4 現状確認
今回は、とても短いです
今日中に次話を投稿します。
今朝の出来事のおかげで午前中の授業は全く集中できなかった。できるはずがなかった。
俺は紗貴と同じように自分の唇に触れる
俺は、紗貴とのキスを思い出す
あの長いようで短かった時間。
舌と舌が絡み合い唾液を交換しあったあのとき。
紗貴の顔は本気だった
彼女は俺のことを本気で・・・。
春翔は自らの気持ちを理解できていなかった。
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俺は一人で弁当を食べていた。決してボッチではない、一人になりたい気分だった。
「あ、あのぉ~春翔さん?」
悟がなぜか敬語で話し掛けてきた。
「あぁ朝のことか。あれは紗貴からきたんだ、俺からじゃない。」
「いや、そういうことじゃないだ。」
「ならなんだ?」
「やっぱり春翔が言ったことが当たっていたんだな~って」
「あぁ」
「なぁ春翔、おまえテンション低いよな?」
「そうか?」
「だっておまえ告白されたんたぞ?少しぐらい•••なんかこう•••ふわふわしないのか?」
「・・・。」
すると悟は俺に向き合い
「春翔は紗貴の気持ちに応えるべきだと俺は思うぞ」
「・・・。」
「相手は妹だとしてもちゃんとした女子だ。おまえが好きなのにそれを拒む理由はないぞ。そこんとこ、ちゃんと考えておけよ」
「あぁ」
その通りだと思う。紗貴は俺のことが好きでそれを<兄妹>だけで片付けてはいけない。
「悟、俺を少し一人にしてくれないか?」
「は~い。答えが出たら教えてくれ」
しかし、俺はこのあとも考えるが結果はでなかった。