョン・L・モトリー「オランダ史」
ちょっと寄り道して、近世によらず小説家になろうやカクヨムに投稿された、歴史資料系作品やWebサイトを紹介したい。
紙資源に縋って生きている私が長々と書くよりも、各URLに移動して読んでいただいたほうが早いと思われるが、一応、勝手な紹介文を添えさせていただいた。
各々の作者の皆様に惜しみない称賛を、そしてptや★を。
※個別に連絡したり許可を取ったりしていないので、お手数ですが問題があれば「上河みか」までお知らせください。
https://mypage.syosetu.com/1227952/
以下、敬称略。
「WTNB機関年代記 | イラストと中世、そしてワタナベ」著:グレゴリウス山田
http://www.wtnb-bnz.jp/blog/
「中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク」でお馴染みのグレゴリウス山田先生のブログ。中世の風俗について分かりやすい解説がある。諸説ある。
「金獅子亭」著:ことよ
https://orange-white.blue/
八十年戦争期のオランダや周辺国の資料をまとめたブログ。貴重な海外資料に基づいた記事も多く、非常に勉強になる。
「転生系に使える知識・道具」著:肥前文俊
https://ncode.syosetu.com/n4613bm/
「青雲を駆ける」の作者、肥前文俊先生の資料系作品。作中でも出てきた技術に関して、その背景を知ることができるだろう。
「歴史における通説と私見」著:鹿島三塁手
https://ncode.syosetu.com/n9115fj/
室町から江戸時代の諸大名や将軍、プラスアルファに関する日本史の通説と私見をまとめている作品。私見を分けて書かれているが、どこまでが通説かという疑問もある。
「兵器の散歩」著:想房・河井正博
https://ncode.syosetu.com/n1045cf/
戦闘などの歴史的背景を含めた、古今東西のあらゆる兵器に関する資料系作品。情報量が多いので全編は確認していないが、参考資料も記載されており有益。
「マスケット銃の歴史」著:相沢 洋孝
https://ncode.syosetu.com/n8742dh/
タイトル通り、マスケット銃に関する歴史の資料系作品。小粒だがマスケット銃の変遷が一通り分かるのでありがたい。
「役に立たない歴史雑学」著:うみ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882179642
広く浅く世界史を渉猟する雑学系作品。今見ると明らかに否定されているネタもあったりするが、世界史入門用としては良いと思う。
「デイリー世説新語」著:0516
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884883338
宋の劉義慶が編纂した、三國志から東晋までの著名人の逸話集「世説新語」をモチーフにした作品。三国志や中国史が好きな人向け。ある程度、中国史の教養があると楽しめる。